株式会社シンプル

株式会社Simpleは、インターネットビジネスの事業戦略立案、システム開発、サービス運用保守、デザイン開発等を展開する会社だ。主にSES事業を行っているが、既存メンバーや昔から付き合いのあるフリーランスを中心に細々と自社開発も手掛ける。

得意分野は、中規模のWEBシステム開発やアプリケーション開発。そのほか調査分析、上流～下流の各工程まで幅広く受注しているが、案件は基本的に担当者やチームのスキルによって決めている。新しい技術領域にはアンテナを高くし、“当たり前”を疑い、日々勉強して試行錯誤しながら、プロとしてマジメに仕事に取り組む。

代表取締役を務める新井雄志氏は、大手SIerから中小SIerを経て、2019年10月にSimpleを立ち上げた。数か月後に「いきなりコロナ禍で経済縮小 ワロタ」と言ったとか言わなかったとか。
様々な環境・手法でシステム開発に携わりつつ、営業や人事畑での経験も豊富だ。Simpleを創業したきっかけは、「こうした方が良いのでは」という思考を時代の変遷と共に柔軟に取り入れつつ仕事をしていたら「自分でやらざるを得なくなったから。」との事。思考停止から発生している慣習を打破し、経験の中で感じた疑問を解消するため、Simpleは立ち上げられた。

新井氏は高IQ団体のメンバーだったりメンタルヘルスや人工知能に関する（軽めの）資格も保有する。また、公益財団法人日本尊厳死協会の会員でもあり、多面的な志向性を持つ人物だ。相転移やひも理論をもとに宇宙創生に思いを馳せつつ日常をいきている。「量子的に考えれば絶対は無い」「悲観的なポジティブ」「ユニークは世界を超える」等をモットーに、人間社会での物理係数を減らそうと努力している。

「得意な領域で社会に便益を提供していれば、感謝もされるし報酬も貰える」そんな姿勢で肩ひじ張らず、外部環境と“できること/やりたいこと”のバランスを取りながら、無理せず仕事に取り組む。Simpleはそんな会社だ。

SimpleではWEB領域を主体とするSES事業のほか、クラウド基盤をベースにしたアーキテクチャ設計～開発工程、分散システム開発（Apache Spark、Amazon DynamoDB等）等も手掛ける。

今後の採用方針は、主にWEBエンジニア、DBエンジニア（業務系）、組込制御エンジニアを増やす。2023年12月時点での優先順位は、（1）CTOっぽい人、（2）チーフエンジニア、（3）アーキテクトの順番。マッチするであろう人物像は、SIerで活躍しているSE層。組織のマネジメントや労務、調整業務の実務経験や能力はさほど重視しない。また、「人に優しく、自分にも優しく」という精神なので良くも悪くも自己愛が強すぎるとミスマッチになるだろう。

今後のSimpleは、調査分析やプロトタイプ開発フェーズの知見を蓄積する戦略を掲げている。また「悲観的なポジティブ」をモットーとしているだけあって、業界の見通しとしては中長期的には緩やかな右肩下がりを予想。そのため長期的な目標や戦略はあえて無視し、短期～中期の目標や柔軟性を大事にした経営を行っていく。

Simpleの特徴として「傾奇（かぶき）投資」という風習があり、年に一度は既成概念を取り払った傾奇な投資や行動を行う。また、名古屋のほかに愛知県丹羽郡扶桑町にも事務所があり草木や動物（ヤギ）と触れ合いながら仕事をすることを目標にしていたりする。

2025年1月時点の従業員数は19名で、平均年齢は38歳。全員が中途入社である。組織階層はフラットで上下関係はない。その風土の一例が「代表監視」で、代表の新井氏がその座にふさわしいかどうかを皆で監視する。例えば謎の経費や無駄に高級な社用車等を見つけた場合、新井氏は弾劾される。
（役員報酬や経費明細はオープン情報である。）

福利厚生は、社会保険等の法に準じたものと交通費以外は特に設けていない。それよりもSimpleらしい独自の価値感を大切にし、透明度・納得度の高い体制や制度の構築を重視している。

給与は人間によるバイアスを極力無くすため、独自の計算式にそって算出する。個人の成長を優先することが結局は会社の能力に繋がると考え、住宅手当、家族手当は無い。「全員がプロフィットセンター」の考えで、コストが見えにくくなる管理部門は置かない。

出世や昇格の概念も無い。メンバー個々の市場価値を重視し、組織ではなく全員がプロとしてフラットに繋がる組織風土だ。ただ、このやり方では組織統治に限界があるので社員数は20名～25名くらいを上限とする。副業はOKで、しっかりと生産性を出してくれるのであればむしろ推奨される。

会社の存続を優先しないポリシーで、「どうせいつかは死ぬ。どうせ死ぬなら楽しく厳しく、ユニークに」がモットー。個人のライフプランに会社は関与せず、収入と行政の枠組みで個々で考えてもらう。そんな考え方なので社内行事等はほぼ無い。

応募は、メール、SNSへのDM等何でも構わない。経歴やスキルが分かれば履歴書も不要だ。