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株式会社サムライブロックチェーンゲームズ

  • マスコミ・エンターテイメント・メディア系
  • IT/Web・通信・インターネット系

ブロックチェーンゲームに新しいルールを投入し、世界中のプレイヤーを驚かせる

残業少なめ

企業について

ブロックチェーンゲームの開発・運用に特化したゲームデベロッパー、株式会社サムライブロックチェーンゲームズ。同社は『BFB』(旧タイトル名:『バーコードフットボーラー』)シリーズをはじめ、スマートフォンを中心に様々なモバイルコンテンツ開発を行う株式会社サムライ・ソフトの100%出資子会社である。2023年3月1日に誕生したばかりの同社だが、既に開発案件が立ち上がっているだけではなく、開発したタイトルの認知度を上げ、プレイヤーの裾野を広げる施策も進めている。

サムライ・ソフトのヒューマンリソースを活用しながらも、規模の面では早いうちに親会社と同じかそれ以上にする計画だ。そこでエンジニア(サーバー/クライアント)、プランナー、ディレクター、アートディレクター、デザイナー…と、全方位でのメンバー募集を行う。そんな同社を、代表取締役CEO 井上敬介氏のコメントと共に紹介しよう。

2012年にサムライ・ソフトを設立し、今回株式会社サムライブロックチェーンゲームズを立ち上げ、代表取締役CEOに就任した井上氏。ブロックチェーン技術が普及する中で、新たなエンターテインメント分野であるブロックチェーンゲーム(NFTゲーム)の可能性に注目し、この分野での事業展開を決定した。既にサムライ・ソフトでは2019年からブロックチェーンゲームの開発に着手。確かな手応えを感じていたという。

ブロックチェーンゲーム市場には海外の事業者が多数参入している。日本でも大手企業が徐々に参入し始めているが、「市場の立ち上がり段階」というのが井上氏の認識だ。しかし、だからこそこのタイミングで参入する必要がある、と井上氏は強調する。

「サムライ・ソフトがソーシャルゲーム開発を始めた2012年当時、スマホの普及率は30%台でした。それが今では90%を超えています。市場が立ち上がるあの時ソーシャルゲームに参入していなければ、その後の成長はなかった…という経験を踏まえ、ブロックチェーンゲームへの早期参入を決断したのです」(井上氏)。

そしてフォローウィンドもある。コンプライアンスに厳しい日本では総務省が旗振り役となり、ブロックチェーン技術の法整備と普及をセットで進めている。いわば“国策”なのだ。海外の事業者にはないそんなアドバンテージを生かしながら、同社は新規開発を進めていく。

同社では、ブロックチェーン技術が分散型の仕組みを提供し、プレイヤーが安心して自由に取引を行えるオープンな市場を実現することができると考えている。そこで、サムライ・ソフトで培ってきたブロックチェーンゲーム開発経験を生かし、プレイヤーが楽しみながら経済的なインセンティブを得られるゲームを開発・提供することで、ブロックチェーンゲーム業界をより一層盛り上げていく方針だ。

開発案件は全て“現在進行中”のため、具体的な内容についてここでは紹介できない。ただ、同社が手掛けるタイトルの根本にあるのは、「世の中の人々を驚かせたい」という思いだ。そしてそんなタイトルを生み出すには、プレイヤーと開発・運営側である同社、両者の生き方までも問うようなルール作りが必要になる。冒頭で触れたソーシャルゲーム『BFB』シリーズを例に挙げて説明しよう。

『BFB』は井上氏が開発したサッカーゲームで、成績上位のプレイヤーはレアな選手を手に入れることができる。ある時の試合に約5,000人のプレイヤーが参加。上位200人がレア選手を手に入れたが、最上位の50人にはさらにレアな選手が贈られた。プレイヤーの熱い要望に応え、2カ月半後に試合が催されることに。しかし、前回の最上位50人は参加不可、前回51〜200位のプレイヤーは「参加するなら前回手に入れた選手を放棄すること」という新ルールを導入したのだ。

「このゲームに賭けるかどうか、本当に欲しいと思っているかどうかを、プレイヤーに問うたのです。当時『BFB』は始まったばかりでしたから、こんな新ルールを作ったらこけるかもしれない。私や会社にとっても賭けですよね。でもこうした方が絶対に面白いと思ったし、実際にやってみたらプレイヤーには大好評でした」(井上氏)。

お互いの生き方を賭けて、世の中を驚かせるようなゲームに育て上げる。その最たる実績と言えるだろう。そして井上氏はこの実績を、ブロックチェーンゲームの世界で展開したいと考えている。

