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インタビュー画像代表取締役・田中 悠貴氏 1987年生。和歌山県出身。小学3年生から高校まで野球に打ち込む。高校卒業後はスポーツトレーナー・柔道整復師の資格を取るため専門学校で学ぶ。2010年、整骨院と業務委託を結び院長就任。2011年、医院運営と並行してリユース商材のネット通販を開始。2013年10月、株式会社Ultimate Lifeを設立。2016年7月、総合スポーツブランド『GronG』を立ち上げ、メーカー事業、フィットネス・ヘルスケア事業へと業容を拡大し現在に至る。

起業を志したきっかけと、会社設立の経緯をお聞かせください。

私は小学生の頃から野球部でピッチャーをしていましたが、よく怪我をしており辛い経験をしました。 その経験から、同じような境遇の人の力になれないかと考え、高校2年生の時にスポーツ領域での起業を考えるようになりました。どんな事業をするかは決めていませんでしたが、何をする場合も集客が大事だと考え、集客方法を学べる本を買って読んでいました。 高校卒業後は専門学校に通いながら、経営やトレーナーの勉強をしました。また、学校の授業時間が短かったことから、余った時間でスモールビジネスを立ち上げて資金を貯めました。今思うと、この時期の経験を通じて、論理的思考力や交渉力が鍛えられたと思います。 専門学校を卒業した後は、アスリートが主要顧客の個人オーナーの接骨院で院長として働き始め、施術やケアをおこなうようになりました。個人事業主の届けを出したのはその頃です。いずれはトレーニングジムや接骨院、デイサービスや訪問看護、訪問介護といった領域が、自分のビジネスのポートフォリオに入ってくるだろうと思い、情報を集め始めました。 接骨院で働くうちに、休憩時間などの隙間時間を有効活用して新しい事業ができないかと考え始めました。そこで成長市場のインターネット販売にチャレンジしてみようと、試しに自宅にあった漫画やゲームを大手ECサイトに出品してみました。出品した商品は驚くほどのスピードで売れ、「もしかすると事業として成立するのではないか」と思うに至りました。 その経験から、「自分の持っている知識やネットワークで仕入れができ、大手ECサイトで継続的に販売できるものは何か?」と考え、たどり着いたのがゲームソフトでした。私はもともとゲームが大好きで、人気商品や希少商品が分かる、ある程度の知識がありました。そこで、大手買取店や不用品回収業者の不良在庫などを買取させていただき、ECモールで販売することで、安定した売上が継続できるようになりました。 その後、予想以上に売上が成長し、税理士の方からのアドバイスをきっかけとして、法人を設立しました。

その後、2016年にメーカー事業を開始された経緯をお聞かせください。

リユース事業で取り扱っていた商品は中古品のため、需要に対して必要な数量を継続的に仕入れできないという問題がありました。そこで、継続的な仕入れができ、事業の拡張性がある、自社のオリジナル商品の企画・開発を開始しました。 オリジナル商品の企画・開発は、海外の製造委託工場でサンプルを作っていただき、納得がいくまで何度も修正を重ねてから製品化するという流れでおこないました。当時は、社内にメーカーとしての商品開発ノウハウが無かったので、とにかく専門知識をインプットし、製造工場や専門家との答え合わせを繰り返すことで、商品開発の精度を高めていきました。 また、中長期で事業の競争優位性を高めていくには、商品開発以外にも、生産管理・品質管理・貿易・物流などのノウハウを蓄積する必要があると考え、少しずつ各機能の精度向上を進めていきました。

グループ展開もされていますね。

『GronG』を立ち上げ、数年経つと、社内にメーカー事業のノウハウがかなり蓄積されていたので、そのノウハウを活用し、キャンプギアブランドとして『VASTLAND』を立ち上げました。 キャンプ用品のVASTLAND以外にも、食品・健康食品・サプリメントを開発し、ECで販売するリテラボという会社があります。複数のブランドを立ち上げていますが、『味楽堂』という食品やお菓子のブランドが成長しています。

組織作りにおいて大切にしていることをお聞かせください。

組織作りにおいては、モチベーションダウンの要因を取り除くことを重視しています。 私は、モチベーションダウンの要因の1つとして、“つながりの希薄化”があると考えています。私自身も、従業員の皆さんとのつながりを持つためや、職場の心理的安全性を高めるために、雑談や接触回数などを大切にしています。 会社としては、自発的にコミュニケーションを取り、つながりを獲得できる人にだけ焦点をあてるのではなく、多くの人がつながれるような制度を取り入れていきたいと考えています。 すでに運用している制度として、クラブ活動やバーベキューなどのイベント、懇親会などに任意参加できる制度を設けています。 今後は、業務中のコミュニケーションを活性化する仕組みを、積極的に取り入れていきたいと考えており、いくつかの施策を検討中です。 自信を持って楽しく働くためには、“つながっている”、“受け入れられている”、“必要とされている”といった感覚が大切だと考えています。 仕組みを整えることで社員同士のつながりを強化していきたいと思っています。 もう1つ、私が日頃から心掛けていることは、社員1人1人の成長のボトルネックとなっている要因について、フィードバックし続けることです。会社の成長の最重要ポイントは社員の成長です。社員に対して、「成長課題」というネガティブな内容に関するフィードバックができないという声も聞きますが、それを伝えない限り本人は成長要因に気付くきっかけを失ってしまう可能性があるので、伝え方に気を付けつつも、積極的にフィードバックすることを推奨しています。もちろん、フィードバックを受けた側も、人によって変化するタイミングは異なるので、すぐに変化しなかったとしても、変化する時が訪れるまで伝え続けることを大切にしています。

最後に応募者へのメッセージをお聞かせください。

当社の魅力の1つは、私を含めた役員メンバーとの距離感が近いことです。基本的に役員と社員は同じ空間で仕事をしており、今後、組織が成長したとしても、このスタイルは継続したいと考えています。 当社は目まぐるしく変化し続けている会社です。私自身も会社を通じて挑戦したいことがたくさんあり、その中で何を優先するかを取捨選択をしながら事業を進めています。「変化や成長を好む人」にとっては、すごく面白い会社だと思います。 また、これは主観的な意見ですが、当社には基本的に人を不快にさせる人はいません。議論が白熱した際に表現を間違え、一時的にハレーションが起こることはありますが、その後、お互いに仕切り直して、声を掛け合ってリスタートするということが全員できています。根本的に“いいひと”が集まっている会社だと思っています。 採用で重視しているのは素直さです。もちろんスキルは評価対象になりますが、会社の文化にフィットしないと感じる人はどれだけ経験や能力が高くても採用対象とはなりません。採用の目的はチーム全体のレベルを底上げすることで、コミュニケーションを重要視しています。当社の価値観に共感し、一緒に挑戦していきたいと考えていただける方は、ぜひご応募ください。

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