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株式会社エスティック

  • 製造・メーカー系

スタンダード上場。独自の技術でグローバル市場を切り開くFA機器メーカー

上場
シェアトップクラス
グローバルに活動

企業について

株式会社エスティックは、電動ねじ締め製品等を製造するグローバルメーカーだ。大阪府守口市に本社を構え、東証スタンダード市場に上場している。

同社が開発する電動ナットランナの販売先は、自動車産業(完成車メーカーや部品メーカー等)がメイン。国内では全自動車メーカーと直取引する等、トップクラスのシェアを持つ。海外拠点としてはアメリカ、中国、タイに現地法人を構え、グローバル市場のシェアも拡大している。現在、海外市場での売上は、グループ全体の売上の6割を占める。

電動ナットランナとは、サーボモーター(位置や速度、トルクが指示した通りになるよう自動で動作制御するモーター)を備え、トルクを計測しながらねじを締める機器だ。ホームセンター等で購入できる電動ドライバーの機能は、ねじを締めることに留まるが、電動ナットランナは設計上で示された数値を設定し、ねじを締めながら実際のトルクを計測、記録する。

ねじは、締める力が強すぎると破断してしまうし、弱すぎると振動等で緩んでしまう。自動車のような高速で移動する乗り物は人命に関わるため、何となく締まっているというレベルの品質管理は許されない。過去に世間では走行中の振動でタイヤのネジが緩んで外れてしまうという事故が発生している。そういった事故を防ぐには、ねじが絶対緩まない、高レベルの精度管理が求められる。しかも自動車は、一日に何千台、何万台という規模で量産するため、人の手で点検していたのでは間に合わないし、締め忘れも発生する。

このような自動車産業界が求める品質とスピードを担保できるねじ締め工具として発展してきたのが電動ナットランナだ。品質が担保された状態で作業スピードが速くなれば、その分だけ生産原価も下がる。生産設備と直結し、データを保存するため、トレーサビリティも確保できる。

電動ナットランナを開発するFAメーカーは、国内外に複数存在する。だが、単一事業としてねじ締め製品に特化した事業を展開する企業は多くない。特に海外の競合は、数万人規模の巨大な企業ばかりで、ナットランナはその中の一つの部門が展開していることが多い。また、国内の電動ナットランナに特化したFAメーカーで上場しているのは同社のみである。

強みは、世界トップクラスの精度と耐久性だ。創業以来、高品質・高機能にこだわり、国内自動車メーカーの高度な要求に応える精度を実現するとともに、100万回耐久テストを実施する等、品質管理を徹底。また、きめ細かい柔軟なカスタム対応で、客先の製造現場に合わせた最適なツールを提供してきた。

また、海外市場を開拓する上で強力な武器となっているのが『ESTIC PULSE』という反力を軽減する独自技術だ。日本、中国、アメリカで特許を取得している、世界で唯一、同社だけが持つ技術だ。

さらにアフターサポート専従部隊の存在も大きい。製造現場でラインが止まれば機会損失に繋がる。同社は営業部隊とは別に、独立したアフターサポート専従部隊を置き、顧客の急なトラブルにも即座に対応できる体制を採る。それが継続的な取引に繋がるとともに、顧客の課題やニーズを拾い、カスタム提案や新機能開発のきっかけになっている。これが競合他社とは一線を画す付加価値だ。

このような強みにより、同社は業界最大手と言われるスウェーデンの競合メーカーからも恐れられる存在となっている。

同社は、1993年8月、ある油圧シリンダーメーカーの設備設計部門の中に生まれたナットランナ事業部が分離独立して設立された会社だ。

当時、自動車等の組み立て工場では、エアコンプレッサーに繋がったねじ締め機が主流だった。空気圧でバルブの開け閉めすることでねじを締めるため精度は高くない。そのため後工程で手動計測器を使い、計測し直す必要があった。そういった問題を解消するために開発したのが、サーボモーターを使い、トルクセンサーを付けた電動ナットランナだ。

当時はラインに組み込まれる設備用の電動ナットランナのみだったが、たちまちヒットとなりナットランナ事業部として独立。ところがバブルがはじけ、会社自体が倒産したことから、事業部長の先代の社長が中心になりEBOを実施し、抱えていた受注残を引き継いで独立したのである。

以降、顧客の要求に応じて、手に持つ工具タイプのハンドナットランナやコードレスナットランナ等アイテムを増やすとともに、締め付け忘れ防止等の新機能を追加しながら進化させてきた。最近は、協働ロボットと連携するハンドナットランナや、EVの電子機器に対応するマイクロナットランナ等、時代の要請に応える製品も提供している。また、自動組み立て装置や設備、ねじ締めロボット等、ナットランナ周辺のFA製品も標準品として開発する等、業容も拡大している。

設立以来、国内の自動車産業界から根強い信頼を得て、業績も順調に拡大してきた同社。特に2010年代後半からの成長が著しい。最大の要因は、北米やアジア等、グローバル市場での販路拡大である。以前から代理店を通じた販売は行っていたが、2012年以降、タイ、北米に販売拠点として現地法人を設立。中国でも現地代理店とジョイントベンチャーを設立している。そして、エンドユーザーの声を直接聞きながら、代理店との連携を強化し、現地サポートを強化する事で売上拡大に成功している。特に北米では、2012年からの10年間で10倍以上の成長を遂げた。さらに中国、韓国等の経済成長もあり、グループ全体の売上も3倍近くに拡大している。

今後、注力するのは、現有拠点の機能強化と、新しい拠点開拓だ。現在、各拠点は販売機能のみだが、今後はエンジニアを置き、現地代理店のサポート強化や現地のお客様とより緊密な関係を築いていく。また、有名な自動車メーカーがひしめくEU圏でのプレゼンス拡大や、インドをはじめ、経済成長著しいASEAN地域の市場拡大にも取り組む計画だ。

