株式会社BPO Japan

株式会社BPO Japanは、RPAやAI等の先端テクノロジーを活用してコストパフォーマンスの高いアウトソーシングサービスを提供している企業である。

幅広い領域のアウトソースに対応しており、経理や労務、総務等のバックオフィス業務やECサイトにおける受発注業務、問い合わせ対応等のコールセンター業務などを「BizRobo!」「Blue Prism」というRPA製品を活用し、高い生産性で行っているのが特長だ。得意としているのは採用領域で、新卒採用、中途採用におけるスカウトメール配信や採用管理システムへのデータコンバートおよびシステムのオペレーション、面接日程調整といったノンコア業務を中心に引き受けている。

主な実績としては、次のケースがある。
●従業員数2万名以上の大手金融機関の就転職サイト管理や採用管理システム運用、応募者データ管理（自動化）、日程調整（自動化）、適性検査（自動化）といった新卒採用事務
●プロスポーツチームのファンクラブサイトやECサイトの構築および保守運用、バックオフィス業務、コールセンター業務
●保育園システム・アプリに関する電話問い合わせ窓口および導入支援

「世の中により多くの時間を創り出す」というミッションを掲げ、顧客の行っているノンコア業務を代行することで、その分の時間を顧客にとってより価値の高いコア業務に使ってもらうことを目指す。

アウトソーシング業界にあって、BPO JapanはどこよりもIT活用にこだわることを自負している。「実際に、他社からIT化をどのように進めているのか尋ねられることが多い」と代表取締役の安敏明氏。労働生産性が低い日本の産業界にあって、どの企業も労働力不足に悩まされている。顧客の業務を代行するに当たり、ITをフル活用して、同じ業務量をより少ない労働力で対応することを追求しているのだ。

「今、盛んにDXが叫ばれていますが、どうしてもノンコア業務は後回しにされがちです。その点、お客様のノンコア業務は当社にとってのコア業務ですので、当社はそのDXに全力で取り組んでいるわけです。これを俯瞰して見れば、お客様はノンコア業務もDXしていることと同義。そこに当社のサービスの価値があると自負しています」と安氏は強調する。

BPO Japanは、採用アウトソース事業や求人広告代理店事業を手掛ける株式会社キャリアマートのBPO事業部が分社化される形で、株式会社キャリアマートホールディングス100%出資のグループ企業として2023年1月に設立された。

「キャリアマートは2002年の設立から21年目を迎え、従業員が100名を超えるまでに成長しました。これまで、採用アウトソーシング事業と求人広告代理店事業を手掛けてきたわけですが、次の20年を考えた時に、アウトソーシング事業としてはそのカラーをもっと強く打ち出すべきと考えたのです。そこで、ホールディングス体制に移行し、アウトソーシング部隊を別会社化し、社名も『BPO』としました。さらに『Japan』を加えたのは、今後グローバル展開も視野に入れる中で、ジャパンクオリティーをイメージしてもらう狙いがあります。また、あえて『キャリアマート』を外したのは、採用領域以外にも広げていく意思を込めています」

採用領域以外のビジネスの第一号が、先述のプロスポーツチームのプロジェクトである。こうした新領域を開拓していくに当たり、RPAとして「BizRobo!」に加えて「Blue Prism」も導入する。「Blue Prism」は、IBM、Microsoft、Google、Amazon、Hewlett Packard、PwC、UBS、Citigroup、Pfizerといったグローバルエンタープライズが採用している製品。一般的なRPAは「誰でも使える」簡単さが特徴とされているが、数ある中で「Blue Prism」は難易度が高くエンジニアでなければ使いこなせない半面、適用範囲が広く、より多くの業務においてロボット化できるという特徴がある。

「これまで当社は『BizRobo!』で個々の作業をロボット化してきました。100の作業があれば100のロボットをつくったわけです。この生産性をさらに高めるために『Blue Prism』を導入するとともに、業務の再構築も行い100の業務を80に減らしてさらにIT化を行うといった、より強力な施策にアプローチしていきます。当社には非常に多くの現場作業があり、現場を熟知している強みがあります」（安氏）

そのような状況のため「Blue Prism」によるRPAエンジニアを求めている。なお、BPO Japanは人材確保を目指して仙台にコールセンターとBPOオペレーションを行う拠点を設け、2023年中に同様の拠点を福岡にも設ける計画を進めている。

「『Blue Prism』の経験がなくても、より上流から業務全体を俯瞰し、設計する志向があれば大歓迎です。福岡や仙台のエンジニア人材にも大いに期待しています」と安氏は呼び掛ける。

キャリアマートグループは「人と企業の“Happy”に貢献します」というVISIONを掲げている。この“Happy”は顧客だけでなく、働いているメンバーも対象であるのは言うまでもない。「社員が“Happy”と感じるのは、高い生産性があってこそですので、当社では生産性にこだわっているのです」と安氏。

またグループ全体として社員自身のオーナーシップも重視している。例えば、採用面接で「リモートワークとオフィスワークはどういうルールで運用されているのか」といった質問がよく出るが「最も生産性高く仕事ができる働き方を自分で“選択”してください」と答えているとか。本人の意思を尊重し、意思決定を促す文化が醸成されている。

なお、自分の働き方はリモートワークがベターでも、下に新人が入れば話は別。「その教育もリモートでいいのか、リアルに接するのがいいのか、自分で判断してほしい」と安氏は話す。逆に言えば、生産性を高めるという共通目的において、そのプロセスには責任を伴う自由があるということだ。人材育成においては、外部講師を招いての研修制度と評価制度が柱となっている。評価制度においては、「行動」「能力」「成果」の3側面からなる。

・行動：CREDOを評価項目とし、役職・職級別に求めるレベルを細分化し本人の状況を評価
・能力：職種別に求める能力レベルを明確化し本人の状況を評価
・成果：チームや個人目標の達成度を評価

社風としては、上下関係がフラットで風通しのいい組織づくりが意識されている。
「私のデスクは社員と同じ島にあり、常に現場の雰囲気を感じるようにしていますし、社員が何か困っていたらすぐ聞けるようにしています」（安氏）

そんな同社が求める人材像について、安氏は次のように期待を寄せる。
「『新しいツールでこんなことができる』といった最新技術への関心があるとともに、お客様の業務についてお客様以上に理解しようという志向がある人。そんな方はぜひエントリーして当社のことを知ってもらえたらと思います！」