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インタビュー画像代表取締役 安田 忠弘 氏 クリエーションライン株式会社 代表取締役、一般社団法人クラウド利用促進機構 理事、日本MSP協会発起人。ソフトバンク関連会社でブロードバンドビジネスの企画・マーケティングなどを経て、2006年に起業。クラウドビジネスの黎明期からクラウド関連のオープンソースコミュニティを積極的に支援している。

起業の経緯を教えてください。

元々は、ソフトバンク関連会社で新規ビジネス創出の部門にいたことから、ブロードバンドビジネスの企画やマーケティング、営業などに携わっていました。その後、起業した友人に誘われて転職したのですが、そこで、会社を立ち上げること、ゼロからイチへと育てていく過程に触れ、「自分でもできることがあるのではないか」という可能性を感じたのが、起業した理由です。そのため、明確に「コレがしたい!」というものがあったわけではなく、起業後しばらくは、一人でインフラ系の受託開発を行っていました。 クラウド基盤に携わるようになったきっかけは、『Eucalyptus(ユーカリプタス)』です。これは、CloudStackの前身にあたるクラウド基盤構築のオープンソース・ソフトウェアです。このOSSと出合った2008年当時は、クラウドの話題を持ち出しても相手にされないような時代でしたが、世に出るためには、周りから頭一つ飛び出るための武器が必要だと感じていたこともあり、『これは面白そうだ!』という直感に従うことにしました。 実は、このユーカリプタスのコミュニティを通じて、当社の現CTOとも出会いましたし、検証レポートをまとめたことが事業飛躍のきっかけをつかむことにもなりました。検証レポートを見たIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)からプロジェクトへの公募を打診され、クリエーションラインが主幹事を務めるコンソーシアム形式で応募。最終的に、大手SIerとの一騎打ちになったときは、「手に汗握るとはこのことか」と思うほど、緊張しました。受注が決まった瞬間は、「よし!」と叫んでいましたね(笑)。このプロジェクトの実績によって、大手SIerなどから仕事の依頼をいただくようになっていったわけです。

起業当初は、自身の可能性を試す気持ちが強かったようですが、社員の幸せを考えるように変わった理由は、何だったのですか?

次第に社員が増えていく中で、自分と社員との考え方の違いや向いている方向の違いから、かなり悩んだ時期がありました。仕事が面白くなく、会社へ行くのをつらいと感じるようになってしまったのです。私がそう感じているくらいですから、社員が満足しているわけもなく、辞めていく人もいました。そのような問題一つひとつに対処していく過程で、社員の重要性が身にしみました。会社は、社長一人で何とかなるものではなく、会社が成長するのも、私が幸せを感じられるかどうかも、社員が満足して働けているかどうかに大きく左右されるとわかったのです。私自身を含め社員全員の「働く喜びを追求する」ことが、結局は、自分の幸せにも通じる。そう考えるようになってからは、仕事の環境づくりに積極的に目を向けるようになっていきました。 例えば、当社はフラットな組織であって、役割としての肩書きはありますが、上下関係を示す階層はありません。私も決まった席はなく、社員同様フリーアドレスで、いつも社員に交じって仕事をしています。社員から出る要望には可能な限り応えるつもりですし、そういった声を出せる環境を大切にしています。また、こういった社風が根付いているからこそ、社員同士も自分の意見を無理やり押し付けあうようなことはせず、相手を尊重しあい、それぞれが力を発揮しやすい環境になっているのだと思っています。

社員にいつも言っていることはありますか?

「やりたいことをちゃんと言ってくれ」と話しています。社長の役割は、環境を整えることです。しかし、社員がこうしたいという思いを発信してくれなければ、動くことができません。私がこうしたいと思って実施したことは、なかなか定着しませんから(笑)。気づいたときに声を発信しやすいよう、コミュニケーションツールで常時アップデートできるようなインフラもつくってあります。自分が提案したことが形になり、会社が多少なりとも改善されたと実感できれば、それは大きなモチベーションになるはずです。 その一方、仕事に取り組む上で社員に期待しているのは、エンジニアであっても全体を俯瞰して、ビジネスを描く力を磨くことです。目の前の技術にのめり込むことは必要ですが、そこにばかり集中するあまり、お客様のこと、ビジネスの着地点を見失ってしまっては意味がありません。それと、習得した技術情報や知見を社内に展開できることも大切です。

御社で働く魅力は何ですか?

エンジニアにとっては、やはり先端技術に触れられるだけでなく、自身が興味を持つ技術に取り組むチャンスがあることではないでしょうか。意志を発信してくれれば、前向きに検討しますよ。 また、これまで当社が取り組んできた技術のほとんどは日本初のものですから、必然的にその分野の第一人者となっているメンバーが少なくありません。各種セミナーなどで講師を務める社員や企業向け研修でトレーナーをしている社員など、その世界で名の知られたものが複数名在籍しています。そのような環境に身を置いて、社内で飛び交う会話や情報に触れるだけでも、大きな刺激を受けることと思います。 違う側面から魅力を語るなら、手がけるプロジェクトのおよそ8割が、エンド企業との直接取引だということでしょうか。担当者としてプロジェクトの最初から最後まで携わる喜びや自らの力でプロジェクトを動かす醍醐味も味わえるはずです。間にSIerなどが入ることで、プロジェクトのハンドリングに苦労しているという人であれば、体験したことのない充実感を得られると思います。

最後に、応募者へのメッセージをお願いします。

生活や人生を少しでも良くしたいと思っている人に来てほしい。こういった欲がある人は、仕事にも前向きに取り組めるし、自分の意見を持つこともできるからです。 また、ベンチャー企業で働くには、こういった前向きさが不可欠でもあります。これから会社や事業の形をつくっていかなければならないため、マニュアルがあるわけでもなく、何事も自分で考えて行動する主体性が必要にあります。変化のスピードも早く、誰かに教えてもらおうといった受身の姿勢では、取り残されていくばかりだともいえます。プロジェクトの一部しかできなくても安定した生活を送りたいなら、大手企業にいたほうが幸せだと思います。だから、ベンチャーで働くということを自分なりに考え、リスクも理解した上で、それでもやりたいことがある人を待っています。

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