東京海上アシスタンス株式会社

東京海上ホールディングス株式会社の100%子会社として、グループ企業である「東京海上日動火災保険」「日新火災海上保険」「イーデザイン損保」といった保険会社からの委託業務を担う東京海上アシスタンス株式会社。同社の事業は、自動車保険に付随した自動車の事故・故障対応を行うロードサイドアシスタンス、自動車保険に加入されているお客様が入院された際に特約のサービス提供を行う入院アシスタンス、そして火災保険に付随する「鍵のトラブル」「水回りトラブル」等に対応するホームアシスタンスという、3つの軸で展開されている。コールセンターに寄せられるお電話に対し、高いホスピタリティを発揮しながら対応するのが同社のサービスだが、その需要はこの10年間で急増しているという。その現状について、同社の人事総務部の採用担当に説明してもらった。

「テレビCMなどの効果による認知度の向上に加え、自動車関連のアシスタンスサービスに関しては、自動車の高機能化による故障時対応の要請が急増しているという背景があります。また、大雨や台風といった自然災害の激甚化による保険適用件数増加も、当社へのお問い合わせが増えている要因の1つになっています」（採用担当）。

同社は、外資保険企業と東京海上が2006年に合弁企業として立ち上げた「ミレア・モンディアル株式会社」が前身となっており、2014年に東京海上グループの委託事業に特化する企業として分社化した企業である。東京都品川区の本社に加え、立川市と福岡県福岡市に事業所を構え、約10年間の事業展開の中で安定的に成長。現在は案件の約80%がロードサイドアシスタンス領域の対応サービスとなっており、グループ内の保険企業と契約するお客様の“困りごと”を解決するための窓口として機能している。保険会社ではないので、示談交渉などの取り組みを行うことはなく、あくまでも契約者の立場に立ったサポートに徹している部分が、同社の事業の特徴と言えるだろう。

「当社のビジネスは、あくまでも東京海上グループからの委託を請けて成り立っているもので、確実な収益を確保できる“コストプラス形式”のモデルです。その意味では、事業収益が赤字になることはありませんし、営業目標数値の達成を目指すようなスタイルではなく、高い安定性の中で自身の業務に取り組めるという特徴があると思います」（採用担当）。

近年、ロードサービスを扱う保険会社、そしてインターネットでサービスを展開する保険会社など、多様な競合他社が数多く市場に登場してきている状況にある。その中で、同社においては社内の業務体制整備も課題となっており、インフラエンジニアやシステムエンジニアといった技術職に加え、協力会社であるレッカーサービス会社に対する職種、コールセンターの人員配置や採用・研修を担う人事職等、あらゆる領域での人員強化が課題となっている。今後の事業展開に重要な役割を担うことになる人材に対し、採用担当は次のような自社の魅力を伝えたいと語っている。

「まず、何よりもグループとして安定した基盤があるという点は大きな魅力となるはずです。東京海上という高いネームバリューがサービス利用者に繋がるアドバンテージに加え、赤字のないコストプラスのビジネスモデルよって、安心して業務に取り組める環境が当社にはあると思います。また、自社グループの保険に加入する際の優遇をはじめ、充実した福利厚生というものも、これから入社する方にとってのメリットとなり得るはずです」（採用担当）。

技術職に関しては、社内SEとして業務で必要とされるシステムの稼働を効率化することが最大のミッションとなる。その業務においては、新たなサービスを生み出すような開発ではなく、社内のメンバーたちが安心して使えるシステムを維持・運用することが求められる。社員が満足する成果物を提供するというその業務は、結果として保険契約者であるお客様の高い満足度を生み、トラブルで困難な状況にある人々を支えるという社会貢献性を実感することに繋がっていくというのが、採用担当の考えである。

「前身の会社としての歩みはあるものの、当社は設立されてからはまだ約10年という、まだまだ若い会社です。これから整備・充実化していく必要がある面も多いですし、社員の意見が採用されるケースも少なくありません。実際に、私が提案した採用管理の新しい仕組みが実現したこともありますし、社員の意欲は前向きに受け止めて頂ける企業だと私は思っています」（採用担当）。

落ち着いた環境でじっくり業務に取り組むメンバーと、新たな取り組みで環境を充実化させようと意欲を見せるメンバー。その両者がバランスよく在籍し、地に足を付けながら意欲的に業務に取り組んでいるのも、同社の1つの特徴と言えるだろう。

「当社のメンバーに共通しているのは、“穏やか”“優しい”というパーソナリティかもしれません。経営理念として、私たちは『お客様からの信頼をあらゆる事業活動の原点とする』というものを掲げるなど、お客様の困りごとに対して、いかにホスピタリティマインドを発揮できるか、ということを最重要視しています。つまり、契約件数や数字にこだわることではなく、お客様に感動していただけるようなサービスを追求することこそ、私たちの目指すところ。その“感動品質への取り組み”に共感を持って取り組んでいるのが、当社のメンバーの姿ということだと思います」（採用担当）。

困難な状況にあるお客様を支え、感動品質を追求したい。そんな思いが共通する職場には、風通しの良さを感じながら仲間との関係性を大切にする雰囲気が溢れていると、採用担当は自社の社風を説明している。役職者に対しても“～さん”という呼びかけでコミュニケーションを取り、仲間への感謝を伝える「ありがとうカード」という社内取り組みもある職場で、社内外に向けたホスピタリティマインドを常に意識できるのが、同社の環境だと言えるだろう。

「穏やかに、安心して仕事に取り組むためには、日々の生活も充実させることが大事ですが、当社のメンバーたちはワークライフバランスも充実させています。有給休暇の消化率も高いですし、女性の働きやすさを示す1つの基準となる育休からの復帰率は、90%を超えています。一方で、男性社員でも育休を取得する方も多く、男女を問わず自分らしく働ける雰囲気がサービスの充実にも繋がっていると、私は強く感じています」（採用担当）。

自分らしさを発揮しながら安心して働ける環境があるからこそ、お客様へのサービスを感動するレベルにまで向上することができているのかもしれない。そんな同社の環境に新たに迎え入れる転職者に向け、採用担当は最後に次のようなメッセージを送ってくれた。

「しっかりとしたセキュリティやガバナンスを整備している環境で安定感を感じながらも新しいチャレンジができる。そんな特徴がある当社では、自分自身の意見やアイデアを形にしながら、自社をより良い姿にしていける人材を求めていますので、意欲のある方にはぜひ来ていただきたいです」（採用担当）。