エスユーエス株式会社

"ITビジネスのすべてを支援する"がモットーのエスユーエス株式会社。クライアントの要望にきめ細かく応えるITベンチャー企業だ。カバーする事業の範囲は、システム開発や基盤構築、サイト制作や運営・更新などのWeb系、中小企業の業務改善システム導入に至るまで、実に幅広い。

2012年に設立した同社は、今期で13期目を迎える。埼玉県浦和市に本拠地を置き、地元企業との繋がりを大切にして業績を伸ばしてきた。社員の全員が20～30代という、若さ溢れるIT企業である。

業務内容に垣根を作らず、クライアントのあらゆる要望に応えていきたいという理念の通り、手がけてきた業務の実績は多岐にわたり、大手企業向けの各種ITソリューションから中小企業支援まで多彩な事業を通じて増収増益を続けている。プライム案件が85％と高比率で、今後は自社の業務システムを法人向けに販売するなど、着実に拡大に向かっている。

地元埼玉の企業とも繋がりが深く、クライアントの規模も大手・中小と様々なのが強みだ。請け負いのスタイルは、直請けがほとんど。営業担当が案件を吟味し、社員が働きやすい環境を重視している。残業時間は平均8時間程で、多くても20時間程度と、本社側でコントロールしている。案件の質を見定めて受注するため、過重労働等も含めて目立ったトラブルは発生したことがない。クライアントと社員の関係性も良好で、現場でエンジニアとして活躍する傍らで新たな仕事を受注してくることもよくあるという。これは、同社の社員が大きな信頼を得ている証と言えよう。

「社員には人の気持ちがわかる技術者になって欲しいですね。システムとWebサイトは人が使うもの。独りよがりじゃないものを作って欲しい」（代表前原氏）。

業種や案件規模に捉われずに活躍できるフィールドを同社は用意している。そのために必要な投資は積極的に行うという。チャレンジ精神溢れるエンジニアにとっては、魅力的な環境だろう。

浦和本社と、関東圏、関西圏に複数のオフィスや開発室を持つエスユーエス株式会社。だが、社員の勤務スタイルは、請け負い先に常駐または在宅勤務することが多いそうだ。そうなると、自社社員としての帰属意識や上司や社員間のコミュニケーションに不安を感じる者もいるだろう。しかし、今回話を聞いた社員たちは皆「社員間の交流が活発で、とても仲が良い」と、口を揃えて言う。

その理由はいくつかある。第一に、チーム体制でのプロジェクト配置が７割と、自社社員と業務に取り組むことが多い。また、社員のキャラクターが明るくコミュニケーション好きなタイプが多いこと。フレンドリーでざっくばらんに話し合える人材が採用され、自然と風通しの良い社風になっていったという。
また近年の流れに合わせ、定期的に開催しているIT勉強会やチームミーティングはオンラインで実施し気軽に参加できる環境を用意しているそう。

誕生会や飲み会も自然な流れで企画されている。社員同士が会話する様子を見ていても笑顔がこぼれ、楽しくてしょうがないといった様子だ。仲の良さが伝わってくる。ただし、楽しさだけを重視しているわけではなく、たとえば評価に関しては、明確に数値化された基準がある。その評価テーブルにのっとって判断されるので、評価する側もされる側も納得度合いが高い。人間関係の良さと企業経営にはしっかりと線引きをし、環境・待遇面の向上を時代にあわせ常にアップデートしている。

これから参画する社員は、新たなフェーズに入っていく同社の中核として活躍が期待される。固定概念に捉われず、自分で何かをやりたい！という思いがある人物は積極的なアピールが可能だ。

設立してから数年は個々で動ける実力の高いメンバーのみで会社を動かしていた同社。
ここ数年で社員が急激に増え60名以上となり、どのようなエンジニアでも気持ちよく活躍できるよう環境の整備に力を入れている。

「エンジニアとして成長し先につながる道を用意するとともに、会社側もきちんと評価に値するリターンを従業員に対し行っていきたい。」（前原氏）

その言葉は確実に形となっており、

幅広いジャンルを取りそろえた定期的なIT勉強会（オンライン開催）をはじめ、
必要なスキルは業務内容に左右されることが多いとの現役エンジニアの指摘を取り入れ、事前ヒアリングを行った上で必要と判断した場合その人に必要な技術の個別教育実施を取り入れた。
その他、自由に好きなもの学べるeラーニングの講座数も1000種類以上の中から選べるよう拡大などもされている。
また、リーダー研修や管理職研修など、長くステップアップしていける環境が用意されている。

このように教育体制を強化し、定期的に上長との面談を行った上で現状把握と目標を設定し、参画プロジェクトでの業務、社内教育の制度を利用し、エンジニアが成長していける道を用意しているそうだ。

従業員へは仕事だけではなく生活もしっかりとしたものを提供したいとの思いから、評価テーブルを全社員へ公開し透明性の高い評価を行い、また住宅手当、退職金制度の制定、見込み残業時間の引き下げなど、待遇・福利厚生などの検討も常に実施している。
このような取り組みが評価され、埼玉県の行っている多様な働き方実践企業にも認定されたそうだ。