想いコーポレーション株式会社

高齢者向けの終活サービス（身元保証、死後事後などの終活サポート）の提供に加え、その事業活動をサポートする人材の育成を主な事業として展開する想いコーポレーション株式会社。超高齢化していく日本国内の状況を反映し、高齢者の将来設計に向けたサービスに関する市場は、拡大を続けている状況にある。その中で同社は、会員となった高齢者に対する医療情報の提供、入院時の身元保証、介護施設の案内や日常生活のサポート、生前整理、そして亡くなった後の葬儀手配や事務手続き等、幅広い終活サービスを手掛けている。加えて、各会員に対するサービス提供を支援する人材を育成し、「終活ガイド資格」「心託コンシェルジュ認定」といった資格認定の普及にも力を入れている。

「当社の終活サービスは、生前のサポート、死後のサポート、その両方のトータルサポートという3つのプランを展開しています。終活サービスの市場規模は現在急拡大中であり、その中で当社が目指すのは『終活業界のプラットフォームづくり』です」

そう語るのは、同社のシステム開発部署で開発リーダーを務める三浦真雄氏。3つのプランによるサービス展開で会員数を伸ばし続け、急拡大する市場の中で躍進する同社は、業界トップクラスの会員数を獲得するに至っているという。サポート以外にも、1万円の入会金を支払うことで“安否確認の見守りサービス”や“健康相談”が受けられるメニューを用意するなど、常にユーザーのニーズに寄り添った活動を続けていることにあると言えるだろう。この点について、三浦氏は次のように語る。

「この入会金だけでご利用いただけるサポートメニューは、生前・死後・トータルの各種サービスをご利用いただく上での“入口”となるもの。多くのユーザーが必要とし、良いと思えるものには積極的に着手していくという、当社の事業に対する考えを反映したものだと思います」（三浦氏）。

同社のサービスは、専属の営業スタッフが実務を担うことになるが、増加する会員全てにきめ細かなサービス提供を実施するためには、その人員体制の強化は必須の課題となる。その課題を解決するのが「資格認定事業」であり、その取得者である支援員に業務を委託し、サービスレベルの維持・向上を図っているのが同社の事業の特徴なのである。

今後の展開においては、上記の有資格者である支援員を増強することを目指すという同社。その施策を推進する上で中心的役割を果たすのが、この度新設されることになった「システム開発部署」であり、そこで開発業務を担うことになるエンジニアたちだということだ。現在、同社は資格取得試験をオンラインで展開している状況にあるが、そのシステムを整備することに加え、さらなる機能の改修によってサービス展開の土台を構築していく考えだと、三浦氏は語っている。

「オンライン試験を展開している現状のシステムに関し、そのリプレイスを行うことによって機能強化をしていきたいというのが当社の考えです。そのために、今回社内のシステム開発部署を新設することになり、そこで活躍いただける人材を広く募集することになったのです」（三浦氏）。

新設されるシステム開発部署では、オンライン試験システムのリプレイスだけではなく、資格取得希望者や支援員に対する情報の提供・共有を行うプラットフォームの構築も担うことになると、三浦氏は語る。その取り組みによって支援員を増やし、自社サービスの拡大と質の向上を実現することで、より多くの会員に向けた価値提供を充実させていきたいというのが、同社の考えだということだ。また、社内の業務に関するデジタル化推進も、今後エンジニアが担う重要な役割になっていくと、三浦氏は付け加えている。

「当社のサービス展開においては、社内業務の多くの部分がシステム化できていない状況にあります。例えば、支援員からの業務報告書が表計算アプリでつくられる、そしてメール添付で送信される、といった業務フローなども残っています。それをシステム化するための開発というものもエンジニアに担っていただき、資格取得サービスを進化させることだけではなく、社内業務の段階的な最適化・効率化も実現していきたいと考えています」（三浦氏）。

その開発業務に関し、三浦氏は「まっさらな状態から始められること」を面白味として挙げている。成長中のスタートアップ企業と同様の勢いを感じ、大きな裁量とスピーディな意思決定を実感できる体制の中で、新たな業務モデルをつくり上げていく。そんなやりがいを感じられることが、同社の開発部署にある魅力なのである。

事業展開を進める中で、同社がビジョンとして据えている考え、理念はどういったものなのか。その質問に対し、三浦氏は次のように答えている。

「当社では、『変わりゆく社会に“終活”で／変わらぬ安心を“心託”で』という考え、『ありがとうであふれる世界の実現へ私たちはまごころをお届けします』という思いをビジョンとして掲げています。そのビジョンを形にする事業に関しては、競合他社とともに市場をつくっていく、という考えで進めていると言えるでしょう。終活は、マーケット自体がまだ完成されていない状況であり、自分たちができることに精一杯努力し、困っているユーザーを助けていくという理念のもとで取り組んでいくことが必要なのだと思っています」（三浦氏）。

未完成の市場で価値を生み、終活に関するニーズに質の高いサービスで応えていく。そんな同社の職場には、多様なバックグラウンドを持つ人材たちが、自身の経験を新たな価値提供に繋がる活動を続けているということだ。

「年齢層は幅広いですし、社会人経験も豊富なメンバーたちが風通しの良い環境の中で仕事を楽しんでいると感じられます。その環境でエンジニアに求められることは、技術力を発揮することはもちろんですが、人の話をきちんと聞きながら業務に取り組むことだと思っています。当社のサービスは、“人”ありきのもの。各方面からの要望をシステムとして具現化し、ゼロからイチを生み出しながら改善していくのが私たちの仕事であり、その中で大切になるのはコミュニケーション能力なのだと私は思っています」（三浦氏）。

成長する市場の中で事業の中心的役割を担い、自社の環境整備にもアイデアを出しながら成果を出していく。そんな変化あふれる環境で、新設される開発部署で積極的に業務に取り組みながら、周囲の人々とのコミュニケーションを通じて仕事を楽しめる人材を、同社では求めているということだ。

「自己投資のため資金を月額1万円まで支給する制度や、成果が給与面での優遇にも繋がる評価制度もあり、働く環境としての魅力にあふれていると思います。変化というものをポジティブに考え、楽しめる方には、ぜひ当社の開発メンバーに加わっていただきたいと思います」（三浦氏）。