ただ、フォローウィンドがあるとは言え、市場の初期段階にある現状では、タイトル開発以外にも目配りをしなければならない。そこで同社では、プレイヤーの流入や滞留を促進させる企画について、外部の協力会社と話を進めている。両社がコネクトすれば、ブロックチェーンゲームの認知度・プレイヤー数は一気に伸びる可能性があるそうだ。

サムライブロックチェーンゲームズは、まだ立ち上がって間もない会社である。そのため、執行役員からデザイナーまで、サムライ・ソフトのヒューマンリソースを活用しながら新しい開発案件に取り組んでいる。代表取締役CEOは2社とも井上氏。サムライ・ソフトがそうであったように、サムライブロックチェーンゲームズも、井上氏が社員と共に盛り上げていくことになるだろう。そこで、11年の歴史で培われたサムライ・ソフトの風土から、サムライブロックチェーンゲームズにも意志を持ってリプレイスされるであろう特徴を紹介する。

まず、働き方はフルリモートワークになる。それによって削減された予算は、社員の教育に充てられている。一例としては、MBAカリキュラムの一部を取り入れた研修だ。社員にとっては開発・運用等の実務をいったん離れ、基本的なビジネスの枠組みを学ぶ良い機会になっている。

また、「AIツールを使いたい」といった社員の要望についても費用面でのサポートは惜しまない。社員が自らアンテナを張って業務に有効なツールを探し、調査・検証を試みる。その姿勢はあらゆる職種で必要となるからだ。

「ただし」と井上氏は断りを入れる。

「社員に学ぶ機会を提供する以上、私は彼らに必ずリターンとして情報共有等の貢献を求めます。社外研修に参加した場合やAIツールの検証に携わった場合でも、学んだことを共有する責任があると考えています。これは私への報告ではなく、会社全体・一緒に働く仲間への貢献です。権利と義務は一体であり、権利を享受する一方でそれに見合った義務を果たし、会社や仲間に還元する。私が経営者としてその貢献を促し、社員は業務やチームへの還元を行います。学んだことを還元した社員はさらに新たな知識を吸収し、再び会社に貢献します。この循環こそが会社を成長させ強化する原動力です」(井上氏)。

その循環が上手く行われていることは、最近行ったエンゲージメント調査(会社が社員からどれだけ愛着を得られているかを数値化する調査)の結果に表れている。六つあるパラメータ(エンゲージメント、報酬、人間関係、職務適正、コミュニケーション、総合)全てで全国平均を上回り、特に「職務適正(=仕事が自分に合っているか、仕事を楽しめているか)」というパラメータについては10点満点で8.1点の高い数値(全国平均6.7)が出たのだ。

では、実際のところサムライブロックチェーンゲームズではどんな風土が醸成されていくのか。それはこれからジョインするメンバーが、井上氏を、そして会社をどのように活用するかにかかっているのだろう。

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インタビュー

株式会社サムライブロックチェーンゲームズのインタビュー写真
代表取締役CEO 井上 敬介氏 兵庫県姫路市出身。大学卒業後、2000年にゲーム開発会社に入社し、サッカークラブ経営シミュレーションゲームの開発に長く携わる。その後システム開発会社に転職し、業務系システムの開発やプロジェクトマネジメントの経験を積む。2012年に独立し、サムライ・ソフトを設立。『バーコードフットボーラー』の運用等で成長を遂げる。2023年、サムライブロックチェーンゲームズを設立し、現職に就任。

── 社員の方々にはMBAのカリキュラムを学ぶ機会があるそうですね。

MBAのカリキュラムの一部ですが、社内研修に導入しています。論理思考(ロジカルシンキング、クリティカルシンキング)について学び、社員全員が共通言語を持つ。論理思考を仕事におけるOSと捉え、全員にその向上を求めています。

例えば社内では「イシュー」という一般的には聞きなれないであろう言葉を共通言語として使います。イシューというのは「考えるべき論点、論じるべき課題」という意味ですね。イシューを「今ここで必要なイシューは何だろう?」「それはイシューを外してないか?」といった具合に使います。企画や開発等の職種を超え、社員同士が共通言語でより高い次元の議論を... 続きを読む

企業情報

会社名

株式会社サムライブロックチェーンゲームズ

業界

マスコミ・エンターテイメント・メディア系 > ゲーム・エンタメ

IT/Web・通信・インターネット系 > インターネット/Webサービス・ASP

マスコミ・エンターテイメント・メディア系 > ゲーム・エンタメ

企業の特徴
残業少なめ
資本金

300万円

設立年月

2023年03月

代表者氏名

井上 敬介

事業内容

ブロックチェーンゲームの開発・運営

株式公開(証券取引所)

従業員数

7人

平均年齢

33歳

本社住所

東京都豊島区池袋二丁目47番6号 第2オンダビル 9階

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代表取締役 井上敬介
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