執行役員CTO 稲荷幹夫氏 経営コンサルタントを経て、iモードの立ち上げ当初からモバイルコンテンツに深く関わる。様々な企業で技術サイドから経営に携わった後、2012年にレコチョクに入社

レコチョクに参画した経緯を教えてください

私は元々、経営コンサルティングの仕事を経て、ｉモードの立ち上げ時期から携帯コンテンツのプロバイダーの仕事に携わり、また、その当時から、CTOとして技術の側面から経営にかかわってきました。 レコチョクに参画したのが2012年4月です。ちょうど世の中がフィーチャーフォンからスマートフォン（スマホ）に移行し始めた頃で、当時はベンダー依存が強く、着メロ・着うたからのビジネスの転換に苦慮していた時期でした。 経営コンサルトタントとしての経験とベンダーとして働いた両方の経験から見て、スマートフォンに必要な技術的コンポーネントの整備と、事業転換の方向性や移行タイミングを適切に把握した上で、社内体制とマインドを変えていくことがうまくできさえすれば、まだまだ成長の余地があり、もっと面白いことができる会社ではないかと感じました。

レコチョクでの仕事で、稲荷さんご自身がワクワクしていることは何ですか？

私は30代前半のころから約17年間、CTOというポジションで働いていますが、その中で常に意識しているのが「エンジニアのことを理解して、それを経営に伝える」ということです。 レコチョクは平均年齢が34歳ほどの会社です。その中で、後進の育成という意味でも私自身がみんなに教えていかないといけないことは、今後は「技術戦略＝事業戦略」という時代になるということ、また、そうなった時には、エンジニアが経営や中期戦略を語れないと、いちプログラマで終わってしまうということです。 ですから、エンジニア・ベースでの経営的な発想を、ミドルレイヤーに教えるようにしているのですが、とても意義のある仕事だと感じています。エンジニアそれぞれがワクワクするポイントとはちょっと違うかもしれませんが（笑）、それが自分の役割だと考えて、日々エンジニアたちと向き合いながら仕事をしています。

その他で、社員のみなさんにいつも伝えていることがあれば、教えてください

1つは、仕事に対する取り組み方の話です。エンジニアに起こりやすい不満とは、「やらされ感」だと思います。人から指示をもらうことは良いけれど、まずは自分でどう行動すべきかを考えて、それを責任もってやり遂げなさいということをいつも話していますね。 「今取りかかっている仕事を通して、何をつかみたいのか」を一度セットしてしまえば、その仕事からどんなノウハウを得たいのかという意識付けができ、その積み重ねが自分のキャリアパスに繋がっていくでしょう。まずは３年先を見据えてキャリア設計し、半年ずつなどの短いスパンで構わないので、少しずつブレイクダウンして前に進んでいけるといいのかな、と思っています。 あとは、「T型人間になれ」ということ。今後エンジニアとしてやっていくためには、一つの専門スキルに加えて、ゼネラルな部分が必要になるんだということ。まずは誰にも負けない専門領域を意識してつくったうえで、5年、6年というスパンで構わないので、横を見て視野を広げることをしなさいと話しています。

最後に、レコチョクならではの魅力を教えてください。

レコチョクは、新しいことにチャレンジしたい人がいたら、それを実現しようと応援してくれる会社だということです。役職や立場などは関係なく、上司や経営層に対して「自信の想い」を伝えてもいいと思います。たとえそれが新入社員だとしても、「そうした声や視点を日々の仕事に生かしていこう」と考えられるような組織であると感じています。 だからこそ大事なのが、自分が将来どうなりたいのかという視点です。たとえばあなた自身の10年後を見据えた時に、今レコチョクが取り組んでいるさまざまなこと、たとえば「高速化」「大規模」「クラウド」「AWS」「オフショア」…などのキーワードの中に、一つでも取り組んでみたいと思えるものがあれば、ぜひ志願していただきたいと考えています。 レコチョクの良いところは、やりたい人に仕事のチャンスを与えるのが大前提の会社だということです。ぜひ、責任感を持って、やりたい仕事をアピールしてください。