株式会社アクティヴァーチ・コンサルティング

株式会社アクティヴァーチ・コンサルティングは、「日本の発展に貢献する」というビジョンを掲げ、クライアントと共に汗をかきながら課題を解決していく「ハンズオン型」のコンサルティングファームだ。現在はDX構想の企画立案や、AI・IoT実装等のITコンサルティングに注力し、インダストリーを問わない幅広いプロジェクトに参画して上流工程を手掛ける。テクノロジーを駆使した先進的なサービスを導入することで、クライアント企業の変革スピードを加速させる。
確かな成果とクライアントに並走して責任を全うする姿勢が高い評価を得て、受注は毎月増え続けている状況だ。3期目を迎えた同社は今期末までに、現状の10倍の企業規模への拡大を目指している。

同社は事業会社の経営・大手コンサルティングファームでの豊富な経験を持つ代表取締役の福井康司氏と、同じく大手総合証券会社で勤務し、起業経験を持つ副社長の岩崎洋介氏が2020年11月に設立した。
経営陣の経験値と営業力の高さから、設立当初より多様なプロジェクトの依頼が寄せられてきた。上流工程がメインで、上場企業をはじめとしたプライム案件を中心に手掛けている。
同社がこだわる「クライアントと共に汗をかきながら課題を解決していくハンズオン型のコンサルティング」の背景には、福井氏の会社設立前の体験がある。

福井氏はリーマンショック時、国内大手コンサルティングファームに所属していた。あらゆるプロジェクトの動きが止まり、周囲のコンサルタントが次々とクライアントから契約を解除されていく中でも、残されるコンサルタントがいた。それはクライアントと同じ目線で考え、並走してきた者。福井氏は大上段に構える評論型ではなく、クライアントの現場に入り込み、一緒に課題を解決していくコンサルタントこそ真の価値があると実感した。
過去の体験から得た信念をベースに、日本の持続的発展への貢献を目指して創業したのが同社なのだ。

会社設立3期目を迎えた同社は、拡大期に向けて社内体制の強化に取り組んでいる。
直近では、名だたるグローバル企業での実績を持つ人物をCTOとして迎え入れ、コンサルタントに必要な知識とスキルを高いレベルで学べる教育体系を整えた。コンサルタント経験者はもとより未経験であっても、社内研修と様々なプロジェクトで経験を積むことで、ITコンサルや戦略コンサル、業務コンサルへとキャリアを切り開いていける。成長意欲を重視して若手にも積極的に上流工程を任せているのがアクティヴァーチ・コンサルティングの方針だ。

同社の特徴は大きく三つ。
一つ目は、人間味に溢れる企業文化だ。前述の通り、クライアントと一緒に汗をかくハンズオンスタイルと共に、社内においても互いを尊重する血の通ったコミュニケーションを大切にする。
数多あるコンサルティングファームの中で枠に捉われず独自の道を切り拓いている。
頻繁に行われる直属上司との1on1や、福利厚生の一環として会社負担で開催する月に一度の食事会等、業務時間内はもちろん、それ以外でもフランクに話せる場を設けている。

二つ目は、案件を獲得する営業とコンサルタントをアサインする人事を、一人の担当者が行う営業人事制度である。コンサルタントのスキル・キャリア像を把握した上で営業として案件獲得に動き、そのまま人事としてアサインを行うため、コンサルタントの志向とズレが生じにくい。経験にとらわれず積極的に上流の仕事を任せ、一人ひとりに合わせたキャリア構築支援に努めている。今後組織が拡大しても、営業人事一人につき少人数を担当する仕組みは変えない方針だ。密なコミュニケーションを取る同社だからこそ、生きる制度といえる。

三つ目は、個人のスキルと実績による絶対評価制度である。勤怠・クライアント評価・稼働率でのポイント化によって納得感を重視した定量評価を行い、報酬は年次や役職の評価テーブルによる制限をかけない。クライアントからの評価を報酬としてしっかり還元する仕組みを取り入れている。

これら三つが大きな特徴だが、他にも営業力による良質案件の多さ、インダストリーを問わず様々な業界の案件で経験を積めること、プライム案件とサブコン案件の両方を手掛けているため、多様な役割を担える等のポイントもある。
社員へのインタビューでも、多様な経験による成長スピードの速さや、キャリアアップが叶いやすい仕組みが魅力として挙がった。同社の強みがそのまま社員のやりがいに繋がっている様子が伝わる。
経営陣は各人の成長を後押しすることで、「コンサルタント、IT人材の社会的価値を上げていきたい」「自社の事業によって、日本の生産性を高めたい」と意気込む。

同社で活躍しているコンサルタント像を営業人事担当に尋ねると、「コミュニケーション能力が高く、向上心がある人物」との答えが返ってきた。
クライアントから課題を引き出して整理するスキル。そして導き出したソリューションを心動かす言葉で伝え、プロジェクトを動かしていくコミュニケーション能力はコンサルタントに必須といえる。常に新しい技術や情報を得ようと主体的に学ぶ姿勢も大事だ。

会社としても学べる環境の整備に注力する。世界有数の資産運用会社や、外資系コンサルティングファームで実績を上げた人物をCTOとして迎え入れ、コンサルタント教育を一手に担っている。
教育内容は、コンサルティングの心がまえやロジカルシンキングのフレームワーク、コミュニケーションにおける留意点、業界別のビジネスモデルや課題の研究等、コンサルタントとして必要なスキル・知識を網羅する。
本社に集まっての対面受講がメインだが、状況に応じてオンラインでの参加も可能だ。
またメンバーがプロジェクトを紹介したり、事例を共有したりする活動も行っている。全社的なナレッジ向上のほか、プロジェクト以外のメンバーとの交流にも役立っている。

世間的にイメージされがちな「競争が激しい個人主義のコンサルティングファーム」というような殺伐とした空気感は同社にはない。経営陣が率先して、フランクなカルチャー醸成を意識していることも大きいだろう。
福井氏は尊敬する実業家として、京セラ創業者の故・稲盛和夫氏を挙げる。
「稲盛氏は京セラ社内に100畳敷きの和室『コンパ・ルーム』をつくり、社員と酒を酌み交わしながら意見をぶつけ合ったそうです。マネジメントの手法はいろいろありますが、当社が月に一度開催する飲み会は胸襟を開いた会話をするために大事な場だと考えています」（福井氏）。
営業人事担当者は「当社は柔らかな空気感でありながら、成長に意欲を燃やす前向きな人材が集う組織です」と話す。
経営陣が発信するビジョンと実際の取り組みがリンクして、社員のモチベーションがさらに高まっている印象を受けた。

立ち上げ期であり急拡大期でもある同社は、事業と組織の拡大・整備・改善を日々行っている。自身の仕事＋αの部分にも意識を向けられる人材や、会社づくりに携わり将来的には幹部を目指したいという人材も歓迎だ。