丸紅ロジスティクス株式会社

丸紅ロジスティクスは、国内と国際の2軸で物流事業を展開するロジスティクスカンパニー。日本全国で物流センターを46拠点（約492,000㎡）運営し、中国・アセアン・北米・欧州エリアで最適な輸送サービスを提供。商社系ならではの多種多様な商材を扱ってきた経験と蓄積されたノウハウを生かし、クライアントの国内物流・国際物流における課題（コスト削減、在庫量適正化、業務効率化、コンプライアンス遵守等）に対し、トータルに分析した上で最適なソリューションを提案している。

そして、国内と国際どちらの事業でも、ITシステムの活用が必須となっている。物流業界は20年前からIT化が進んでおり、現在も最新テクノロジーを駆使したソリューション開発が盛ん。丸紅ロジスティクスでも、クライアントのロジスティクスを最適化するために、ITシステムを活用している。

「ロジスティクス企業にとって、今やエンジニアは不可欠な存在です。どのプロジェクトでもWMS（倉庫管理システム）等のシステムとセットで提案しています。また、スマートロジスティクスの流れに乗るために、AIやロボティクス、IoT、ビッグデータ分析等、最先端のテクノロジーへのキャッチアップ、ならびに自社内へのフィードバックもエンジニアの仕事です」（DX推進本部 情報システム部 部長・大栗英徳氏）。

例えば、物流センターの運営では、独自のシステム『M-LOC』を各物流センターに導入。倉庫内で作業員が携わった作業の人/時間情報の取得を行う。取得したデータをリアルタイムに集計し、WMSからの情報と掛け合わせて現場の進捗管理を行い、工数削減に活用する。

「スマートフォンやタブレット等のデバイスを使って、ピッキングや梱包等の庫内作業にどれぐらいの作業量が発生しているか見える化します。そのデータを分析することで、作業の無駄が発見でき、生産性の高い物流センター運営が可能となります。作業量の取得・集計にかかる事務工数も削減でき、リアルタイムに正確な集計を実現。現場にモニターを設置することで、リアルタイムでの作業進捗を可視化します」（大栗氏）。

ドライバー不足、車両絶対数の減少、EC需要増加による配送小口化、労働基準の厳格化により、配送運賃は上昇基調にあるが、同社が独自に開発した配送コントロールシステムを活用することで、最適な配送スキームを構築でき、低コスト・高品質の輸配送サービスが提供できる。ここにも、配送コントロールシステムというITテクノロジーが欠かせない。

倉庫での在庫管理や輸送等の物流業務をメーカーから請け負う「3PL（サードパーティーロジスティクス）」事業を展開する、丸紅ロジスティクス。国内の3PLだけでなく、「用船サービス」「国際航空貨物輸送サービス」「クーリエサービス（国際宅配便）」等の「国際物流」も手掛けている。

東京税関よりAEO制度に基づく認定通関業者の認定を受けており、ライフスタイル、菓子/食品、ペットフード、素材・紙・パルプ、機械・プラントといった幅広い分野での通関取扱実績がある。AEO制度とは、貨物のセキュリティ管理とコンプライアンス(法令遵守)の体制が整備された事業者として、財務省の認定を受けた企業が、税関手続きの簡素化・迅速化等のメリットを得られる制度である。

そして、国内物流と国際物流での経験を生かして、調達サプライチェーン全体の最適化をソリューションサービスとして提供している。

「海外から商品を調達するクライアントに対して、生産国の物流機能やサプライチェーン情報可視化システムを提供。さらに、親会社である丸紅および丸紅グループ企業と連携した商流機能や調達計画システムを活用して、調達計画を立案。そこに、貿易実務のBPOサービス等を組み合わせ、調達サプライチェーン全体を最適化するサービスを提供しています。もちろんここでも当社で開発したシステムが活用されています」（大栗氏）。

海外調達サプライチェーン・ソリューションサービスの中核を担うシステムが、サプライチェーン情報可視化システム『M-LINK』。商品等のモノの流れと、関連する物流情報や貿易書類を紐付けて一元管理することができるシステムだ。

「生産から受発注、輸送、在庫、販売と、サプライチェーン全体のデータを一元管理する汎用性の高いプラットフォームです。可視化したデータをBIツールで分析して、売上アップ・在庫最適化・リードタイム減少等を実現します。加えて、アプリを追加することで、日々の業務を自動化・効率化します」（大栗氏）。

クライアントが抱えるサプライチェーン上の様々な課題について、経験・ノウハウ・ネットワークをベースに、物流センターの新設・移設、倉庫・庫内運用・輸配送等、一貫したロジスティクスソリューションを提供している丸紅ロジスティクス。その事業の中心にはいつもシステムがあり、ITエンジニアが同社の事業を支えている。

丸紅ロジスティクスは、丸紅株式会社の100%子会社。東京、名古屋、大阪に営業拠点と通関センターを持ち、日本全国に46拠点の物流センターがある。加えて、中国（北京、上海、瀋陽、成都）、タイ（バンコク、レムチャバン）、ベトナム（ホーチミン）、アメリカ（ダラス、ロングビーチ、シカゴ、ニューヨーク、アトランタ、ナッシュビル）に海外拠点を構え、全世界40カ国に代理店がある。

従業員数は1,542名（2022年4月）で、東京・竹橋にある本社では、そのうちの約200名が働いている。ITエンジニアが所属する「情報システム部」は15名だが、早い段階で30名規模の組織となるようにキャリア採用を加速させている。

「当社は、新卒プロパーよりもキャリア採用が多く、情報システム部のエンジニアは、大半がキャリア採用です。中途入社でも違和感なくすぐに溶け込めると思います。仕事の進め方に特段のこだわりはなく、キャリア採用の人材には、新しい風を社内へ持ち込むことも期待しています。色んなことにチャレンジすることができて、自分でどんどん仕事を切り開いていくエンジニアにはぴったりの職場。キャリア採用研修も用意して、即戦力で活躍できる体制を整えてバックアップしています」（執行役員 管理本部 副本部長 兼 人事・総務部 部長・高瀬聡氏）。

丸紅ロジスティクスでは、エンジニア採用を加速するに当たって、新たに評価制度を設ける等して働く環境の整備に努めている。

「スキルのあるエンジニアは、エキスパート職として総合職とは異なる評価テーブルを用意しています。総合職は年収に上限を設けていますが、エキスパート職は上限がありません。スキルアップに合わせて、適正な評価をしたいと考えています。また、職種も幅広く用意。ネットワークからアプリ開発まで、入社するエンジニアにマッチしたポジションを用意します」（高瀬氏）。

採用するエンジニアのスキルに合わせた仕事を用意できる丸紅ロジスティクス。これまでに培った経験を生かし、丸紅ロジスティクスでどんな仕事ができるか、まずはマッチングを図りに行ってほしい。

「丸紅の100%子会社という安定感ある環境の中で、新しいことにもチャレンジできます。新しいプロジェクトが次々に立ち上がっており、存分に腕をふるえるフィールドがあります。AIやロボティクス、IoTといった先端技術にも触れることができます。ロジスティクスは、人々の生活に密着した業界。社会貢献の意味合いも強く、やりがいを感じながら働ける会社です」（大栗氏）。

上流工程にチャレンジしたい、英語を使って働きたい、キャリアアップを目指したい等、これまでの知見を生かし、安定した環境でセカンドキャリアを構築したいエンジニアは、最適な環境が丸紅ロジスティクスで待っている。