株式会社LOGICA

美容医療クリニックに対し、集客や運営に関するサポートやコンサルティングをサービスとして提供する株式会社LOGICA。同社は、美容クリニックを運営する事業会社でマーケティング業務をマネジメントしてきた経験を有する代表取締役・西木昌江氏、取締役・橋本唯氏が共同創業者となり、2020年3月に設立された企業だ。現在の同社は、クライアントとなる美容医療クリニックの認知度向上を目指したプロモーション支援、集客施策の立案と実施、プレスリリース等の広報活動といったマーケティング関連のコンサルティングを軸とし、デジタル化推進支援といった活動にも取り組みながら事業を展開している。SNSに関するサポート等、数多くの代理店が競合他社として存在している中、同社が強みとしているのは、メンバーの全員が医療関係の業務経験があることだと西木氏は説明する。

「設立時のコンセプトは“事業会社でも代理店でもないコンサルティング企業”というものでした。医療業界の知識を有したスタッフ達が、クリニック運営企業側の狙いや、商品・サービスに関する内容を的確に理解しながら、マーケティングに関するテクニカルな部分をフォローする。いわば医療用語とテクニカル用語の翻訳者となってマーケティング業務を担い、エンドユーザーである患者様に情報を発信している点に、当社の強みがあると言えます」（西木氏）。

医療という特殊な業界を舞台とするビジネスにおいては、クライアントとなる医療関係者との意思疎通を密にしながら、スピーディに施策を実行していく必要がある。その状況の中では、医療や美容に関する“共通言語”によってコミュニケーションを取ることができ、かつ薬剤や施術方法に関する知見や医療広告ガイドラインに関する理解力を発揮できる同社には、大きなアドバンテージがあると言えるだろう。

「専門的な“共通言語”を持つことで医師の方達ともスムーズに会話ができますし、SNSにおけるユーザーからの支持を得るためのアイデアを提案することで興味を持って、ある種の尊敬を持ってお話を聞いていただけます。これまでに得た知見を生かしてクライアントの思いを汲み取れる、そしてユーザーを巻き込みながら成果を上げていくことができるという点が、当社の特徴になっていると私は考えています」（西木氏）。

設立から3期目を迎えている現在の同社は、SNSの運用関連の事業とコンサルティング系の事業に加え、クライアントとなるクリニックの業務に関するDX推進事業にも注力している。その狙いについて、西木氏は次のように説明してくれた。

「美容医療クリニックという業態においては、その業務フローが大変煩雑なものなので、例えばシステム開発企業が支援するDXにおいては、業務整理に大変苦労するケースが多いという現状があります。当社は、これまで取り組んできたSNSマーケティング事業やコンサルティング事業といった領域に加え、業界における業務知識を発揮したデジタルテクノロジー活用サポートという活動にも力を入れていきたいと考えています。クライアントの経営戦略パートナーとして、マーケティングや広告PR、運営支援にDXをもたらしながら、より大きな価値を生むことを目指しているんです」（西木氏）。

実際の例として西木氏が挙げてくれたのが、同社がDXのコンサルティングを手掛けたことで予約業務フローにおける課題が改善し、予約率が33%増加したというクリニックの事例だ。その事例においては、デジタル化推進によってクリニックの収益上35%を占めていた人件費が25%まで削減できたという効果も生んでおり、同社の取り組みがクライアントに対して大きなインパクトを残しているという証左となっているということだ。

「私達が目指しているのは、クライアントが感動するレベルの仕事でニーズにお応えする、ということです。“作業する”という姿勢では実現できないような質の高い制作物、経営的に大きなインパクトを残せるようなクオリティーのシステムを、しっかりと構築してお渡しする。その結果としてユーザーにも利益をもたらし、次の案件依頼にも繋げていきたいというのが私達の考えなんです」（西木氏）。

自社の事業に熱意を持って取り組み、質の高いサービスでクライアントに感動をもたらす。新たな取り組みであるDX事業はもちろん、従来の主軸事業であるコンサルティングにおいても、その姿勢が貫かれているということだ。そしてその姿勢が充実した成果を生み、着実に評価を高めている状況の中、同社では新たな人材の増強も積極的に進めている。これから迎える新たな人材に対しても、理念に共感しながら共に事業にチャンレンジしていく姿勢を求めたいと西木氏は語っている。

「誰かを感動させるレベルの仕事に必要なのは、時間をかけることではなく思考の質を高め、成果物の質を高めることだと思っています。ただ単に自社が売り出したいものをクライアントに押し付けるのではなく、必要とされている商品、サービスや施術メニュー、価格帯に関して徹底的にリサーチし、自分達が何のために存在しているかを強く意識しながら、思考することが大切だと私は思っています」（西木氏）。

同社の事業展開のベースとなっている理念は“ワクワクと感動で人を幸せにすること”だという。西木氏は「すごく子供っぽいかもしれませんが」と笑うが、取り組む側が“ワクワク”を感じることがなければ熱意を持つこともできず、感動するレベルまで業務の質を上げることはできないはず。クライアント、そしてその先にいるエンドユーザーが幸せを感じている姿をイメージし、その“ワクワク感”で気持ちに火を付けながらチャレンジし続けているのが、同社のメンバーに共通する特徴だと言えるだろう。

「人を幸せにするような、感動できるレベルにまで仕事のクオリティーを上げるためには、何よりも諦めずにやり続ける気持ちが大切だと思っています。難しいことだと思えるかもしれませんが、できない理由を排除すれば最終的には目標にたどり着けると、私は考えています。資料を購入する、講習を受けるといったことで知識は吸収できますし、社外の方々と積極的に交流することで新しい情報を得ることもできます。費用面を含め、そうした取り組みをするメンバー達への支援を行っていますし、できないことに直面して思考を止めるのではなく、絶対に課題を解決するためにできることは全てやるという姿勢を、私はメンバー達に望んでいます」（西木氏）。

最後の質問として、同社のメンバーになることでどんな姿になることができるか、ということ聞いたところ、西木氏は次のような回答をメッセージとして返してくれた。

「私は、人はなりたいものになれる、と信じていますので、当社の環境で理想とする姿に成長していただきたいと思っています。そのイメージを私達にお伝えいただければ、お手伝いできることは数多くあるはず。是非当社に来て、ご自身の目指すところ、そして幸せの形について話を聞かせていただきたいですね。そこに共感できれば最大限バックアップしますので、現在の環境では理想を実現できないという方には、是非当社でチャレンジしていただきたいと思います」（西木氏）。