株式会社サンソウシステムズ

株式会社サンソウシステムズは、1974年創業の独立系システム開発会社。システムインテグレーション事業（受託・SES等）とサービスインテグレーション事業（各種DXサービスの提供）の２つの事業ドメインを主軸とした事業を展開。

創業50周年を間近に控える企業だけあって、クライアントである元請けのユーザー、SIerとは長きにわたって取引を続けてきた実績がある。互いに固い信頼関係で結ばれているのは、同社の特徴であり強みでもある。SESで働くエンジニアは短期間で“現場”を渡り歩くケースも少なくない。その点でいえば、同社はクライアントからの信頼が厚いため、同じ現場で長く働いているエンジニアも多数在籍している。中には20年以上、同じクライアントの現場で働いているエンジニアもいるという。

独立系ということもあって、案件の幅が広いのも同社のSES事業の特徴。金融系の開発を得意としており、銀行・クレジット・証券・生命保険で開発実績がある。銀行のシステム開発では、全てのメガバンクでの開発に参加した実績を持つ。汎用機とオープン系、それぞれの経験があるエンジニアが在籍し、COBOLやJava、C#等エンジニアが操る開発言語も多彩だ。

サービス系事業は立ち上げから5，6年とまだ日が浅いが各種サービス導入実績は300社を超える。自社製品としてのチャットボット「さっとFAQ」や現場DXを提供する「Botworking」などを中心に、様々なDXサービスを組み合わせてITコンサル/提案を実施している。

また、アプリケーション開発だけでなく、オンプレミス・データセンター・クラウド等の形態にかかわらず、Windows、Linux環境による各種サーバーシステムの要件定義・設計・構築も提供している。ここでも独立系の強みを生かし、マルチベンダー対応でエンドユーザーの要望に合わせたシステム構築が可能となっている。様々なメーカー・製品から最適なサーバー・ミドルウェア・クラウドサービスの選定をシステムアプリケーションの視点で行い、導入まで対応する。システム構築・サービス導入後は、マネージドサービスにてワンストップの運用保守も提供する。

「エンドユーザーの経営課題を解決し、ビジネスの競争優位性を高めるため、業務コンサルティングから各種IT機器の調達、インフラ構築、アプリケーション開発、オンサイトも含んだ運用保守等を、統合ITソリューションとしてワンストップで提供しています。業務知識と開発経験の豊富なエンジニアが集結しており、戦略的なITパートナーとして長年お付き合いいただいております」（代表取締役社長・村上仁紀氏）。

同社では、SIerへのエンジニアサービスだけでなく、エンドユーザーへのソリューション提供も手掛けている。

『SWI（Sansou with Innovation）』は、三つのテーマを中心とした働き方改革を推進する総合ICTサービスだ。ワークスピード変革・ワークスタイル変革・リスクマネジメント。DXを推進する中小企業に最適なソリューションを提供する。

SWIの提供に当たって、業務アプリ開発プラットフォーム「kintone（キントーン）」をはじめ、チャットベースの現場業務ソリューション「direct（ダイレクト）」や総合グループウェアソフト「desknet’s NEO（デスクネッツ ネオ）」、現場帳票電子化サービス「iReporter（アイレポーター）」等、業務提携する他社のソリューションを販売するスタイルを採っている。

専属のコンサルティングチームがクライアント企業の業務をヒアリングし、現状分析。課題解決、またはさらなる効率化、コストダウン等を様々な方向から検討し、最適なサービスをアレンジする。システム開発を得意とする、同社らしい“気の利いた”総合提案が強みだ。

さらに、エンドユーザー向けのサービスソリューション事業の一環として、自社プロダクトの開発・提供も手掛けている。FAQチャットボット『さっとFAQ』は、月額1万円から始められるコストパフォーマンスに優れたサービス。企業ホームページの問い合わせ、ECサイトのサポート自動化等、作業効率アップを実現するツールとして、300社以上の導入実績がある。

チャットボットの技術を活用し、あらゆる現場の業務を効率化する『BotWorking（ボットワーキング）』も展開している。共用備品等、物品の貸出/返却手続きをチャットで運用するシステムや、展示会、セミナー会場等で名刺交換した際の情報をチャットで登録するツール等、クライアント企業の課題に対して、オーダーメイドに近いソリューションを提供している。

「システムインテグレーション事業は大手企業の案件が中心ですが、サービスソリューション事業は中小企業のDXに対応しており、エンドユーザー直請けの業務となります。サービスソリューション事業においても、当社の高い技術力と豊富な経験がお客様に対して価値提供を実現します。ITに関する企業の課題を、多方面からワンストップで解決するのが、当社の特徴です」（村上氏）。

同社は、社員数150名規模の会社。システム開発会社としては、大きくもなく小さくもないサイズで、エンジニアにとって働きやすさを提供するのに最適だ。

50名を割る会社だと社員間のコミュニケーションはスムーズだが、会社の経営基盤が安定せず、二次請け・孫請けの案件も多くなる。一方で社員数が500名を超えると組織運営や待遇面は整備されるが、同じ会社の社員同士でも互いを知らない人が増え、会社への帰属意識も薄れる。その結果、仕事にやりがいを感じられないケースもあるだろう。

「当社は、人と人との繋がりを大切にしている会社です。エンジニア同士で互いの顔が見える規模ということもあって、現場が違う社員同士の交流も盛んです。会社も社員同士の交流をバックアップしています。中途採用のエンジニアには、既存の現場へはチームで入ってもらい、会社に慣れてきたら積極的に新規案件にもチャレンジしてほしいと願っています」（村上氏）。

社会やIT業界は目まぐるしいスピードで変化している。ITエンジニアも常にスキルアップを意識して働く時代だ。同社では新卒社員も多いことから、自社エンジニアのスキルを高めるため、社内教育に力を入れている。

「技術とマインドに分けて研修を用意しています。中途入社のエンジニアも研修を通して、会社としてどんなエンジニアを育てたいか、その方向性が理解してもらえます。評価制度も役割と評価内容を細分化。70項目にわたってエンジニアのスキルを見える化するため、キャリアパスが明確になって目標を立てやすいです」（村上氏）。

2022年には「人材開発室」を新設。これまで経営陣が技術トレンドを基に、エンジニア育成のカリキュラムを組んでいたが、人材開発室ができたことで、より現場に近い者がカリキュラムを考えるため“使える技術”を学ぶことができる。

「現場のエンジニアが必要だと感じているスキルを身に付けられるように、人材開発室で研修カリキュラムを作ることにしました。人材開発室の設置は、社員からの提案です。ボトムアップで意見を集める組織にしたいと考えています」（村上氏）。

社員のエンゲージメントを重視した経営に取り組んでおり、キャリアパスも社員の希望を叶えられるように会社が気を配ってくれる。上流工程やマネジメントへのチャレンジも歓迎。具体的に携わりたい案件をアピールすれば、それが叶うように会社は動いてくれる。

「中途入社のメンバーも沢山活躍しています。管理職や役員の中にも中途入社の人材がいます。中途入社のエンジニアに大いに期待しています。硬直しがちな組織を揺らす原動力となってください！」（村上氏）。