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株式会社ジーティービー

  • IT/Web・通信・インターネット系
  • マスコミ・エンターテイメント・メディア系

印刷工程に数々のイノベーション。印刷物検査ソフト業界シェアNo.1の開発会社

企業について

株式会社ジーティービーは、神戸市に本社を構えるソフトウェア開発会社だ。1990年12月の創業以来、“世の中にない、我々ジーティービーでしか提供できないもの”をテーマに、独創的なアイデアを駆使したパッケージソフトやWebシステムを生み出し続けている。特に、1980年代以降、DTP(Desktop Publishing)やCTP(Computer To Plate)の登場でアナログからデジタルへ劇的な技術革新が進行した印刷業界に向けては、数々のイノベーションをもたらしてきた。1994年3月に発売され、1本150万円という価格帯ながら、数千本を売り上げた印刷製版用画像切り抜きシステム『ScissorsHands(シザーハンズ)』、CTPの登場により、フィルムレスとなったことで刷版から出力までチェックができないという問題を、製販や刷版に1bitデータを用いることで解決し、CTPワークフローとして現在も確固たるポジションを築いている1BitTiffワークフロー『Bit-Through(ビットスルー)シリーズ』(2000年6月発売開始)等のメーカーとして、印刷業界では知らない人がいない有名な存在である。

現在(2023年11月)の主力製品である印刷物検査ソフト『Hallmarker(ホールマーカー)シリーズ』も、同社を象徴するプロダクトの一つだ。印刷物の製造現場では、品質管理として、文字やデザイン、カラー等、印刷内容のミスをなくすため幾度も検査が行われる。『Hallmarkerシリーズ』は、その全ての工程で、高精度な検査を自動で行える。

最大の特徴は、独自開発の画像検査エンジン『EyeMine(アイマイン)』を搭載していることだ。印刷物の検査で最大の問題は、原稿の内容が同じであっても、比較検査する媒体によって微妙な差を持つ場合があることだ。例えばデジタルデータ上の文字と印刷された文字を比較してみると、濃淡や線の幅等、微妙な違いに気付く。人の目はそういった差分を気にしないが、機械の場合は全て誤りとして検出してしまう。そのため競合製品では検査結果が全面不良と表示され、不良箇所を特定することが困難なケースがある。それに対し、『EyeMine』は人間の目なら不良とは判定しないような差異は検知せず、本当に見つけるべき不良のみを検出するのである。

従来、印刷物の検査方法はもっぱら目視に頼る他に方法はなかったため、書籍や雑誌等、チェック項目が大量に発生する印刷物には誤植や乱丁・落丁といった不良はなくならなかったが、『Hallmarker』の登場によってその状況は一変した。1,000ページといった大量ページの冊子ものの品質管理もたやすくできるようになる等、印刷業界全体で品質管理のレベルアップに貢献するとともに、従来存在しなかった“印刷検査”という市場を創出したのである。2004年12月の発売後、競合製品が次々と登場する中、同シリーズの検査機に本来必要とされる精度の高さにより、現在もシェアNo.1を維持し続けている。また近年は、印刷会社のみならず、食品や飲料、化粧品、薬品等、パッケージに細かい表示を義務付けられるメーカー企業からのニーズも増えている。

『Hallmarkerシリーズ』に加え、近年、収益面を支える第2の柱として存在感を増しているのは、オンライン卒業アルバム制作『Weebum(ウィバム)』だ。卒業アルバムの制作は、写真館が学校から受託し、印刷会社を含めた3者で連携しながら行う。『Weebum』はこの3者が、一つの編集画面をクラウドで共有し、編集や校正等、制作の全工程を行えるサービスだ。加えて、顔認証AIによって生徒全員の顔を個別に認識し、アルバム内での登録回数を均等に振り分けながら、自動処理機能によってレイアウトへの写真配置等を自動的に行う。

地域の写真館にとって、卒業アルバムの制作は重要な収益源の一つだが、少子高齢化が進行したことで工数の圧縮が課題となっていた。『Weebum』のリリース自体は10年ほど前だが、少子化が深刻化するにつれ少しずつ導入数が増え、現在では全国で約5,000校が導入するまでになっている。ニーズが顕在化するに伴い、競合サービスも増えたものの、機能的には同サービスが優位性を保っている。現在はさらに、同サービスと連携させた学校写真購入サービスのリリースに向け、開発を進めているところだ。

「現在、収益の核を担っているのは、『Hallmarker』と『Weebum』の二つです。ただ、その裏では常に新しい商品の研究開発を行っています。自社プロダクトを開発する会社として、新しい製品の開発は続けなければなりません」そう語るのは、代表取締役社長・大西幹雄氏だ。

同社は、元々大阪の独立系開発会社に勤めていた3名の技術者が独立して設立した会社だ。初代社長で現在は会長を務める松木宏氏と、2代目社長の大西氏は、画像処理を専門領域とするソフトウェアの技術者であり、残る1名はハードウェアの技術者だ。

独立した理由について大西氏は、「枠にはまりたくない気持ちが強かった」と振り返る。小規模な組織を維持し、研究開発型にこだわり、オンリーワンの製品を生み出し続けてきたのもそのためだ。

