ノックスデータ株式会社

ノックスデータ株式会社は大手企業と直取引を行い、幅広い業種のソフトウェア開発を受託する会社だ。中でも、情報通信（NMS・光伝送装置・ルーター）、組込み（車載・放送システム）、宇宙（観測衛星地上システム）の3分野には特に強みを持つ。「無限の技術を切り開くソフトウェア技術者集団」を掲げ、1974年の会社設立以来、品質にこだわり顧客の信頼を得てきた。2012年には東証プライム市場上場の独立系SIerである株式会社アイ・エス・ビー傘下となり、経営基盤はさらに盤石になった。既存事業の守りを固めつつ、今後はAI等、先端技術の研究や自社プロダクトにも注力する。同社は新風を吹き込む新たな人材を求める。

同社はIT業界の黎明期からソフトウェア受託開発を手掛けてきた。長年の開発実績で培った幅広い技術への対応力と、ISO9001を認証取得した品質へのこだわりが特徴だ。大手電機メーカーとの直取引を主体に、要件定義・基本設計の上流工程から開発・テストまで一貫した開発体制をとる。

エンジニアからは「実際のモノに触って開発できる」「幅広い分野の開発を通して様々な技術に触れられる」といった声が上がる。ハードウェアに携わる開発は、車載・放送システムの受託も多い同社ならでは。Webサービスやネイティブアプリに特化した開発会社とはまた違ったやりがいが持てるだろう。幅広い分野の開発というのは、直取引を行う大手電機メーカーが非常に広い事業領域を持つためだ。その範囲は情報通信、社会インフラ、観測衛星等の宇宙ソリューションにまで及ぶ。社会生活に欠かせないシステムを数多く手掛けているだけに、世の中に貢献しているという誇りを感じる社員が多い。ダイナミックなプロジェクトへの参画が叶うのは同社ならではだ。

持続可能な社会を目指す国際目標SDGsに対して、同社はミッションクリティカルなシステム開発により次の四つの実現に貢献する。
「11.住み続けられるまちづくりを」
「13.気候変動に具体的な対策を」
「14.海の豊かさを守ろう」
「15.陸の豊かさも守ろう」
同社が携わったソリューションは、熱帯林の伐採や変化状況を観測衛星からモニタリング監視、温室効果ガスの濃度分布観測、自然災害被害の軽減・予防等、枚挙にいとまがない。こうした宇宙規模のシステムから、カーナビゲーションやネットワークカメラ、スマートショッピングカート等、身近な製品に至るまで、広い分野で同社の技術が活かされている。「自分が開発しているものが世の中に使われていて嬉しい」「開発した製品が一般的に販売されているのが自慢」という社員の声が印象的だ。

同社は多種多様なプロジェクトを通じて培った技術力を活かし、自社プロダクト開発にも意欲を燃やす。社員の行き先やスケジュール管理を行うクラウド型システムを自社開発し、2021年4月から運用中だ。社内運用によってプロダクトのブラッシュアップを繰り返し、いずれは外販したいと計画する。また最新技術の取得にも積極的。DX推進が喫緊の社会課題だといわれる潮流にあって、AI等最先端テクノロジーの研究を行う専門部署を立ち上げた。同社の技術力をリードする部門として期待がかかる。

代表取締役社長の小林義文氏は、「社員が安心して長く働ける環境を提供したいと考えています。そのために、受託開発を通じた社会貢献を継続しながら、さらなる増収増益を目指します。開発スタイルとしては、社員の負担軽減と教育充実のために、自社への持ち帰り比率を高めたい。そのため本社内にセキュリティーに配慮した開発ルームを設置しました」と話す。無理のない作業量になるよう人員や作業量の調整を行い、残業時間は少ない。一社に依存しないリスク分散型の経営戦略を実践する等、社員が安心して働ける環境づくりに真摯に向き合っている。

ソフトウェア開発会社としての実力と同社エンジニアのやりがいが伝わっただろう。ここからは会社生活についてお伝えする。小林氏は社風について「穏やかな社員が多く、人を面罵するようなタイプがいないので全体的に和やかな雰囲気です。経営層は必要以上に社員に干渉し過ぎず、イベント参加を強制することもありません。残業は月平均15時間以下でオンオフをしっかり切り替えて働けるよう気を配っています」と話す。実際取材に応じてくれた小林氏をはじめ開発本部長と管理本部長も、揃って丁寧な語り口で柔和だ。社員が「年齢・役職関係なくフラットに関われる」「上下間の距離が近く、意見が言いやすい」というのも頷ける。

会社に意見を言いやすいという点では、雰囲気だけでなくポータルサイトを活用し匿名で意見聴取や社員会議・FB会議等、発言できる場を積極的に設けていることからもうかがえる。チャットツールによる相談も随時可能だ。こうした場で上がった社員からの意見・要望はマネージャー会議で検討・判断して、結果をフィードバックする。休憩スペースにある冷蔵庫と電子レンジは、社員の要望が採用されて追加設置されたもの。またメッシュ型椅子の導入、業務中にイヤホンで音楽視聴が可能になった点等も社員からの意見だ。「風通しが良い」という言葉を多くの会社が発する。しかし上がった意見に対してきちんと検討し、結果のフィードバックまで行う会社はそう多くない。実直な取り組みの一つひとつが同社の穏やかな社風を形作ったのだと感じる。

社内のコミュニケーションがスムーズなため、社員の関係性も良好である。業務上の助け合いはもちろんのこと、業務外の時間でも自然な交流が持たれる。休憩スペースには前述の家電の他、テレビやゲーム機、ダーツ、自動麻雀卓まであり、社員のリフレッシュに一役買っている。

プロジェクトによってはテレワークが難しい場合もあるが、在宅勤務手当の支給やフレックス制の採用等、社員が働き方を選択できるよう制度化を進めている。「ノックスデータの事業や新しい技術の研究開発に興味を抱いた方。または客先常駐ではなく自社内で開発に取り組みたい等、どこかに関心を惹かれるところがあったなら是非ご応募ください」と小林氏は呼び掛ける。エンジニアにとって、勤務する会社の技術力と対応技術の幅広さは重要だろう。それと同時に、働く環境も大事にしたいところだ。同社は、どちらの面でも自信を持っておすすめできる会社である。