株式会社モーク・ワン

株式会社モーク・ワンは、プリントメディア、Webメディア、アプリケーションという異なる3タイプのコミュニケーションのトータルプロデュースを提供する会社だ。情報の加工・発信の技術を活かし、クライアントの信頼を得ることで事業領域を拡大。技術力のさらなる向上と真の顧客満足の追求が、次の仕事に結び付く。そんな理想的な成長サイクルを実現している。情報と資料の一元管理により安心・安全なソリューションを提供できる体制を整え、豊富な経験を積んだ専門スタッフが日夜、開発能力を磨き、互いの知識と技術を融合させながら、あらゆるメディアのワンストップ・ソリューションを実現している。

モーク・ワンはプリントメディアやデジタルメディアの企画・制作を行っていたが、WebサイトやWebプロモーションの企画・制作・運用を主とする電創堂株式会社と2011年9月1日に合併し、新生モーク・ワンとして始動。モーク・ワングループには、B2BとIT業界に特化した制作会社「株式会社モーク・ツー」や、提携企業として総合広告代理店「株式会社交友社」があり、企画制作はもちろん、販促企画から実施に至るまで、業種の概念にとらわれないコミュニケーションプランを提案している。現在の主要事業は、Webサイト受託制作、グラフフィック受託制作、デジタルPR/アプリ開発の3つだ。

会社設立は1982年12月で、金融・保険業界に特化したデザインスタジオとしてスタートした。1990年には制作環境にマッキントッシュを導入。その後、凸版印刷株式会社からの資本導入を受けて「トッパンアンドモーク」を設立し、Web制作に進出した。2008年に凸版印刷との提携を解消し、Web制作部門を社内組織に改編。翌2009年にはオリジナルアプリの開発に着手し、2012年の第17回「Webby Award」Game部門での「VECTROS」のOfficial Honoree（公式受賞）に結びつく。売上高の推移は8億3000万円（2015年8月期）→9億8000万円（2016年8月期）→10億5000万円（2017年8月期見込）と堅調に推移。2020年度には、売上15億円を目指している。

モーク・ワンの制作部門の一つ、デジタル部門は、代理店やクライアント各社からの受託案件やコンペにおいて、優れた実績を残している。コーポレートサイトやCSRサイト、金融系のWebアプリ、サイネージ、ゲームアプリなど複数の大型案件を抱え、顧客にとって価値の高いデジタルメディアコミュニケーションを実現。ユーザビリティを追求し、コミュニケーションと情報発信の起点となる理想的なWebサイトを構築している。コーポレートサイトやブランドサイト、ECサイト、キャンペーンサイトなどのほか、HTMLメルマガも手掛け、さらに、「EC-CUBE」サイト構築や業務ウェブアプリ、オリジナルCMS構築など、幅広い領域にも対応している。

アプリ開発部門では、制作請負だけでなく、企画から制作まで一気通貫に対応。ネイティブアプリ/ハイブリットアプリ、Webアプリ/ゲームの企画・開発、システム受託開発、オリジナルCMS、検索ツール、ソーシャルアプリ（Facebook/Twitter）など、こちらもあらゆる領域にまたがる制作実績を誇る。

グラフィック部門では、さまざまな印刷メディアを手掛けている。効果的なコミュニケーション戦略と洗練されたクリエイティブワークを武器に、顧客のニーズに合ったツールを提供。ターゲットを的確にとらえ、企業や商品・サービスの認知度向上、ブランドの価値向上に寄与している。制作物の範囲も、会社案内、入社案内、学校案内などのほか、PR誌、ディスクロージャー誌・アニュアルレポート、社内報、総合カタログ、CSRレポート、さらに、CI（コーポレート・アイデンティティ）/VI（ビジュアル・アイデンティティ）までクリエイティビティを発揮している。

モーク・ワンは「進化し続ける会社」を理念に掲げ、社会、顧客、従業員に対してガイドラインを定めている。時代と環境に適応した、洗練されたソリューションを提供することで顧客のビジネス成功に寄与することで社会への責任を果たし、高度なスキルを持つエキスパート集団として、誇りを持って働ける会社を目指している。

2017年6月現在の従業員数は102名（アルバイト・契約社員など含む）で、役員も含めた平均年齢は38歳。20代スタッフも多数在籍している。中途採用と並行して、新卒採用も毎年行っている。今期（2017年8月期）の離職率は3.7％と低く（2017年6月現在）、10年以上在籍の社員も多い。また、女性の役員が1名、執行役員が2名在籍しており、2017年6月時点で育休取得中のスタッフが1名いるなど、産休・育休も取りやすい環境。若手とベテラン、生え抜きと外部出身の人材が良い影響を及ぼし合い、安定した社風を形成している。

ミーティングは、毎週月曜日に朝礼を実施。また、チームごとに毎週1回の連絡会を行っている。特徴的な評価制度として年2回の昇給制を取り入れており、実績評価（目標達成率）と考課評価により昇給を行う。社内行事としては、新人歓迎会（春・秋）やバーベキュー大会（家族参加）、チャリティ忘年会、社員旅行、親睦会などがあり、創業以来、忘年会でのチャリティ収益をユニセフへ寄付するといった活動を継続している。

モーク・ワンは好調な業績を背景に、「攻めの姿勢への転換」を掲げ、積極的に案件拡大を目指しているところだ。100名規模の企業ではあるが、ワンマン経営ではない、オープンで風通しのよい社風も魅力がある。役員や執行役員の多くは、現場スタッフとして経験を積んだ顔ぶれのため、上長への相談はしやすい雰囲気。意見やアイデアも上層部に上がりやすい仕組みになっている。クリエイティブに対する責任感や、新しいモノ・コトへの感度、チームとしての制作を意識して行動できる人なら、前向きに仕事に取り組める職場だ。