「仮にお客様からご相談を受けたとしますよね。それを解決するためにどうするかを考えるということは、SIerも含めて、比較的多くの開発会社がやっているのだろうと思います。しかし、それが何のために必要なのかを考えたり、その先にあるものをイメージしたりするのが当社のスタイルです。決まった仕様を与えられてそのまま作るのは楽しくない。場合によっては我々の仕事ではないと言って断ったり、逆に色を付けて提案しに行ったりしたこともありました」(大西氏)。

全てが順風満帆に進んできたわけではない。ファーストプロダクトの『ScissorsHands』は開発まで3年を要し、その後も、数々のトライアンドエラーを繰り返した。しかし一見失敗に見えるプロダクトやサービスでも、そこで使用した技術やノウハウは、現在のサービスに生かされている。

「過去には多くの失敗をしてきました。いつも言っていることですが、作ろうとしなければ新しいものはできませんので、失敗しても作らざるを得ません。ただ、『Hallmarker』のような大ヒットは、なかなか続きませんので、コツコツとシングルヒットを打って4割ぐらい残せるのが理想です。世代も変わっていきますので、安定してヒットを打ち続けられる組織を作るための取り組みを増やしていかなければならないと考えています」(大西氏)。

神戸の観光名所として国内外からの訪問客が絶えない旧居留地に構える本社屋と、そこから徒歩10分圏内の三ノ宮駅前にある神戸ショールーム・ラボ、そして営業拠点の東京支店の3カ所が同社の事業拠点だ。これらの事業拠点には現在、16名の社員が勤務している。

そんな同社が5年ほど前から取り組み始めているのが、次世代に向けた体制作りだ。創業から30年以上が経ち、定年を迎えて退職する技術者も出てきた。その一方では、新たなプロダクトやサービスのリリースを控えており、社内リソースの拡充も課題となっている。2023年に入りコロナ禍が落ち着いたのをきっかけに、技術者のみならず、東京支店に勤務する営業、新しく始まるサービスのカスタマーサポート等も含め、採用活動にも精力的に取り組み始めた。

その中心的な役割を担うのは、画像技術開発部、Webシステム開発部、営業部、それぞれの部署で部長を務める3名の社員だ。いずれも約20年前の同時期に入社した40代半ばの同年代。各開発部の部長2名は、『Weebum』や、これからリリースする予定のサービスに繋がる技術的なチャレンジに携わってきた技術者である。創業時の意志を繋ぎ、研究開発型の企業として持続的な発展を遂げるため、労務規定や教育制度、評価制度をはじめ、現代に合った組織作りを進めているところだ。

「『Weebum』のような新しいサービスもありますが、まだまだ会長の松木が残した過去の遺産で成り立っているのが現状。今のメンバーが作っているもので成功体験を味わうことがこれからの課題です」(大西氏)。

生成AIやクラウドサービス等を組み合わせ、様々なサービスが矢継ぎ早に登場する現在、イチからコア技術を作り、製品化することは難しい時代となった。これまで画像処理技術をコア技術として、印刷業界に軸足を置いたビジネスを展開してきた同社だが、今後もそこに囚われ続けるつもりはない。

「今ないものがあったらどういうふうになるだろう、とイメージしながら、ものを作る。これからもそのような会社であり続けてもらえたら嬉しいです。私達創業メンバーは、もっと自由にやりたいという思いからサラリーマンを辞めて会社を作り、世の中にないものを作ってきました。だからこそ根底では自由でいたいという気持ちを強く持っています。自由で面白くてワクワクするものを作りたいですし、それを作るための努力は惜しみません。そのような思いを共有できる方をお待ちしています」(大西氏)。

現在、同社の社員は40代半ばの部長3名を最年長として、その下は30代前半以下。創業以来、少数精鋭体制を採ってきたことから採用を控えていた期間もあり、30代半ばから40代前半までのポジションが空いている状況だ。現時点での採用では、そういったポジションを埋めるとともに、外部で経験を積んだ人材の知見を取り入れたい目論見もある。世の中にないものを生み出すことに心を躍らせ、主体的に行動できる人材にこそ、力を発揮する機会が訪れる。それが現在の同社に参画する魅力だ。

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インタビュー

株式会社ジーティービーのインタビュー写真
代表取締役社長・大西 幹雄氏

── 御社は画像処理技術をコア技術として、印刷業界向けのソフトウェアを開発されていらっしゃるのですね。

入り口は画像処理から始まっていますが、特に印刷業界にこだわってきたわけではありません。いろいろな業界向けに開発していますが、長年事業を継続してきた中で、印刷業界がデジタル化していく過程で、様々な製品を出してきました。そこで印刷業界への販売ルートができましたので、新しいものを作っても認知していただきやすい側面はあります。

印刷業界はあらゆる産業の中でも品質管理が困難な業界でした。厳密な管理をしようとしても技術的に不可能でした。そのため業界内には検査機に設備投資をする概念はありませんでしたが、技術革新が進んだことでできるようになってきた。そこに着目して... 続きを読む

企業情報

会社名

株式会社ジーティービー

業界

IT/Web・通信・インターネット系 > インターネット/Webサービス・ASP

マスコミ・エンターテイメント・メディア系 > 出版・新聞・雑誌

IT/Web・通信・インターネット系 > インターネット/Webサービス・ASP

資本金

1,000万円

設立年月

1990年12月

代表者氏名

大西 幹雄

事業内容

Bit-Throughシリーズ
Hallmarkerシリーズ
WEBプロダクト

株式公開(証券取引所)

従業員数

19人

本社住所

兵庫県神戸市中央区北野町3-5-3

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