株式会社クエストワークス

株式会社クエストワークスは、関東圏内を中心にSES事業を展開している会社である。2021年11月に設立し、現在はスタートアップ期から拡大フェーズに向かおうとしているところだ。

代表取締役を務める加藤寛樹氏もエンジニア出身。大手SIer企業のインフラエンジニアとしての実務経験を持つ。IT業界に入る前は飲食・製造・アパレルなど多彩な業界で働くなど、技術1本というよりはビジネス全般に視野を広げているタイプの人物だ。

クエストワークスを設立した背景を聞いたところ、加藤氏がSES業界で感じた数々の不安・疑問があるという。

「会社の営業的な都合、組織的な都合を押しつけているばかりで、エンジニア一人ひとりと向き合っていないと感じました。だからこれまでの経歴を含め、SES事業の前線で経験したことを活かし、エンジニアが何でも気軽に相談できる会社、個を認め合いながらさまざまな働き方を実現できる会社をつくろうと思ったのです。」

社名にもある「クエスト」はRPGのパーティをイメージしているとか。さまざまな人が各々の特技を活かし、パーティとして成長していく。そんな多様性を享受する組織づくりを目指して会社をスタートさせた。

現在クエストワークスのパーティは加藤氏を含めて6名。プレイヤー兼任の加藤氏を含め、全員がエンジニアという人員構成となっている。平均年齢は30代前半と若く、成長の伸び代が大きいエンジニア集団だ。現在の主要領域はインフラ系が中心となっており、半数近くのメンバーはPMOやコンサルティングといった上流工程で能力を発揮している。今回は事業の拡大フェーズを見据えた募集だという。

「これまでリファラル採用のみだったので、本格的なエンジニアの公募は初めての試みです。まだまだこれからの会社なので、一緒に事業・組織をつくっていける同志みたいな人にぜひ来てほしいと思っています。」

クエストワークスは設立して以降、プロジェクト推進運営のPMO業務や、サーバ・ネットワークの運用保守・監視・障害対応等のインフラ領域を中心としたSES事業でスタートアップ期の経営基盤を整えてきた。今後の展望を聞くところ、加藤氏は事業の多角化を挙げている。

「人材不足や業務の省力化・自動化といった市場背景からも、SES業界が今後永遠に存在するとは限りません。業界の流れに左右されないためにも、自社サービスの立ち上げにチャレンジできたら良いですね。まずは目の前のPMO案件・インフラ案件でクライアントの信用を獲得し、アプリケーション開発やコンサルティングにも領域を拡大させながら、社内に自社サービスを生み出すだけの知識・ノウハウを蓄えたいと思っています。目標はITに関することなら何でも対応できる会社です。」

そうした事業展望を受け、どのような人物のジョインに期待するのか。加藤氏はまっさきに「同志」というキーワードを挙げた。

「スタートアップ期にある今は、未経験者を育てるというよりもそれ以前の事業創造の段階にあります。だから私たち創業メンバーと同じ目線で会話し、一緒に何ができるのか考えていただけるような経験者が理想です。」

クエストワークスは大手企業のように何もかもがお膳立てされた環境ではない。だからこそ会社が何かを与えてくれるのを待つのではなく、圧倒的な個の意思をもってアクションを起こす人材が必要だ。

「どんなことでも構わないので、ビジョンを語れる人がいいですね。そういう熱量がない人だと、当社に来てもストレスを感じるだけだと思います。会社を使って自己実現してやろうとか、クライアント先でもチャンスがあれば企画をぶつけてみようとか。チャレンジを楽しめる人なら、きっと私たちと未来を語れるはず。〇〇がやってみたいと伝えてくれれば、それを実現できるように全力でバックアップしたいと思っています。」

クエストワークスはSES業界の「あるある的な慣習」にも疑問を投げかけ、エンジニア一人ひとりの個性を享受する環境づくりを行っている。その最たるものが、帰社日／オフの社員同士の集まりなしだ。

「私もSESの現場で働いているときに、本社に戻るのが面倒くさいなあ、時間のムダだなあと思っていました。会社によっては、帰属意識をつくるために帰社日を設けると言いますが、現場に穴を空けてまで帰社日を設けるのはナンセンスではないかと。」

クエストワークスで活躍するエンジニアは、現在リモートワーク半分、クライアント先の常駐半分でプロジェクト業務に携わっている。会社から何かを指示されなくとも、必要に応じて各々がグループチャットで能動的にコミュニケーションをとり、意見交換・情報交換をしているとのこと。

「個人の集団のような会社ですね。朝礼とか、決起集会とか、全体会議とか、みんなで足並みを揃えて何かをやるカルチャーが一切ないので、個々としては非常にパフォーマンスを発揮しやすい会社だと思います。」

だからといって、経営と現場の距離が遠い会社ではない。加藤氏をはじめ、営業担当がエンジニアからキャリアや現場の悩みに関する相談を受けた際には、現場目線で親身なアドバイス・サポートをしているとのこと。オンラインでいつでも気軽に相談できる環境が整っているため、あえて対面で集まらなくても帰属意識は自然と醸成されているという。

最後に加藤氏に求職者へのメッセージをいただいた。

「これから同志と呼べるような仲間を増やすと同時に、社員の意見を積極的に取り入れながら福利厚生・制度面を充実させていきたいと思っています。まだ構想中ではありますが、サブスク形式でいろいろな福利厚生サービスを選べる制度の導入も考えています。興味があること、生活を送っていく上で必要なことは一人ひとり異なります。多様性を享受し合い、個が個として輝ける場所を一緒につくっていきましょう！」