テクニカルプランニング株式会社

「ソフトウェア開発技術の提供を通じてお客様の繁栄と社会の発展に貢献する」を企業理念として掲げ、企業向けソフトウェアの設計・開発を中心に、事業を展開しているテクニカルプランニング株式会社。同社は1990年4月に設立し、以来30年以上にわたって実績を積み重ねてきた。

代表取締役社長を務める中島弘氏は、同社で10年以上にわたって汎用系の基幹業務システム開発に携わり、2004年、代表に就任した元エンジニア。また、取締役2名もエンジニア出身で、技術者の視点を備えている。エンジニアの悩みや喜びを、自らの経験で知っている経営陣の下、エンジニアが主体となって活躍している会社だ。同社の事業の特徴について、中島氏は次のように語る。

「当社は、大手生命保険会社様との取引を機にスタートし、以来、損害保険会社・金融機関・不動産会社・サービス業・公共等、様々な業種のシステム開発を手掛けてきました。現在は大手生命保険会社様の基幹業務システム開発を中心に、Webオープン系システム開発、車載機器や通信機器向けの組み込み／制御系システム開発を手掛けています。大手企業や大手Sier等、長年にわたり取引を続けているお客様が多いのが特徴です。中でも大手生命保険会社様とは、設立当初から30年以上にわたって、直取引をさせていただいています」

大手企業・SIerとの安定した取引を背景に、業績も順調だ。ここ数年の売上高の推移を見ると、2019年度が3億8,100万円、2020年度が4億1,400万円（前年度比108．7%）、2021年度が4億5,700万円（同110.4%）と、コロナ禍においても着実に売上を拡大。2022年度も4億7,000万円の売上を見込んでおり、右肩上がりで成長を続けている。

現在、同社は従業員46名体制（男性36名・女性10名／2023年2月時点）。20代～30代の若手を中心に、20代～40代まで幅広い年齢層のエンジニアが活躍しており、平均年齢は35歳。自社の社員がチームとなって、プロジェクト先に常駐して開発に取り組む。ほぼ半数の20名以上が、大手生命保険系システム開発会社で、基幹業務システム開発に取り組んでいる。そして残り約20名がWebオープン系システム開発に、数名が組み込み／制御系システム開発に携わっている。

現在、同社ではエンジニアが活躍している各プロジェクトの拡張に伴って、エンジニア経験者の中途採用に力を入れて取り組んでいる。

同社でエンジニアとして活躍する魅力は、ユーザーに近いポジションで、経験やスキルに応じて上流工程から幅広く携われることだ。中島氏は次のように語る。

「当社が長年参画している、生命保険会社様の基幹業務システム開発は、ユーザー直契約のプロジェクトです。お客様と折衝する上流工程から設計・開発・テストまで幅広く携わっていますので、スキルに応じた工程から携わり、スキルアップしていくことができます。それ以外のプロジェクトも、ほとんどが長期案件です。そして、例えば一つのプロジェクトが1年で終わっても、同じ企業の次のプロジェクトにそのままシフトするケースが圧倒的に多いので、じっくり腰を据えて開発に取り組むことができます。また、基本的にチームで参画するので、経験が浅い方も安心です。経験が豊富な方なら、後輩エンジニアの育成やマネジメントに携わるチャンスもあります」

オンとオフのメリハリを付けて、ワークライフバランスも大切にしながら、長く安心して働き続けることができるのも同社の魅力の一つだ。完全週休2日制（土日祝休み）で、年間休日は124日。勤務時間内に効率良く働くことを推奨しており、残業は月平均15時間と少なめ。今は社員のほぼ100%がテレワークを取り入れて、業務に取り組んでいる。

「長く勤務する社員が多いのも当社の特徴です。社員の平均継続年数は11.5年と、10年を超えています。毎年2～3名のペースで新卒採用も行っており、着実に社員は増えていますが、2021年度の離職率は2%と非常に低い水準です。産休・育休の取得実績もあり、育休取得後の復帰率は100%です。2022年度は男性社員2名が1カ月程度の育児休暇を取得しました」（中島氏）。

社員全員が安心して働けるように福利厚生を整備しており、社会保険や退職金制度、財形貯蓄制度等、生活を支える各種制度を完備。住宅手当（既婚者・世帯主：月3万円、既婚者・世帯主以外：月1万円、独身借家者：月2万円、独身親元居住者：月1万円）や、家族手当（配偶者：月1万5,000円、子：月4,000円／人）等、各種手当も充実させている。利益は賞与として社員に還元しており、年2回に加えて、業績に応じて決算賞与を支給している。

現在、同社は東京都渋谷区南平台町のオフィスビル内に本社オフィスを構えており、エンジニアは東京都内や千葉県等の首都圏にあるクライアント先に常駐し、テレワークも交えながらシステム開発に取り組んでいる。同社の企業カルチャーについて、中島氏は次のように語る。

「社員同士のコミュニケーションは活発です。今はコロナで中断していますが、以前は部署ごとや全体のミーティングや懇親会を定期的に行っていたほか、社員の家族も参加するバーベキュー大会や社員旅行等の様々なイベントで交流を深めてきました。現在はオンラインでのコミュニケーションが中心ですが、コロナが落ち着いたら社員旅行も再開したいですね。面倒見がいい人が多く、新しく入った社員が孤立しないように、食事や飲みに連れて行って、困っていることはないかを聞いたり、相談に乗ったりしています。コロナになって、それまで毎年行っていた入社式を取りやめたのですが、先輩社員が『直接会って話すことができないので、新入社員に自分達からのメッセージカードを作って渡したらどうだろう』というアイデアを出してくれて、それは今も続けています」

社員のスキルアップをサポートする制度としては、定額制のビジネス研修サービスに入っており、リーダーシップ研修等のビジネススキルを磨く研修を自由に受けることができるほか、必要な技術習得をサポートする制度もある。資格取得の支援も行っており、例えば基本情報技術者試験を取得すれば10万円、各スペシャリスト試験は15万円、システム監査技術者試験は30万円等、既に取得している資格と同等または上位の資格を取得するごとに合格祝い金を支給している。

今後のビジョンとしては、社員数が増えてきたことから会社としての基盤をさらに固め、事業を拡大していきたい考えだ。

「2023年4月には、社員数が50名を超える予定です。組織をしっかりと整備し、現在主力として展開している業務アプリケーション開発に加えて、Web・オープン系や組み込み／制御系の領域も拡大していきたいと考えています。そのためにも、これまでの経験を活かして、さらにスキルアップしたいという意欲ある方に来ていただきたいですね」（中島氏）。

エンジニア一人ひとりを大切にする同社は、安定した環境の下、腰を据えて活躍し続けたい方におすすめだ。