千田さんのご経歴を教えてください。
新卒でスポーツ用品メーカーに入社し、そこでスポーツ選手をケアするトレーナーの仕事をしていました。在籍中に東日本大震災があり、実家が被災。その時に、今自分は被災地に行くべきだと思ったのです。スパッとメーカーを辞め、2カ月ほど被災地に行きました。そこで目にしたのは、食料品や衣料品等が届くと最初は何でも喜んでもらえるのですが、半年ほど経って落ち着いてくると、「これは嫌いだから食べられない」「これはかわいくないからいらない」といった欲が出てくること。それはそれでいいことなのですが、その時に人間に対して興味を持って、人を見極める仕事や人の成長を促す仕事をしたいと思うようになりました。 これをきっかけに、大手商社の子会社の人事担当に転職しました。PCもよく使えないようなスポーツトレーナーからのキャリアチェンジで、そこから今に至るまで人事を軸としてキャリアを積んでいます。その会社には6年ほどいて、30歳を目前にしたタイミングで何かもっと面白いことがしたいと思い、前職の物販系ベンチャー企業に転職。在籍した4年間にIPOを経験し、執行役員も務めました。 その後、前職を辞めてすぐのタイミングでグリーンモンスター代表の小川と出会い、すぐに決断して面接した翌々日には入社していました。理由は、IPO準備という業務内容ももちろん魅力的だったのですが、小川に対して何か「自分はどう頑張ってもこの人に勝てない」と思ったこと。私は戦闘力が強めで、大体は「努力すれば勝てる」と思うのですが、小川は違う。だからこそ、小川の下でやってみたいと思いました。直感と言えば直感ですね。
そしてグループ入りしたFPコンサルティングに出向になりました、FPコンサルティング側はどう受け止めたのでしょう。
そうですね。元々のメンバーからすると、すごく大変な1年だったと思いますし、グリーンモンスターから来た私に対して「余所者」感もあったと思います。 私から見ると、以前の当社は個の力が強く、良くも悪くも個人商店のよう。グリーンモンスターのグループ入りすることで改めてパーパスやビジョン、行動指針を策定し、DXも進みました。より会社らしく組織だってきたと思います。でも、代表の岡崎をはじめ皆さんとても勉強熱心で、新しいものを柔軟に受け止める能力も高いので、ほどなく慣れてくれたと感じます。 元からいた皆さんは40代、50代の方達ですが、よく世に言う「働かないおじさん」みたいな方達では全くなく、アグレッシブでメンタリティもバイタリティも備えた猛者ばかり。代表の岡崎は今大学院に通っていて、ずっと勉強し続けています。会社がより会社らしくなっていく中で改めて経営戦略等を学んでいて、そのような姿勢には本当に感服します。私も学ぶことが多いです。
これから入る人にとって、御社で得られるものは何でしょう。
営業力を磨くには、もしかしたら他社様の方が近道で、能力の高い方もいらっしゃるかもしれません。ただ、FPに可能性を感じて何かビジネスを展開したいとか、FPとしてやっていきたいからそのノウハウを学びたいといった人には、FPスキルをはじめ、得られるものが沢山あると思います。 あとは、まだまだベンチャー色が強い会社です。グリーンモンスターの子会社になってからもまだ1年なので、いろいろな変化やベンチャーならではのスピード感があり、ゼロイチの事業立ち上げ等の経験ができますし、大きい会社では得られないノウハウ等、様々なものを身に付けていただけるのではないかと思います。 企業や地方自治体への展開等は、まさにこれから本格的に切り開いていくところ。自分の頑張り次第で様々な経験ができ、自分のアイデアを事業化していくようなチャンスもあるでしょう。これは社風でもありますが、当社はトップダウンで何かが降りてくるようなことはあまりなく、誰でも意見を口にできます。実際に私も常々、「それは違う」等と堂々と言っています。 大手企業だと組織の枠組みが確立していて、トップダウンで降りてきたものをこなすような業務が多いと思いますが、ここでは各人が自分の意見を述べてその上で意思決定が行われるので、組織の在り方等を学ぶ機会も多いかと思います。
これから仲間になる方へのメッセージもお願いします。
定年までここで働こうと思っている方よりは、FPコンサルティングのビジネスやノウハウを何かしら盗んで次のステップに行きたい、そんなビジョンを描いている人と一緒に働きたいと思っています。私もその一人です。いつか次の転職のタイミングが来ると思うので、その時に、当社でこんなノウハウを身に付けたから次の転職に有利になった、有益だった、成長できたと言えるように仕事をしてほしいし、しっかり身に付けて卒業してほしいです。面接でもそうお伝えしています。ここを踏み台にするくらいの気持ちで来てほしいですし、そのような意欲のある方と一緒に働きたいです。 よく、ここでどんなキャリアを積めるかと聞かれますが、それは自分次第ですし、やりがいも自分で探してほしい。キャリアの考え方もやりがいも一人ひとり違うので、誰かに与えてもらうのではなく、自分で見つけてください。そしてご自身のペースと当社のペースがしっかりリンクして成長していければ、お互いにとっていいのではないかと思います。 一人ひとり生きてきたベースも違うし、前職の経験値も違っていろいろなノウハウをお持ちなので、それが掛け合わさった時にいろいろな新しい取り組みやサービスが出来上がる。その可能性を楽しみにしています。
最後に、千田さんが人生で大切にしていることは何でしょう。
何でしょうね。個人的には仕事かな。仕事は嫌いではありません。メチャクチャ好きかというとそれも分かりませんが、「今日一日仕事を頑張ったな」と思って、仕事終わりのお酒を飲みたいです。 何か中途半端で、モヤモヤして終わった時のお酒はおいしくないので、やはり全力で取り組み、小さなことでも「これをやり切った」と思ってお酒を飲みたいですね。そのために働いています。だから、きれいな言葉で言うと、日々達成を積み重ねていきたいということでしょうか。そんな毎日を過ごしたい。それが全てですね。