そのような事業展開を目指す上で重要度を増すのが、ナットランナ本体の組み込みソフトのカスタマイズや設定値の入力や記録を閲覧やナットランナの設定値変更をするためのPCソフトの開発体制強化だ。代表取締役社長・鈴木弘英氏が語る。

「海外の品質管理は、基本的に人に依存せず、工場全体をシステムで管理する考え方です。人に依存しないため、作業員の経験が違っても高い品質レベルを維持する事ができます。そこで重要度を増すのがソフトウェアです。お客様の生産システムと弊社製品が直接通信してデータのやりとりを行いますので、お客様が指定する通信プロトコルや品質管理システムに対応できるよう、ソフトウェアもカスタマイズしなければなりません。次期製品の開発時期も迎えていますので、エンジニアは、何人いても多すぎることはありません」

同社では、組み込みソフトの開発と、PCソフトの開発は異なる部門で行っているが、いずれも20代の若手から40代のベテラン層まで、活躍できる道は幅広く用意されている。入社する人材の経験値やスキル等に応じて、任せるポジションを決めることになる。

「今後は、海外の新規ユーザーを開拓しながら事業を拡大します。国内外、誰もが知る大手自動車メーカーの案件ですので、成果が見えやすい仕事に携われることは大きな魅力です。特に、ソフトの領域ですので、ある程度当社の製品の特長や使われ方等を把握さえすれば、過去の経験や知識は生かせますので、やりがいも感じていただけるでしょう」(鈴木氏)。

2023年6月現在、グループ全体の社員数は約250名。2017年との比較では、100名近くも増えている。母体となった会社の倒産という逆境からスタートした会社だけに、創業者の強いリーダーシップの下、少数精鋭のメンバーがマルチタスクをこなしながら発展してきた。しかし近年、急激に組織が拡大したことや、この間に世代交代も進んだことで、企業文化も徐々に変わり始めている。

現社長の鈴木氏は2代目で、2020年6月に現職に就任している。2012年、全くの異業種から転身し、2年目に単身でアメリカに渡り、現地法人を立ち上げて軌道に乗せた経験を持つ。創業メンバー同様、叩き上げで実績を作ってきた人物だが、今後を見据えてマネジメント方針を意識的に変えてきた。

「目指しているのは、集まったメンバーそれぞれの良いところを生かせる組織、普通の人でも活躍できる会社です。その上で、時代の変化にも追従できる組織・チームを作っていきたいと考えています。人数が増えても、それぞれが適材適所で力を発揮し、要職に就いた人間が方向性をまとめられれば、変化が激しい、先の読めない時代も生き残っていけるはずです。人が成長することで会社も成長する、そして時代に合った物を提供できる。そんな会社を作っていきたいです。また、当社の強みを上手く海外でも展開できれば、ビジネスチャンスは更に拡げられると思います。当社の社員にも、そういう成功体験を味わってもらいたいです」(鈴木氏)。

そういった目標に向け、まず取り組んでいるのが組織の再構築だ。テリトリー意識を排除して、個人が担当を超えて力を発揮しやすいよう組織の再編を図っている。今後は、人事制度や評価制度等も、徐々に変えていく予定だ。

同社の魅力は、創業メンバーが逆境を乗り越えて築いた安定した経営基盤だ。過去に築いたものだけではなく、協働ロボットとの連携やEV車への対応といった、未来に向けた準備も着々と進めている。さらに、20代の社員が増え活気に満ちた雰囲気、2019年に新築移転された本社社屋、2023年秋にオープンする技術開発センター等、明るい材料が揃う。同社は、新しい自分を発見し、成長し続ける環境が用意された会社だ。

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インタビュー

株式会社エスティックのインタビュー写真
代表取締役社長・鈴木 弘英氏 大学卒業後、新卒で大手住宅メーカーに入社。3年間戸建て住宅の営業に従事。退職後、体育教師に転身し、16年間のキャリアを積む。2012年4月、株式会社エスティック入社。営業部に配属。2013年、北米市場の販売を強化するミッションを与えられて渡米。2014年7月、現地法人ESTIC Americaを設立。2015年1月、副社長に就任。北米でのビジネスを軌道に乗せ、2017年6月、帰国し営業本部長に就任。2020年6月、代表取締役社長に就任。

── ご入社の経緯をお話しください。

私の父が勤めていた会社が倒産し、当社を立ち上げたのは、私が住宅メーカーに在職していた時です。父が55歳の時でしたので、なかなかやるなと思いつつ、私は私のキャリアを生きていました。まさかここまでになるとは予想していませんでしたし、 父も世襲するつもりはないと話しておりましたし、私にもそのつもりは一切ありませんでした。

私はその後、住宅メーカーを3年で退職し、自分の専門を活かした仕事をしたいと思って高校の体育教師に転身しました。16年間のキャリアを積みましたが、42歳になった時に父が体調を崩したこともあり、一緒にやらないかと誘われました。それが二度目の... 続きを読む

企業情報

会社名

株式会社エスティック

業界

製造・メーカー系 > 電気・電子・機械・半導体

製造・メーカー系 > 電気・電子・機械・半導体

製造・メーカー系 > その他メーカー系

企業の特徴
上場、シェアトップクラス、グローバルに活動
資本金

5億5700万円

売上(3年分)

202336,718百万円

202235,754百万円

202135,294百万円

設立年月

1993年08月

代表者氏名

鈴木 弘英

事業内容

電動工具、産業用ロボット・自動組立ラインの製造ならびに販売

株式公開(証券取引所)

東証スタンダード

従業員数

213人

平均年齢

39歳

本社住所

大阪府守口市東郷通1-2-16

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