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株式会社IDOM CaaS Technology

  • IT/Web・通信・インターネット系
  • サービス系

“乗りたい、を叶える。乗れない、をなくす。” クルマと人の関係を創造するCaaS企業

カジュアル面談歓迎

企業について

株式会社IDOM CaaS Technology(イドム・カース・テクノロジー)は、クルマの新しい利用をクリエイトするために設立されたTechベンチャー。CaaS(Car as a Service)とは、従来の限定的かつ非合理な売り切りモデルからアップデートした、クルマの新しい利用を提案する同社の造語。クルマをサービスとして捉え、新車や中古車の売買を中心とした従来の“自動車所有”とは異なるクルマと人の関係を形作る、同社のコンセプトを的確に言語化している。

社名にある通り、同社の親会社は中古車の販売と買取の「Gulliver(ガリバー)」を展開する株式会社IDOM。1994年に、不透明で非合理的な自動車市場を変えるため、業界で初めて「買取専門店」を立ち上げた会社だ。全国に500店舗を構え、通算約400万台の取引実績を誇る。

「2016年、株式会社ガリバーインターナショナルは社名を株式会社IDOMへと変更しました。少子高齢化やシェアリングエコノミーの影響で自動車の所有が減少すると予測される中、中古車の二次流通で成長を続けてきたガリバーは転換期を迎えていました。社名を『挑む』に変えて、自動車と人の新しい関係をクリエイトする試みがスタートしました」(代表取締役社長・山畑直樹氏)。

“乗りたい、を叶える。乗れない、をなくす。”のブランドミッションの下、最短1カ月、最長9年の幅広いプランラインアップを用意したクルマ・サブスクサービス『NOREL(ノレル)』は、株式会社IDOMの新規事業としてスタートし、IDOM CaaS Technologyが引き継いだ事業だ。

「クルマ・サブスクサービス『NOREL(ノレル)』は、IDOM独自の残価プライシングでワンランク上のクルマに乗れるクルマのサブスクサービス。ガリバーで培った中古車査定のノウハウを生かしてクルマの残価、つまり中古車として販売できる価格・価値を事前に予測し、現在価値との差額を月額でお支払いいただくビジネスモデルです。高額査定ができるガリバーだからこそ、月額料金を抑えて“乗りたい、を叶える”を実現できます」(山畑氏)。

IDOMでは30年にわたってベテラン査定士が的確なプライシングへのチャレンジを続けてきた。加えて近年はAIによる査定にも取り組み、ガリバーのこれまでのデータを活用してデータドリブンな残価プライシングを進めている。最適な残価プライシングによって、従来のカーリースよりも幅広い選択肢を提供でき、『NOREL』はユーザーにとって価値あるサービスとなる。

クルマ・サブスクサービス『NOREL』は、クルマ所有の新しいカタチを提案するサービスでもある。短期間での乗り換えも選択でき、いろんなクルマに乗りたいというユーザーの願望も叶えられる。『NOREL』を上手く活用すれば、生涯に何十台ものクルマに乗るのも夢ではない。

「IDOMの創業者は『人が生涯に100台のクルマに乗れる社会』を作りたいと語っていました。『NOREL』を利用すれば、それもあながち夢ではありません。その昔、庶民にとってマイカーの所有は夢でした。時代が移りシェアリングエコノミーが台頭し多様化の社会になり、人々の価値観やライフスタイルは変わりました。『マイカー・ライフ』から『マイ・カーライフ』へ。IDOM CaaS Technologyは、人とクルマの新しい関係をITテクノロジーで実現します」(山畑氏)。

2016年8月のサービス開始から、『NOREL』は「クルマを自由に着せ替えよう」をサービス・コンセプトにクルマ・サブスクリプションサービスの先駆けとして、マイカーでは実現できない3カ月ごとの「乗り換え」を提案してきた。しかし、ユーザーの声をヒアリングする中で、マイカー所有のハードルの高さが存在することを発見し、2021年3月に『みんなのマイ・カーライフ・サブスク』としてブランドリニューアルした。

「クルマを自由に乗り換える社会を実現するためにも、マイカー所有のハードルを下げなくてはならないとの結論に至り、ブランドリニューアルを実施しました。クルマ起点でなく、ドライバー起点で、本当に求められているサービスは何かを追求する。多様化が進む人々のライフスタイルに寄り添いながら、クルマのソフトウェア・カンパニーとしてCaaS領域で新たなマーケットを開拓し続けます」(山畑氏)。

“乗りたい、を叶える。乗れない、をなくす。”のブランドミッション。『NOREL』が“乗りたい、を叶える”サービスだとすると、『ノレルGO』は“乗れない、をなくす”ためのサービスだ。

