株式会社スピカデザイン

株式会社スピカデザインは、コーポレートサイトやサービスサイト、LP等のWebデザインを手掛ける会社だ。対話を通じてクライアントの魅力を言語化するWebディレクター、その魅力をデザインで表現するWebデザイナー、的確なコーディングで実装するコーダーがチームとなりクオリティーの高いアウトプットを目指す。
設立から4期目を迎えた同社はミッションの見直しを行い、「WEBデザインの明日を変える」と新たに策定した。
WEBデザインという仕事の認知度を高め、まだまだクローズドな業界をオープンにしていこうとの決意を込めている。

次の成長ステップを目指す同社は、ミッションを体現するメンバーを求める。

同社はまつげエクステ・ネイルサロンを運営する、株式会社ネクストリンクのクリエイティブ部門がスピンアウトして生まれた会社だ。
美容サロンはWebやポスター等、多くの広告クリエイティブを必要とする。当初は外注していたのだが、スピード感とコスト面で課題を感じたネクストリンクはデザインの内製化を試みる。こうしてデザイナーを採用してクリエイティブソリューション事業部を立ち上げた。
施策が功を奏して、感じていた課題は解消される。一方でデザイン業務が途切れるタイミングもあり、その場合デザイナーは全く畑違いの業務をサポートする形となった。それではデザイナーのキャリアにはプラスにならない。そう判断した代表の岸本雄太氏はWeb制作を事業化して、外部からの注文も受けようと決める。
このような経緯から外部の仕事も受けるようになった。

クリエイティブソリューション事業部は徐々にメンバーを増員し、外部クライアントからの発注はどんどん増えていった。そうした中、現在事業部長として事業をリードする西村祐太氏が加わる。
西村氏は部内のルールを整え、チームとして組織力を発揮する体制づくりを進めた。インタビューページではこれまでの取り組みや今後の方向性等を自身の言葉で語っているので、一読をおすすめしたい。
このように少しずつ歩みを進めてきた事業部は、さらなる拡大を目指して2020年9月に会社組織として独立したのである。

同社は4期目を迎えるに当たり、他社との違いや特徴を打ち出して次の成長段階へステップアップしたいと考える。
目指すのは業界でのポジション確立。テンプレートを多用したり過去のデザインを使い回したりする量産型ではなく、デザイン性が先行しがちなクリエイティブ型でもない。最もニーズが高い中間領域で、ユーザーの利便性を担保しながらクライアントの魅力をWebでしっかりと表現できる制作会社が目指す姿だ。

その実現に必要なのは、スキルの底上げである。中でもクライアントと直接対話し、要件をまとめるディレクターのヒアリング力向上は必須。そう考えた同社は外部のスペシャリストによるレクチャーを継続的に受講する取り組みを始めた。
またクライアントへのヒアリング項目の洗い出しや、引き出した情報の整理、課題の分解等に使うツールとして、マインドマップを取り入れた。
西村氏はその理由を次の通り話す。
「例えばクライアントが『かっこいい感じにして』と言った場合、曖昧なまま進めるのではなく、“かっこいい“を分解してマインドマップでキーワードを立て、デザインコンセプトに反映していく。そのようにロジカルに進めるイメージです。導入を始めてまだ2カ月ほどですが、あらゆる質が上がっていると変化を感じています」

同社が事業会社のデザイン部門から出発したことは前章で説明した通りで、代表は現在も同社を含めた関連会社を複数経営している。トップデザイナーが独立して立ち上げたようなデザイン会社ではないため、代表は経営に集中し実務においては現場の意見を尊重する風土が特徴だ。

西村氏は「Webサイトの発注や運用を経験した企業の担当者の中には、コミュニケーションの質やスピード感等、Web制作会社に不満を抱えている人が少なくありません。そうした会社のせいでWeb業界全体の印象が悪くなるのは心外。当社にはWebやデザインが好きで心底楽しいと思って働くメンバーが集まっています。質を高めるための取り組みやメンバーの発信を通じて、WEBデザインの社会的価値を高めたい。この想いを新たなミッションに落とし込み、『WEBデザインの明日を変える』としました」と力を込める。

西村氏に社内の雰囲気を尋ねると「コミュニケーション力があるメンバーが揃っているので、明るく会話が活発です。メンバーはワンフロアにいて、職種間の垣根もなく、分からないところがあればパっと聞けます。一方で集中する時間ももちろんあり、自分のペースを保ちながらもチームの連携がスムーズに取れる働きやすい環境だと思います」との答えが返ってきた。
Web制作に情熱を持ち、Webに携わる仕事に魅力を感じるメンバーが集まっている。根底にある「Webが好き」という思いが共通しているのだ。
選考において西村氏は、スキルや経験以上にWebへの熱量とコミュニケーションが取りやすいかどうかを重視しているという。
「メンバーに独りよがりなタイプはいないですね。皆ホスピタリティが高いので、自然と相手を思いやって協力し合う雰囲気になっています。ギスギス感が全くないです」
楽しみながら働くことを大切にし、Webの仕事を通じてデザインクリエイションの可能性を追求するチームだ。

社員の働きやすさを大事にしており、有給休暇の取得の推奨とワークライフバランスを実現するための柔軟な労働環境を整える。
「例えば休みを取りたいという申し出に対して理由を聞くとか、自分自身が嫌だと感じたことはしません。休みの申請があったら、はいどうぞと答えます。小規模な組織なので、私の態度や言動が雰囲気へ影響する度合いは少なくないと思います。そのため小さなことですが、高圧的にならないよう気を付けています」（西村氏）。
実際メンバーからは「大きくない規模感なので責任者の人柄がそのまま組織の雰囲気になると思った。面接では圧迫感を全く感じず、入社後も印象は変わっていない」という声が聞かれた。

毎週月曜日の朝会と毎日の出社・退社時刻は決まっているが、それ以外は個々人の進行に合わせて自身の裁量で仕事を進める。休憩時間も一人で外にランチに行ったり、持って来た弁当を社内で食べたりと自由に過ごす。
自分でスケジュールを管理できるため、仕事とプライベートの両方をバランス良く充実させることができる環境だ。
新たな成長フェーズに向かう同社では楽しみながら仕事に取り組み、スキルアップを目指していける。カジュアル面談をはじめ、選考過程では社内のメンバーと一緒に働く機会を設けて相互理解ができるよう努めている。気になるポイントがあればコンタクトを取ってほしい。