株式会社プロフィットメイカーズ

株式会社プロフィットメイカーズは、「事業戦略・プロダクト開発・人材採用」という様々な角度からスタートアップ企業の成長を支援する企業だ。強みはシステム開発の全工程はもちろんのこと、事業計画の策定からプロダクトのロードマップ作り、マーケティング、エンジニア採用を含むHR全般の支援等、ビジネスサイドまで一貫した対応が可能な点である。支援の手法もコンサルティングやリソースの提供、共同開発・運営と幅広く、クライアント企業の事業フェーズに合ったサービスの提供を行う。

着実な歩みで成長を遂げてきた同社は設立9期目の今、事業拡大へアクセルを踏み込む。培った知見と実績を活かしての、自社サービスの立ち上げだ。第二創業期ともいえる成長局面を迎え、中核となり得る人材を募る。

同社は2015年9月に代表取締役社長の坂口賢司氏と、代表取締役副社長の伊東正幸氏によって設立された。坂口氏はSI企業などでの勤務を経て、クラウドソーシング企業のCTOをはじめ、数々の企業で取締役や顧問を務めた人物だ。エンジニア出身で技術領域に長けていながら、事業企画や資金調達、マーケティング等、ビジネス全般を網羅している。伊東氏も同様に豊富なキャリアの持ち主だ。他にHR領域に特化して経験を積んだ取締役やメンバー、事業会社とクライアントワーク主体のSIの両方を経験したメンバー等、多彩なプロフェッショナル人材が集う。同社が手掛けるサービス領域が広いのは、こうしたプロ人材の背景があるためだ。

カバーする領域こそ広いものの、根幹を成すのはITテクノロジーであり、エンジニアとしての誇りである。坂口氏は、技術力の高いエンジニアは様々な事業を生み出し、業務効率化なども促す企業に欠かせない存在だと話す。しかしIT黎明期のエンジニアは直接的に利益を生み出さない“コストセンター”だと認識されていた。その状況に皮肉を込め、利益にフォーカスして価値あるサービスを提供する組織であるという思いをプロフィットメイカーズという社名に込めたのだ。

年月を経て同社は根幹にあるものは大事にしつつも、未来を見据えて新たな成長の新機軸を打ち出した。そのためリブランディングを行い、新しいパーパスを設定した上で事業の再構築・新規構築を加速する。経営基盤が強固になった今こそ、満を持して次のステップへと踏み出す。

同社は受託開発やラボ開発をはじめとする好調な既存事業を引き続き伸ばしつつ、複数の自社サービスを立ち上げる。両輪体制を構築する背景を坂口氏に尋ねると、
「クライアントワークはニーズがあり、我々の得意とするところです。一方で自社サービスは作り方が違います。両方の選択が可能な『チャレンジできる環境』の中で、どちらもできるエンジニアになってほしい。やれる幅が広がることで、エンジニアとしての市場価値が高まります」との答えが返ってきた。

ただし向き不向きがあるので、やってみて合う方に比重を置く取り組み方でもよいと話す。エンジニアならではの目線であり、同時に代表として会社の成長を描いての方針だ。

では具体的に、どのような自社サービスを作っていくのだろうか。1つは人材紹介会社が使うHR SaaSである。自社でもエンジニアの人材採用支援事業を行う中で、必要だと感じる機能をツールに搭載する。

「エンジニアのスキルや経歴などを含めた人材管理ツールはあまりなく、あっても使いづらい。それならば自分たちで作ろうという発想です。自社で使いながら、他社にも提供していこうと現在開発を進めています」（坂口氏）

他にも全く違う領域の自社サービスを企画・開発中をしており、一見するとバラバラな事業に挑戦しているようにも見える。しかし同社のパーパスである「むずかしいを、かんたんへ。」を軸にすると、全てが繋がる。

「我々がやりたいのは、複雑な課題をシンプルにして解決すること。プロとテクノロジーの力で難しい（ハードな）課題を解決する『ハードテックカンパニー』であることが、我々の存在意義です」と坂口氏は力強く語った。

同社はフルリモートで、コアタイムを設定したフレックスのワークスタイルを採用する。坂口氏は「フルリモートは思いがけず働き過ぎてしまったり、聞きそびれて悩んでいるうちに時間が経ってしまったりがあるので、働く側もマネジメント側もスキルがいります」と率直に課題を挙げる。

だからこそ、同社では細やかなコミュニケーションを大事にする。朝は10時から全員がオンライン上に集まって情報共有や進捗確認のミーティングを行うほか、一週間に一度は1on1の機会を設けて、個別の悩みや相談に応じる。他部署との交流をはかるための、オンラインランチ会も不定期で開催。四半期～半期に一度は懇親会を開き、オフラインで全員が顔を合わせる機会を作る。
「部活制度があって、4人以上の社外活動には補助金を支給しています。私は参加していませんが、ゴルフ部の活動が活発ですよ」と坂口氏。フルリモートではあるものの交流の希薄さは感じられず、むしろ活性している印象だ。

業務効率化も徹底しており、紙の申請書類は排除。オンラインで完結する各種ツールや仕組みを導入して、生産効率向上に努める。プロジェクト管理ツールも導入しており、どのような案件がどう進行しているかが可視化されオープンになっている。評価は目標管理法OKRを用いて、目標と進捗状況を共有する。会社と個人の目標がリンクすることで社員のエンゲージメントが高まり、フルリモートながらも社内の結束は強い。

入社すぐの社員には一日つきっきりで説明する時間を取って、社内のフローなどをレクチャーする。メンター以外のメンバーともコミュニケーションを取る機会を積極的に提供。不安や迷いが出ないよう、フォローに万全を期す。このようにコミュニケーションを重視しながら生産性向上を念頭に仕組化され、各人が裁量を持って仕事を進める環境が構築されている。

坂口氏は同社が大事にする価値観を次の通り挙げる。
・困難な課題に立ち向かい、自分たちの限界を超えた成長への挑戦
・目的を明確に把握し、顧客に合わせた最適な戦略で目標達成
・複雑な問題を分かりやすく整理し、効率的、効果的な解決策を追求

「当社には豊富な知見を持ったメンバーが多く、少人数規模の今ならば、直接レクチャーを受けて一緒に難しい仕事にチャレンジできます。かつ、クライアントワークと自社サービスの両輪でワンサービスではないので、飽きることなく取り組めます。そして何よりも、パーパスに共感する同じバリューを持った仲間と働けることは大きな魅力です」と坂口氏は話す。

日本は先進国の中で生産効率が低いといわれ、グローバルな中でレガシーな業界は進歩が止まっている。伝統を壊すのではなく、リスペクトしながらテクノロジーの力で進化させたい。その推進力となり、生産効率向上へ貢献する会社が目指す姿だ。少しでも気にかかる部分があったならば、まずは話を聞いてみてはどうだろうか。