デジタルモーメント株式会社

最先端のデジタルマーケティングツールを軸に、Webマーケティング領域全般の高度な専門性を駆使して、福岡・九州エリアの企業に価値あるマーケティング戦略を提供するデジタルモーメント株式会社。

全国規模の大手は別として、マーケティングやWeb領域の専門スキルを備えた担当者の不足、もしくは不在に課題感を持つ企業は少なくない。中小企業、とりわけ地方ではその傾向が顕著で、広告の費用対効果の測定はもちろん、課題抽出やビジネスゴールの設定に自信を持てない企業も珍しくないのが実情だ。こうした中小企業の相談役として、「本当の課題は何か」を探る段階からクライアントに寄り添い、ビジネスゴールに貢献できる施策を徹底的に練り上げていく包括的なコンサルティング。これが同社のビジネスモデルだ。

Webサイト活用、SEO、ネット広告等のWebマーケティング領域はもちろん、アナログも含めた施策提案、最先端のデジタルマーケティングツールの導入支援や、チャット・メール・SNSなど、様々なメディア・ツールを活用して、クライアントが目指すべきゴール（事業目標）まで伴走する事業スタイルを確立している。

提案の柱は、HubSpotの導入支援だ。HubSpotはMA、SFA（セールスフォース）、CRMなど、現代のマーケティングに必要な機能をすべて備えたオールインワンのプラットフォーム。HubSpotに注力しようと決めた経緯について、代表の高津純一氏はこう話す。

「当社の設立は2019年7月。起業に先立ち、マーケティング領域のトータルなコンサルティングに役立つツールを探す過程でHubSpotを知り、これは使える、と直感。何よりの魅力は、広汎なCRM機能が無料で利用できる点です。予算面の懸念から本格的なマーケティング施策に踏み切れないでいる企業でも、これなら最小限のコストで導入が可能。GUIを重視した画面設計で操作・運用のハードルも低く、デジタルマーケティング施策に不慣れな企業でも容易に取り組めます。また行動履歴が個人レベルで精緻に可視化できるため、個人レベルの分析、施策が容易にできます。結果、セールス効率が飛躍的に向上する点も大きな特長で、専門的なデジタルマーケティングの知見のないクライアントにも自信を持って提案できます」

設立以来、着実に業績を広げて現在5期目に入った同社。HubSpotを軸に各社と厚い信頼関係を確立し、安定した経営基盤を築いている。

高津氏はWeb制作の実務からキャリアをスタートさせ、その後Webコンサルティング、Webディレクターとして、多くのサイト制作やWebマーケティングなど実務を重ねる中で、課題解決の方法が分からず悩んでいたり、間違った施策でコストや労力を浪費しているクライアントが思いのほか多いことに気づく。より上流の工程、つまり課題抽出や施策の構築段階から関わることで、こうした失敗を減らし、ビジネスをより活性化できるのではないか。そう考えた高津氏は、クライアント側（事業者側）の知見を学ぼうと、大手不動産会社の広告宣伝部に転職。これまで経験を積んだデジタル領域に加えアナログマーケティングの知見を広げながら商流のA to Zを体得し、蓄積した知見をより多くの企業のサポートに生かすべく、独立起業に至った経緯がある。

高津氏が起業の地に福岡を選んだのは、福岡のポテンシャルの大きさに着目したからだという。
福岡は人口増が続き、学生や20代の若い世代の比率も際立って高い都市であり、将来性も十分。
そして自社にマーケティング部門を持つような大企業は、営業所こそ福岡にあってもマーケティング部は東京に置いていることが多く、地方の中小企業では専任のマーケターを設けることが難しい。つまり福岡には最新のデジタルマーケティングを知ったマーケターの数が絶対的に不足している現状があり、そこにニーズがあると感じました。


また、福岡市は国の「グローバル創業・雇用創出特区」に指定されており、スタートアップのための支援策が充実していることも魅力だったという。
「商工会議所の起業塾やスタートアップカフェも、大きく後押ししてくれました」（高津氏）。

スタートアップの中には、短期的な業績拡大を急ぐ企業も多い。同社が導入支援ノウハウを蓄積したHubSpotは万能ともいえるデジタルマーケティングツールであり、未開拓の業種への働きかけ、人材採用活動への応用提案など、その気になれば短期間で業績を伸ばすことも十分に可能と思えるが、同社は決して無理な拡大を志向せず、着実に信頼を築く事業姿勢を貫いてきた。
「全国的には無名でも、魅力的な商品やサービスを有する企業が、九州にはまだまだたくさんあります。目先の利益に惑わされることなく、そうした企業と長期的なスパンで信頼関係を育てながら、ともに成長していく。これからも、そんな会社であり続けたいと思っています」（高津氏）。

「福岡を選んだ理由は、市場性や将来性だけではありません」と高津氏。

「東京時代は納期に追われ、子どもが起きている時間には帰宅できない日があるほど多忙でした。その点、福岡はいいですね。福岡で接した人たちは、無理に競いあうようなギスギスしたところがなく、大らかな人柄の方が多い印象です。自分らしいペースで日々を送りながら、仕事のうえでもきっちり成長できるなら、それに越したことはありません」（高津氏）。

クライアントを大切にするのと同様に、ともに働く仲間を大切にするのが、同社のカルチャー。
年間休日120日以上。一般的な福利厚生制度に加えて、人間ドック補助、家賃補助、自転車通勤補助、ランチ代補助制度など、独自の生活支援施策も多い。
勤務形態は原則として出社。背景には、リモート勤務が浸透した時代だからこそ、顔を合わせて密にコミュニケーションを取り、相談したい時に自由に声をかけ合える環境を大切にしたいという思いがある。とはいえ実際には、個々の事情に応じて柔軟に対応しており、リモート勤務主体のメンバーも在籍している。また現状では該当者はいないが、子育て中の時短勤務、週１～２日の副業勤務もやぶさかではない。すべてはメンバーファースト。一人ひとりの意欲と自主性、自己決定権を大切にする会社でありたいというのが、今後も変わることのないフィロソフィーだ。

経営基盤を確立し、新たな成長フェーズに入った同社。当面は、早い段階でクライアントに価値あるプランを提供できる即戦力社員が求められる。
「HubSpotの知見がなくても、クライアントとの折衝経験、マーケティング実務やMAツール等の活用経験がある方なら、短期間でスキルが磨けます」（高津氏）。

もちろん、「得意分野で力を発揮したい」「スキルの幅を広げたい」といった成長意欲には、資格取得支援、研修補助、書籍購入補助といった手厚いサポートで応えている。
今後は独自のプロダクト開発も積極的に行っていく方針だ。実はすでに8割方開発を終え、細部の調整を行いながらローンチのタイミングを計っているツールもある。こうした自社プロダクトの開発思想は、事業戦略ありきではなく、ここでも社員ファースト。つくりたい、試してみたいと考えたプロダクトを、自由に開発できる。そんな環境も同社らしさだ。

「経験値とは関係なく、倫理的思考力を備えた意欲的な方なら、入社後に大きく成長できる環境です。仕事上の成長とプライベートの充実を両立できる当社で、あなたらしいキャリアを築いてもらえたら、と願っています」（高津氏）。

高津氏のメッセージを、あなたはどのように受け止めるだろうか。