2023年3月、IDOM CaaS Technologyは「審査に通らない」「ハードルが高い」等の理由で、クルマ所有の検討が進められない人でも気軽にマイカーを手に入れられるマンスリーカーレンタルサービス『ノレルGO』をリリースした。総額ではなく月額を支払えるかで判断する独自の与信システムで、他社のカーリース審査に通らない人でも、レンタカーを基に築いた信用実績によってマイカーに乗ることができる。

「『ノレルGO』の支払い実績を基に『NOREL』のサービスを利用できるようにすることで、クルマ所有を諦めていた人でも、マイカーへの道が開け、“乗れない、をなくす”ことができます。また、『NOREL』と『ノレルGO』を組み合わせることで、1台のクルマを幾人もの所有者で乗り継いでもらうビジネスモデルとなっています。クルマの生涯価値という表現を使っていますが、新車が廃車、あるいは海外輸出されるまで、それぞれのタイミングでクルマとユーザーをマッチングすることができます」(山畑氏)。

2020年4月にIDOMからスピンオフする形で設立されたIDOM CaaS Technology。IDOMから引き継いだ『NOREL』事業の黒字転換を2023年中に見込んでおり、2020年と2022年の増資で約14億円を調達。SBI新生銀行グループとアライアンスも締結し、金融機関の与信に関するノウハウ提供を受けると同時に、IDOMが培ってきたプライシング予測の技術を提供する。

IDOM CaaS TechnologyのCaaS領域における今後の取り組みが、これまた興味深い。AWSと連携して『NOREL』で提供するクルマにIoTセンサーを設置し、ドライビングデータを取得。ユーザーのドライビングをスコアリングして、その結果を『NOREL』の利用料金に反映させる仕組みの開発にチャレンジしている。

「当社はFinTech企業でありMobility Tech企業でもあります。テクノロジーを活用した新しい与信の形をクリエイトし、移動手段としてのクルマを社会で最適化する取り組みを推進していきます。例えば、EV車の普及。『NOREL』や『ノレルGO』にEV車をラインアップすることで、ユーザーはEV車の利用をテストすることができます。また、EV車の普及においてネックとなっているバッテリー劣化の問題。バッテリー残量の見える化でEV車の二次流通を活性化させることで、EV車の利用ハードルを下げることが可能です」(山畑氏)。

IDOM CaaS Technologyは、IDOMのFinTech子会社ではなく、独自の道を歩もうとしている。事業拡大を目指し社内環境の整備を進めるとともに、エンジニアチームを設立して、技術力アップを計画している。

「IDOM CaaS Technologyには、エンジニアチームがありませんでした。プロダクトの開発はIDOMのエンジニアチームや外部委託で賄ってきました。しかし、FinTech企業としての地歩を築くため、今回自社エンジニアの採用に踏み切りました。『NOREL』事業が黒字化したことで、新しいチャレンジをできる余地も生まれました」(山畑氏)。

約20名でスタートしたIDOM CaaS Technology。社員にはIDOMからの転籍組も多く、チャレンジングなIDOMのベンチャースピリッツを受け継いだ企業カルチャーを持っている。

「IDOMは、社名の通りチャレンジを続けてきた会社です。本当にイノベーティブな会社で、業界の常識を覆す数々の取り組みをしてきました。私自身、その最前線に立たせてもらい貴重な経験を積ませてもらいました。IDOM CaaS TechnologyもIDOMのチャレンジングスピリッツを受け継ぎながら、エンジニアが活躍できるスマートでロジカルな組織にしていきたいと考えています」(山畑氏)。

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インタビュー

株式会社IDOM CaaS Technologyのインタビュー写真
取締役 管理本部長 新森 亮氏

── 株式会社IDOMに入社してからのキャリアは?

新卒でガリバーインターナショナル(現在の株式会社IDOM)に入り、最初の2年半は店舗で営業を経験しました。ガリバーは現場力を大切にする会社で、新卒社員はみんな店舗営業からスタートします。その後、本社に異動となりデジタルマーケティングの部署で働くことに。創業以来、順調に成長していたガリバーも成長曲線が鈍化して、次の時代を見据えた改革を必要としていました。デジタルマーケティングに注力し始めたのも、これまでの店舗メインのビジネスモデルからの転換を目指しての施策でした。

デジタルマーケティングでの最初の2年は、広告運用を手掛けました。2015年に広告運用の... 続きを読む

企業情報

会社名

株式会社IDOM CaaS Technology

業界

IT/Web・通信・インターネット系 > インターネット/Webサービス・ASP

サービス系 > その他サービス系

IT/Web・通信・インターネット系 > インターネット/Webサービス・ASP

企業の特徴
カジュアル面談歓迎
資本金

17億6500万円

設立年月

2020年04月

代表者氏名

山畑 直樹

事業内容

CaaS事業(カーリース事業、レンタカー事業、カーシェアリング事業)

株式公開(証券取引所)

従業員数

140人

本社住所

東京都千代田区大手町2丁目7-1 TOKIWAブリッジ7階

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