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アットストリームコンサルティング株式会社

  • コンサルティング・リサーチ
  • IT/Web・通信・インターネット系

戦略からDX実現まで、顧客の変革を貫徹に導くコンサルティングファーム

企業について

アットストリームコンサルティング株式会社。同社のサービス領域は、次のとおりである。

①戦略の検討と中長期の計画立案
②経営管理と業務プロセスの改革
③事業を支える仕組みの改革とDXの実現

「当社は、②の業務プロセス改革における豊富な知見を軸足に、その変革の方向性を決める①の戦略や計画の策定から、③の最新テクノロジーの活用の設計・実装によるDXの実現まで、一貫してご支援できるサービス体系です。」と代表取締役の安達悟志氏は言う。

同社は東京、名古屋、大阪の3拠点にオフィスを構え、クライアントは過去実績ベースで100社以上、各年度のアクティブ案件で30社超を擁する。主な顧客層は日本の産業シェア同様に製造業が中心であるが、製造業は会計、生産から販売、サービスに至る業務機能を網羅している場合が多く、同社のケイパビリティの拡充に適した業態と言える。クライアントの企業規模は、大企業から中小企業まで幅広く、大企業では全社経営管理やDX戦略、事業や業務機能単位での改革とシステム構想を、中堅中小企業では全社全業務に渡る業務改革や基幹システムの計画立案、プロジェクト推進を担うことが多いとのこと。

同社は、外資系及び日系大手のコンサルティングファームや大手SIer、事業会社で改革案件に従事していたメンバーによって構成されている。その強みや特長について、安達氏は次のように説明する。
「“今日より明日を確実に良くするために”、クライアントのありたい姿”will be"、頑張ればできること”can be"、為さねばならないこと”should be"を意識し、バランスの取れた変革のゴール”to be"を描き、具体的な計画に落として、共に実行していくことをモットーにしています。従って、戦略に留まらず、またIT導入のみでもなく、クライアントが目指す姿を確実に実現するために必要なコンサルティングテーマを提案し、共に推進しています。必ずしも最新のメソッドやテクノロジーに依存するのではなく、豊富な専門スキルや経験を持つ当社のメンバーが、クライアントの実情に合わせて取組みを設計し、客観的に現実的かつチャレンジングなプランを提示し、着実に推進させていく。こうしたプロジェクト型コンサルティングに強みがあると認識しています」(安達氏)

同社では8割以上のクライアントから別テーマでの新規プロジェクトでも依頼があり、支援しているという。業界では驚異的なリピート率の高さであるが、この理由について尋ねてみた。
「我々はコンサルティング会社として当たり前のことをしているだけですが、クライアントから新規プロジェクトも任せたいとのご依頼をいただけることに心から感謝しています。リピート率の高さは他ファームにいる昔の仲間からも良く理由を聞かれますが、我々は”クライアントのリーダー見ている向きと立ち位置の一致と距離の近さ”にあるのではないかと理解しています。「クライアントと同じ側に座り、同じ未来をみながら、共に難局を乗り切っていく」概念的なスタンス。アットストリームの社員がプロジェクトの場面で「“ウチ”では」とか「”我々は”」とか一人称の代名詞を使う時は、アットストリームではなくクライアントのことを指しています。本気でクライアントの立場になって、アットストリームの共有価値観(後述:筆者注)に基づいて、共に難局を突破していくという姿勢やその経験がクライアントからの信頼感に繋がっているのだと思います。」(安達氏)

同社の創業は、2001年7月の現・株式会社アットストリーム(グループ持株会社)の設立にさかのぼる。当時、外資系グローバルコンサルティングファーム日本法人の大阪拠点の責任者を務めていた創業者と、安達氏を含む数名のメンバーが「大手ファームの悪いところを排除したファームをつくろう」とスピンアウトしてスタートさせた。
「特に外資系のファームは、コンサルティングを“ビジネス”として捉える側面が強く、社内的にはクライアントのメリットよりも自社の収益を重視しているようなマネジメント判断が多く、そのためのワークに多くの時間を割かれていました。そうではなく、一コンサルタントとして純粋にクライアントワークに集中し、クライアントの変革目標達成に一丸となって取り組んでいくことがで、結果として後から対価を頂くという理想的な姿を追求しようとの思いがありました」(安達氏)。

こうしたビジョンを掲げてサービスに取り組み、順調にクライアントを開拓。そして、17年後、グループ経営に進化させる。2018年4月、アットストリームコンサルティング株式会社とアットストリームパートナーズ合同会社を分社化し、母体の株式会社アットストリームを持株会社化した。

アットストリームコンサルティングが、広い知見と豊富な経験を持つプロジェクトマネージャーと、IT等個別分野の知識・スキルを持つメンバーによるプロジェクト型コンサルティングを手掛けるのに対し、アットストリームパートナーズは個別のテーマ対して専門性を有するコンサルタントがアドバイザリ型でご支援を行うというスタイルの違いがある。
「これら二つはどちらも同様の重みがあるものの、その貢献度を同じ指標では測りにくいという事情もありました。また、将来のVISIONに向けての軸足も異なってくる例もありました。したがって、1社内に併存させるよりは、それぞれの目指す姿に向かって最適なマネジメント制度で邁進することが、結果としてグループ全体としてのVISONを加速できるとの判断に至りました」(安達氏)。

なお、1社のクライアントに対し、両社がそれぞれの役割を分担し、合同でコンサルティングに取り組むケースもある。
「合同での会議やトレーニング、共同プロジェクト等を通じて、両社は頻繁にコミュニケーションを取っています」と安達氏は話す。

