株式会社X-HACK

株式会社X-HACK（クロスハック）は、ITエンジニアが明るい未来を築くためのテックカンパニーだ。規模の大小を問わず、WEBサービスやWEBシステムを開発したい企業に対して、コンサルティングから実装までワンストップで提供している。

同社の特徴は、システム開発の現場でビジネスサイドにまで深く関与し、ITがもたらす価値創出にこだわる点だ。単なる実装で終わらせず、クライアントの要望に基づく要件定義を重視した設計を行う。

「当社の開発は、WEBサービスやWEBシステムの実装をゴールとしていません。お客様がビジネスにおいて価値創造を実現すべく、事業成長の原動力となるのが当社の果たす役割だと考えます。スタートアップの事業開発から大手企業の新規サービス構築まで、お客様に近いポジションでビジネスサイドまで深く入り込んで一緒に開発を進める。そのため、WEBサービスの立ち上げからグロースまで経験することができます」（代表取締役・松田信介氏）。

同社は、システム開発に限定せず、必要な要素を積極的にクライアントに提供している。例えば、スタートアップの家事代行サービスの開発案件では、マッチングエンジンの開発から、カスタマーサポートシステムやバックオフィスツールの導入、一部カスタマーサポートの業務代行まで、幅広いサービスを提供している。

「WEBサービスの開発に関する業務を包括的に受けるのが、当社の強み。受託開発ですが、パートナーに近い感覚でサービス開発に参加します。スタートアップの場合、事業のアイデアはあっても開発に関するノウハウが乏しいケースも少なくありません。そんな場合は、当社がお客様の開発チームとなります。大手企業の新規事業の案件でスモールスタートさせたいケース等も、当社が開発パートナーとなって事業が軌道に乗るまで伴走します」（松田氏）。

同社がWEBサービスの開発において包括的なソリューションを提供できる背景には、自社サービスの開発経験がある。同社はSNSマーケティング支援ツールを自社開発・販売しており、その中で得たノウハウをクライアントの案件に生かしている。

「SNSマーケティング手法の一つに『インスタントウィン』があります。応募するとその場ですぐに当選結果が分かるキャンペーンのことですが、当社はXでインスタントウィンを実施するツールを開発しました。XのAPI仕様変更によって、ツールの活用機会が大幅に減少したこともあり、今は私一人で細々と事業を続けていますが、自社プロダクトの開発と販売の経験は、クライアントワークで生かせています」（松田氏）。

同社の受託開発事業は、いわゆる「ラボ型開発」に近い。案件単位の受注ではなく、クライアントとの契約に基づき情シスのような動きをする。ウォーターフォール型のスクラッチ開発とは異なる柔軟なシステム開発を経験できる。

同社は開発に参加するに当たって、大切にしているマインドがある。その一つは「無駄な開発をしない」ことだ。

「お客様が私達に真に求めているのは、サービスやシステムの開発ではなく、事業をグロースさせること。そのための課題解決にWEBサービスやWEBシステムを開発しているのであって、開発自体が目的ではありません。ですから、当社では他社が開発したSaaSやパッケージを積極的に活用します。全システムをフルスクラッチで開発すると時間もお金も足りなくなり、事業がグロースしません」（松田氏）。

例えば、クライアントがECサイトを運営したい場合、ECソリューションを活用する。その理由について、松田氏はこう説明する。

「SaaSを開発する会社やパッケージベンダーの多くは、優秀なエンジニアを集め、多額の資金を投資して、プロダクトを開発しています。システム開発会社がフルスクラッチで開発するよりも、コストを抑えたクオリティーの高いシステムを活用できます。ただし、事業のグロースに他社との差別化が必要な場合は、オリジナリティーを重視して、スクラッチで開発することもあります。当社はその判断フェーズから関わり、お客様の事業が成長するために最適な技術を提供します」（松田氏）。

もう一つ、同社が開発を進める中で大切にしているのは「売る意識」だ。“開発のための開発”に陥らず、自分達が作っているサービスやシステムを「売れるプロダクト」に育てることを意識して開発に参加する。

「UI/UXを意識した開発は、今後エンジニアに必ず求められます。開発エンジニアの中には『モノづくり』のマインドを大切にするあまり、自己満足に陥ってしまう人もいます。エンジニアが満足してもユーザーにとって価値のないプロダクトでは使われません。使われないシステムやサービスを作るのは、モノづくりマインドを大事にするエンジニアにとっても非常に寂しいものです。当社の開発は、常にユーザーを意識して行っています」（松田氏）。

このユーザー視点で開発を進めるマインドは、ITエンジニアとして「市場価値」を高めることに繋がる。ITエンジニアとして将来も活躍し続けるためには、世の中のニーズに応える開発ができることが重要だ。

「生成AIの急激な進歩によって、プログラマという職業がなくなるとも囁かれています。実際に開発の現場でもコーディングの多くの部分をAIに任せ、ユーザーニーズを上手にくみ取って、AIを駆使してクライアントが求めるアウトプットを出すのがエンジニアの仕事になりつつあります。当社の開発でも生成AIを積極的に活用しています。ITエンジニアが10年後を意識してスキルアップに励む環境がある。それがX-HACKというテックカンパニーです」（松田氏）。

ITエンジニアが明るい未来を築くために、ラボ型やUI/UX、ソリューション活用等、時代に即した開発スタイルにアジャストできる環境がある同社。それに加え、効率的な働き方が実践できる環境も、ITエンジニアにとって魅力的だ。

同社の働き方は、原則フルリモート。大阪・福岡・沖縄等の遠隔地に住むエンジニアもいるため、オンラインベースのコミュニケーションが現実的な選択肢となる。社内コミュニケーションはチャットツールによるテキストがメイン。どのメンバーもオンラインコミュニケーションに慣れているため、フルリモート初心者でも安心して働ける。

「エンジニアの仕事はオンラインで十分だと考えています。オンラインコミュニケーションのやり方を工夫すれば、お客様との関係も上手く構築できます。固定費となるオフィス賃料も抑えられて、会社の経営も安定します。ただ、今後のメンバー増員を踏まえて、オフラインコミュニケーションができる場として、もう少し広いオフィスへの移転も考えています。ジュニアクラスのエンジニアが増えて、彼らがスピード感ある成長を実現するには、対面でのコミュニケーションも活用できる環境を整えたいと考えています」(松田氏)。

同社のメンバーは、現在7名。松田氏も含めて、全員がエンジニア。平均年齢30代半ばで、20代の社員はおらず、同年代が多い。今回の採用に当たっては、40代の経験豊富なエンジニアも、20代の若いエンジニアも大歓迎。エンジニアがスキルアップできる環境が整っているため、切磋琢磨してみんなでレベルアップを実現し、エンジニアとして明るい未来を築く仲間を広く募っている。

「未経験からエンジニアになったメンバーもいれば、技術が大好きなハイスキルのエンジニアもいる多様性のある組織が、当社の特徴。設計レビュー・コードレビュー・ペアプログラミング等のカルチャーが根付き、エンジニアはみんな向上心が高く、定期的に勉強会を開催する等、スキルアップできる環境があります。開発において分業制ではないため、フルスタックエンジニアへの道があります」(松田氏)。