Z-SOFT株式会社

Z-SOFT株式会社は、SES（システムエンジニアリングサービス）とSI（システムインテグレーション）事業を展開する新進のシステム開発会社。2023年10月に設立されたばかりの会社で、SI業界では“駆け出し”とも言える存在だ。

創業者である宮崎煌大氏は、中国出身の人物で、IT業界ではなく輸入会社の経営でキャリアを築いてきた、IT業界では異色の経歴の持ち主。ただし、ITエンジニアをリスペクトする気持ちを誰よりも強く持ち、業界の慣習にとらわれないオープンマインドで、ハイスキルなエンジニア達を率いている。

同社のビジネスモデルに特筆すべき点はない。IT業界で働いてきたエンジニアなら、誰もが知っている、あのSESとSIの事業だ。名古屋を本拠にしており、オープン系とウェブ系のシステム開発・運用に加え、組み込み系の開発現場にもエンジニアを送り出している。東京・大阪等にも拠点を構え、積極的に規模拡大を狙っている。

「名古屋という土地柄もあって、案件の半数が大手自動車会社の現場。一次請けが大半で、エンドユーザーが見えるポジションでの開発に参加しています。当社が最も大切にしているのは『安定』です。経営を安定させるために、事業の柱を増やすべく、東京や大阪といった大都市圏への進出も計画しています」(宮崎氏)。

宮崎氏は、日中貿易に長年携わってきた関係で、中国に人脈を築いている。その人脈を活用して、日本のクライアントに対して中国オフショアを提供する事業計画も進めている。

「中国の大連にいる知り合いを通じ、日本の開発案件に中国人エンジニアが参加するビジネスを計画中です。お客様から『中国でオフショア開発をしたい』というニーズを頂いており、その声に応えるため、スキームを構築しています。お客様に対する責任がありますから、軽率に引き受けて失敗できません。私達が信頼できる開発体制を、大連で構築してからスタートさせたいと考えています」(宮崎氏)。

大切にしている理念の一つに「顧客第一主義」を挙げ、クライアントのニーズを最優先に考え、信頼されるパートナーとして価値を提供することを目指している同社。行動指針の第一に「誠実さ」を掲げている点に表れているように、常に正直で透明性のある行動を心掛け、クライアントや社内メンバーとの関係において誠実であることを大切にしている。

宮崎氏は、実兄が経営する貿易商社で10年以上にわたり役員を務め、貿易業務において多国籍のクライアントと協力し、実績を上げてきたビジネスパーソン。ビジネスの進め方や会社の経営について、豊富な知識とスキルを有している。IT業界の商慣習に染まっていないオープンなマインドが、エンジニアとして同社で働く際に魅力となるであろう。

「私はエンジニアではありませんが、当社を立ち上げる直前、知り合いのエンジニアから業界の構造やビジネスのポイント等を学びました。現代社会において、ITエンジニアが社会で果たす役割の大きさに感銘を受けており、私がビジネスの世界で培ったスキルを生かしてエンジニアをバックアップしたい。そんな気持ちで当社を立ち上げました」(宮崎氏)。

同社がエンジニアのバックアップで第一に考えているのは「キャリア」だ。SESで働くエンジニアもスキルアップを通じて市場価値を高められるように、研修プログラムを充実させている。定期的に研修や勉強会、ワークショップを実施し、新しい技術やトレンドについての知識を深める機会を提供している。

「常に新しいアイデアを追求し、技術革新を通じてサービスの質を向上させる。そのために、変化を恐れず、挑戦し続ける姿勢を大切にしています。プロジェクトにAI技術を積極的に組み込み、データ分析や自動化を通じて業務効率を向上。クラウドベースのソリューションを拡充し、スケーラブルで柔軟なシステムを提供するため、エンジニアは技術を磨いています」(宮崎氏)。

同社に所属するエンジニアは、経験豊富でハイスキルな人材が多い。オープンなコミュニケーションとチームワークを大切にし、効率的な業務運営と迅速な意思決定を実現すべく、フラットな組織体制を採っている。

「意見やアイデアを自由に交換できる環境を整え、上下関係にとらわれず、メンバー全員が声を上げられる文化を形成しています。定期的なミーティングやレビューを通じて、建設的なフィードバックを行い、個人やチームの成長を支援。チームメンバーが互いに助け合い、支え合うことを奨励し、プロジェクトはチームで取り組み、成功を分かち合います」(宮崎氏)。

同社が会社の経営をする上でさらに大事にしているのが、エンジニアの生活面におけるバックアップ。福利厚生に力を入れ、エンジニアが豊かなライフスタイルを楽しめる環境を整えている。年に1回の定期健康診断を実施し、専門のカウンセラーによるメンタルヘルス相談サービスを提供。身体はもちろん、心の健康も重要視している。法定の有給休暇に加え、特別休暇やリフレッシュ休暇を設け、メリハリのある生活が実現するようにバックアップ。出産・育児だけでなく、家族の介護を行う社員を支援する休暇制度もある。そして、各種手当が充実している。

「結婚記念月に2万円を支給する『結婚記念手当』、子供の誕生月に1万円を支給する『家族記念手当』、毎年入社月に1万円×勤続年数を支給する『永年勤続手当』等を設定しています。美容院、ネイル、エステ、ヘッドスパ、整体、ホワイトニング等に利用可能な『ビューティー手当』も月1回、上限1万円で支給しています。給料や賞与とは別の形でエンジニアの生活をサポートしたいという思いで、各種手当を手厚くしています」(宮崎氏)。

エンジニアが成長できる機会をつくり、正当な評価制度の下、彼らが納得して働ける組織体制の整備にも余念がない。

「年度の初めに設定した目標に基づいて評価を行います。定期的に進捗を確認し、目標達成に向けたサポートも実施。上司だけでなく、同僚や部下からのフィードバックも考慮に入れた多面的な『360度評価』を採用しています。評価に応じたボーナスや昇給を徹底し、社員が高いモチベーションを保てる組織を目指しています」(宮崎氏)。

同社は、多様なバックグラウンドを持つ人材を尊重し、様々な視点を取り入れることで、会社の成長力を生み出す組織を目指している。オープンなコミュニケーションとチームワークを大切にするカルチャーもあり、社員同士の交流も盛ん。優しさに溢れた温かい人間関係も同社で働く魅力だ。

「社員同士の交流やチームビルディングを促進するため、社内行事を定期的に開催しています。専門家を招いて社内研修・勉強会を開催し、リラックスした環境でのコミュニケーションの場として、懇親会も定期的に開いています。平均参加率70%を超え、多くの社員が社内交流を楽しんでいます。特に新たに入社したエンジニアにとっては、他の社員とのネットワークを構築する良い機会です。勉強会への参加率は80%を超えることが多く、当社エンジニアの技術への意欲と高い学びの姿勢には、頭が下がる思いです」(宮崎氏)。