Coznet合同会社を設立しようと思った理由を教えてください。
元々独立志向があったというのが、理由の一つ。もう一つは、中小企業向けERP導入支援をきちんと行える会社が少なかったからです。最近は中小企業でもERPを活用しようと考える経営者が増えてきていますが、かつてERPを導入するといえば、そのほとんどは大企業でした。当然、導入を担当するSIerも大手が中心です。 一方、中小企業への導入案件が増えたとはいえ、予算規模は大企業とは比べようもないため、導入をお手伝いするのも中堅・中小のSIerになるのですが、大手SIerに比べて経験・知見が圧倒的に不足しているため、どうしてもクオリティーが低くなってしまっていたのです。 その状況を目の当たりにした時、自らの手で思うように、かつ高いレベルで中小企業へのNetSuite導入をお手伝いしていきたい――その思いが強くなったため、起業することを決めました。今後、中小企業へのERP導入市場は広がっていくので、ビジネスとして成功できるという手応えがあったことも大きかったです。
峯村さんにとって、中小企業へのERP導入をお手伝いする面白味や、やりがいは何ですか?
大企業の場合、お客様企業の経営者の顔は見えません。しかし、中小企業だとプロジェクトオーナーが経営者というケースが少なくないです。ERPというものは、一つのシステムで全部の業務を網羅して、かつデータが集約されているため経営判断に優位性があるものなので、経営層に恩恵があるシステムです。 そのため、本来は経営層と直接やりとりをする方が、経営者がどのように使いたいのかを十分に理解して導入できるため、質の高いERP導入を実現しやすいという側面があります。その分、お客様の満足度が高くなりやすいといえます。それに、最も恩恵を受ける経営層が喜ぶのを直に感じることができます。それからERP導入とは関係ありませんが、経営者に信頼してもらい、ITに関する相談を受ける等、頼っていただくことも。そういうやりがいや嬉しさもあります。
社員への思いや期待することを教えてください。
成果を出して一緒に成長していければいいなと思っています。私は、社員に稼いでもらいたいとか、会社を大きくして楽をしたいといった思いはありません。むしろ自分が仕事の質を保てなくなったら、仕事を閉じようと思っているので。だから会社という器を使って、社員と一緒に成長していきたいし、成果が出れば給料という形で還元していきたいと考えています。実際、そうしていますしね。 それから、仕事とプライベートは分けてメリハリを付けながら働くのが私のスタイルなので、社員も自分らしい働き方を見つけてほしいです。当社は完全リモートワークを導入していますし、成果さえ出してくれればかなり自由に働くことができます。なので、今いる会社でいろいろと制限され息苦しく感じている人や、会社の過度な規則や制約によって実力を発揮し切れていないと感じている人は、当社で伸び伸びと仕事をしてみてはいかがでしょうか。
座右の銘や好きな言葉はありますか?
メイ・ウエスト(アメリカの女優)の言葉でYou only live once, but if you do it right, once is enough.「人生はたった1度きり。けれど、しっかりと生きたなら1度で十分」という一文が好きです。生きていれば、何度も何度も選択しなければならない場面に遭遇します。その都度、自分で決断していずれかの道を選んでいくわけです。そのため、後悔しようと思えばいくらでもできてしまいます。 もし、別の道を選んでいたら、と思ってしまうこともあるでしょう。でも、それは考えても仕方のないことです。だからこそ、自分で選んだ道で精一杯生きればいい。それが最善であって、そうすることで死ぬ時に後悔することもないだろうと思えるのです。そう考えていれば、仕事もプライベートも一生懸命になれるし、楽しむこともできます。 趣味ですか?結構、将棋が好きです。もしかしたら数手先を読むところが、今の仕事に生きている部分があるかもしれないですね。
最後に読者へのメッセージをお願いします。
最近は海外からの引き合いも増えています。現状、人員が不足しているので、それに対応することはできていませんが、新たな仲間が増えれば引き受けていきたいと思っています。なので、海外プロジェクトを経験したい人、英語ができる人は活躍できる環境をつくることができるはずです。 当社はまだ小さい会社ですが、事業基盤も安定してきており、これから第二創業期と位置付けてさらなる飛躍を目指していきます。その過程の中心に身を置いて、会社を大きくしていく楽しみも味わえるはずです。そういったことに興味のある方は、ぜひ一度話を聞いてみませんか。お待ちしています。