代表取締役 風間 元氏ご略歴をお教えください。
大学卒業後、大手ハウスメーカーに入社し営業職に就きました。3年ほど働いたところで体調を崩したことを機に退職し、父親が経営していた漢方系健康食品ショップの手伝いに入りました。父親は1986年に不動産会社を設立していましたが、事業意欲が旺盛で、中国から墓石を輸入するビジネスも始めたのです。中国と行き来するうちに、とある漢方薬が非常にいいと聞きつけ、それを日本に持ち込んだことを機にショップを開業していました。 2000年代初めの当時、ネットショップが広がり始めていた時期で私も関心を持ち、パソコンのリテラシーがほとんどなかったにもかかわらず、自店舗でやってみようと思い立ちました。見よう見まねでショップをつくると、思ったよりも売れたのです。ならば、漢方系の健康食品だけでなく、もっと一般受けする商材を幅広く並べれば事業として成立するのではないかと、2003年11月、父親の不動産会社をEC専業に事業転換し、代表取締役に就任しました。
社長に就任した際に、どう事業運営をしていこうと考えましたか？
ネットショップでどこまでモノが売れるかチャレンジしてみようと思いました。そこで、流通していた健康食品や健康雑貨等を仕入れて販売し始めたのです。販促手段もメルマガやSEO対策、プレゼント企画等、色々と実践します。そうして徐々に販売実績を上げていきました。 5年目になった頃、資金に余裕ができたこともあり、オリジナル商品を持ちたいと思うようになります。他のメーカーの商品の場合、見せ方や価格設定に制約がある場合が多く、単に商品を右から左に流すことに飽き足らなくなったからです。商品特性やパッケージデザイン、プロモーション等を自由にやってみたいと、まず『プライムベジタブル』というサプリメントをつくりました。それはさほど売れませんでしたが、これを機に色々と学ぶことができ、次に繋げていくことができたと思います。そして、女性向けの美容系商材に活路を見出しました。 海外展開は、2017年に縁があって台湾市場にチャレンジしたことが最初です。現在は取り扱っていない商品ですが、投入すると思った以上に反響がありました。しかし、当時は地縁があるわけでもなく日本人スタッフだけで手探り状態。現地の取引先に随分と助けられて上手くいった形です。ここにチャンスを見出し、台湾人等の外国人スタッフの採用を始め、社内体制を作りながら海外展開を一気に本格化させました。
風間さんの仕事観をお聞かせください。
スタイルとしては、現場に強い経営者であり続けることです。実務はスタッフに任せていますが、社内にどんなボトルネックがあるのか、どんな成功の芽があるのか見つけるためにも、現場との接点を大切にしています。また、当社がチャレンジしている海外マーケットでは常に意思決定の速さが求められる世界ですが、現場から離れているとそのスピードも鈍るからです。 ミッションとしては、自分にできないことができる、自分より優秀な人材を採用し、できるだけ長く在籍してもらえるような環境をつくることです。 ポリシーとしては、無理な拡大路線を取らないこと。現在、海外等から引き合いが相次いでいますが、時にはブレーキも踏んで仕事の質を大切にしています。当社で気持ち良く働いてもらえる真面目で優秀な人材を慎重に採用し、少数精鋭状態を維持したいからです。そうして、質の高い商品を丁寧に販売し、ブランド価値を高めていきたいと考えています。
社員に対して、どういった存在になってほしいかの思いをお聞かせください。
当社で活躍したい意志のある人材には、好待遇で応える用意をしています。それもあって、離職率は非常に低いです。しかしながら、居心地がいいと安穏とするのではなく、経営者目線を持ち、常に周囲にも目を配って仕事をしてほしいと思っています。自らの仕事が周囲の部署にどんな影響を与えているのか、ということに関心を持ち、全社的にスムーズに業務が回るように視野を広げてほしいですね。 また、チャレンジ精神も持ってほしいです。現在、進出済みの国に新たな商品を投下したり、新たな国を開拓する等、新しい取り組みが毎月のように発生しているからです。こうしたチャレンジに失敗しても責めるようなことは一切ありません。それよりも、スピードを優先し、まずチャレンジすることを称えたいと思っています。
求職者へのメッセージをお願いします。
当社に加わるメリットは大きく二つあると思っています。 一つは、グローバルビジネスを肌で感じられること。国内では得られない、台湾や香港等のWeb事情や習慣の違い、消費者の感覚等を自然に得られる環境があるので、自ずとグローバル人材になれることです。 もう一つは、少数精鋭の組織で、ECに関わる商品企画・開発からサイト構築、プロモーション、フルフィルメント、カスタマー対応、海外物流といった一連のあらゆる業務を、一部を協力会社を使いながらもインハウスで行っていることです。デザイナーは、デザインのことだけでなく、自らが関わった商品流通の川上から川下までを見ることができ、世の中にどれほどの影響を与えているかを知ることができます。商流やお金の流れ、体制づくり等をトータルに学ぶことができます。もちろん、こうしたビジネスをマネージできる醍醐味も味わえます。 そんな意欲のある方に、是非アクセスしていただきたいと願っています！