アットストリームコンサルティングの今後のビジョンは、現行のサービスから段階的に広さ深さを拡充していく結果として、企業規模も拡大してく方針とのこと。「2022年10月現在の30名を3年以内に50名、2030年には100名体制に持っていきたい」と安達氏。
そのためにも、“ビジネスナレッジ”と“テクノロジーナレッジ”の双方により、次代の変革実装能力を持つ人材を採用・育成していく構えだ。

なお同社には、同社から独立したフリーランサー等、業務委託としてコンサルティングを手掛ける「アソシエイツ」と呼ぶパートナーが約20名ほど登録されている。こうした人達も貴重な戦力となっている。

アットストリームグループは、次の「信条」を掲げている。

●誠実:常にお客様に誠実であり続けます。常に“お客様に寄り添い”、「アットストリームさんがいると助かる」と言われることが我々の喜びです。
「コンサルタントという職業に求められる基本的な資質。クライアントに対して真に誠実に向き合うことで、正しい解を導出するのみならず、プロとして提言すべきことは、仮にそれによって契約打ち切りのリスクがあっても、躊躇せず直言する姿勢を貫くことができる。コンサルタントも自身に誠実でなければ成長できない」と安達氏は補足する。

●貫徹:高い責任感で、プロジェクトを貫徹します。我々の専門性と経験に“必ずやりきる”精神を加えて、「社会の変革の原動力」になることを目指します。
「クライアントの変革を確実に最後まで、共にやりきること。仮にクライアントが断念しそうな局面を迎えても、我々は逃げずにやりきる姿勢を貫く。この貫徹の精神が、クライアントと我々を次の成長ステージに導く突破点であると考えている」(安達氏)。

●学習:あらゆる事象から学び、自らの成長を楽しみます。我々自身が刺激と変化を“楽しみ”、「心豊かなプロフェッショナルライフ」を体現するメンバーの集団でありたいと考えています。
「所謂グローバルエクセレンスなど、時には上から目線に思われるがちな「べき論」に固執せず、クライアントの声をしっかり聴き、同じ目線から深く考え、共に学習して答えを導きだす姿勢を重視している。メンバーは、専門外の分野、文化的なことや健康や趣味、他のコミニュティのことなど、人生を豊かにするための学習を続け、仕事だけでなくプライベートも含めてライフスタイルを充実させてほしい」(安達氏)。

同社の唯一無二のアセットは、人材。その育成は、コンサルタントとしての基礎スキルトレーニングや、過去のプロジェクトケースを学ぶ「ナレッジトランスファー」といったOff-JTプログラムと、実際の案件への計画的なアサインメントを通じて行うOJTが主体。「OJTは、専門性の深化という観点で70%、新たな専門領域を広げるという観点で30%を目安としている」と安達氏。

同社では、部活にも力を入れている。目下、安達氏も参加しているマラソン部とゴルフ部があり、それぞれ活発に活動中。誰でも設立できるが、①4名以上が参加、②何かを目指して頑張る要素がある、という二つの条件を満たす必要がある。正式に認可されれば、活動費は会社が手厚く支援。
「日々の仕事では小さなプロジェクトに閉じられた世界となりがちなので、こうした枠を超えた交流の機会は貴重。また、頭を使う仕事が続く中、リフレッシュすることも重要です。もちろん、体育会系だけでなく文化系でも構いません」と安達氏はその狙いを説明する。

グループ全体のイベントとして、年1回全拠点の社員の家族も招き、東京ディズニーランドや大阪のUSJで親睦パーティーを開催。家族の日頃の協力への感謝や、家族にも同社の現況を理解し安心してもらえる機会としている。
他に、クライアントやアソシエイツも交えた大規模な交流会や、クライアントをコンサルタントのトレーニングに招いて共に受講してもらう「アカデミー」も開催。
「『アカデミー』は、お客様が入ることで場に緊張感が生まれることや、お客様に手の内をさらすオープンな姿勢を示すこと、そしてコンサルタントの能力を知ってもらい、その活用を考えていただくといった多重の狙いを込めています」(安達氏)。

「今日より明日をより良くしたい」との意思と共に、前述した「信条」の3項目に共感し実践できる人材を同社は求めている。特に、顧客の課題解決の根本から関わりたいと願うSEは見逃せない募集だろう。

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インタビュー

アットストリームコンサルティング株式会社のインタビュー写真
取締役執行役員・マネージングディレクター 渡邉 亘氏

── ご略歴をお教えください。

当初は建築デザイナーを志望しており、建築の意匠を手掛けてみたいと大学は建築学科に入りました。ところが、ある教授に「君の製図はセンスがないが、みんな適当に書くトイレやキッチンが丁寧に書かれているのは唯一のいいところだ」と嫌味を言われて違う道を進められ、悩んだ末デザイナーの夢を断念することとなりました。それでデザインとは正反対の数学的な世界を目指そうといことで構造計算を専攻することにしました。そこで、構造解析を行うためにコンピュータのプログラミングが必要となって身に付けることになりました。

1999年に卒業しましたが、当時建設業界は大不況。一方、ITは... 続きを読む

企業情報

会社名

アットストリームコンサルティング株式会社

業界

コンサルティング・リサーチ > 経営/ビジネスコンサルティング・シンクタンク

IT/Web・通信・インターネット系 > ITコンサルティング

コンサルティング・リサーチ > その他コンサルティング系

資本金

4305万円

設立年月

2018年04月

代表者氏名

代表取締役 安達 悟志

事業内容

企業経営に関するコンサルティング業務並びに調査研究
企業経営に関するITの適用、利活用に関するコンサルティング業務
上記に関連する教育研修

株式公開(証券取引所)

非上場

従業員数

30人

平均年齢

36.6歳

本社住所

東京都中央区京橋2-7-14 ビュレックス京橋7F

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