WorX株式会社

WorX株式会社は、業界初のリスキリング転職サービス『WorX』を展開している会社です。業界・職種未経験の仕事へのキャリアチェンジを支援する、リスキリングプログラムと転職支援をセットにしたサービスです。

その仕組みは。ユーザー（=転職を希望する受講者）は、やりたい仕事が見つかるカウンセリング&コーチングを経て、マーケター、ITコンサルタント、ITエンジニア等、なりたい職種別のコースを選んで3カ月間のプログラムを受講します。並行してキャリアパートナーと一緒に転職に向けた準備、実際の転職活動を進め、キャリアチェンジが実現するという流れです。利用料は、当初はなんと無料。転職成功後に月給額面の10%×24カ月分を支払う業界初の成功報酬型・後払いシステムです。転職先となる求人企業側は通常の人材紹介サービスとなり、オファー年収の一定割合をフィーとしてWorXに支払います。

このユニークなサービスを生み出した創業者で代表取締役CEOの藤原義人氏は、大手人材サービス企業の出身です。同社で新規事業立ち上げや子会社役員等を務め、2021年にWorXを起業しました。画期的なリスキリング転職サービスは、友人の転職相談に乗ったことをきっかけに始まりました。当時、その友人はアパレル業界にいました。コロナで業界全体が大打撃を受け、安定した業界に転職したいと藤原氏に相談。業界・職種を変えた転職への挑戦でした。

「伸びているのはITや医療、介護かなと、その時は本当にただアドバイスをしただけでした。実際に彼は転職活動を始めたのですが、半年やって1社も通らない。エージェントの担当者からは、やはり販売職以外は難しいと言われたそうです。私は、こんなにいい人が業界・職種を変えられないのかとショックを受けました。コロナ禍の当時、業界・職種を変えたい人は増えていたはず。ここにすごく課題があると思いました」

藤原氏はこのとき、転職が決まらない課題は二つあると考えました。一つはもちろんスキル不足。もう一つは動機がないこと。彼は「安定した業界に行きたい」だけで、積極的にその業界・その会社に行きたい理由が言えませんでした。ならばリスキリングとキャリアコーチングが必要だ。そう考えた藤原氏は見よう見真似でやってみました。すると、彼は見事にIT業界に転職できたのです。

これを再現性のある仕組みとして展開しようと思い、リスキリング転職サービスがスタートしました。WorXでは、業界・職種を超えた転職を「越境転職」と呼んでいます。確かに簡単ではありません。しかし、非成長産業から成長産業への労働力の移動は産業界全体の最適化のためにも不可欠なはず。実際、国も課題ととらえており、WorXの取り組みは経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」にも採択されています。WorXは他社に先駆けて、この社会課題のど真ん中に取り組んでいるのです。

職種別・3カ月間のオリジナルプログラムに加えて、手厚いキャリアコーチングが『WorX』の特色です。マインドセットから始まり、転職軸設計、企業選定、履歴書作成、面接対策まで計13回にも及びます。「ご自身がその業界で何をしたいか。どうキャリア設計するか。どう歩んでいきたいかを企業側に伝えるために、しっかりと言語化していきます。越境転職は、『なぜこの業界』『なぜこの会社』なのかを掘り下げて聞かれるからです」と藤原氏はその狙いを説明します。生成AIを使ったオリジナルのツールも独自開発・運用しており、受講者は生成AIと対話を重ねながら、動機など面接で聞かれそうな質問と答えを練り上げていきます。

このほか、実際に越境転職に成功した先輩達=『WorX』卒業生が寄り添い、支援するコミュニティも『WorX』ならでは。予備校や大学等のチューターのような存在で、ユーザーにとっては貴重なキャリアモデルです。自分自身の経験に基づいて疑問や不安に応え、後輩達の転職を後押ししてくれます。このような一連のサービスを、繰り返しになりますが、ユーザーは初期費用ゼロ！で受けられるのです。

ここで恐らく「WorX側はそれで採算が取れるの？」と疑問がわくでしょう。WorXは転職成功率が80%以上と高い転職成功率を実現しているからこそ、採算が合う仕組みになっているとのことです。また、転職先の企業には上場企業やユニコーン企業等がズラリと並んでいます。

「店舗系の仕事からIT企業のカスタマーサービスに転職して大活躍する等、越境転職の成功事例はいくらでもあります。年収がアップすることも珍しくありません。転職先で大活躍して社長賞を獲得した人もいます」と藤原氏。一般的にはレアケースと思われている越境転職ですが、『WorX』のプロセスを経れば決してレアではない、必然の「成功」を勝ち取ることができるのです。

『WorX』事業は現在、前年比3～4倍の急成長を遂げていますが、さらに大きく拡大できると見込んでいます。スケールに向けてクリアすべきポイントは二つ。多くの人が抱いている「越境転職はできない」という思い込みの払拭と、『WorX』を使えば越境転職ができるという認知を広めることです。慢性的な人材不足の現在、求人企業のほうは十分にあります。『WorX』が広まって多くの人材が育てば、人材紹介サービスも比例して拡大していくでしょう。

藤原氏は言います。「越境転職を考えた時、まずは誰もが知っているような大手転職サービスに向かうのが現状ですが、その流れを変えたいです。越境転職＝『WorX』と第一想起になることを目指しています。なので競合は、大手転職エージェント等を含むあらゆる無料の転職サービスですね。そこに我々がどう割って入れるかが勝負です」

年々、活躍する『WorX』卒業生の層も厚くなってきています。今後はマーケティングやプロモーションに本腰を入れ、さらなるユーザー獲得を目指していく方針です。同時にカリキュラムの拡充・ブラッシュアップや、卒業生も含めたコミュニティ機能の充実も図り、「越境転職はできる」という機運を盛り上げていきます。既にプレシリーズAの資金調達を実施。経産省事業への採択で信用も上がっている今、事業拡大をますます加速させる方針です。その先にはもちろん上場が視野にあります。

社名とサービス名の「WorX」は、ワークトランスフォーメーションからの造語。業種や職種の枠にとらわれず、能力や個性を生かして働くという意味を込めました。掲げるバリューは「Work Transformation」。「我々はユーザーのキャリア、人生の変革にフルコミットします」と藤原氏。WorXにはこの思いに共感する人が集まり、みんなが全力で事業に取り組んでいます。多くのユーザーが口にする「人生の大きな決断を『WorX』に任せて良かった」という言葉は、全ての社員にとってモチベーションの源泉です。目の前のユーザーの成功と日本の再成長にも貢献できる仕事であり、やりがいはとてつもなく大きいと言えるでしょう。

フルリモート＆コアタイム有りのフレックスで働き方の自由度は高め。実際、社員の居住地は全国に散らばっています。日頃のコミュニケーションはオンライン。四半期に1回の総会には全社員が集まり、対面で交流します。「様々なバックボーンの人に来てほしいです。リスキリング・越境という新しい転職を、ビジネスモデルとテクノロジーで実現することに興味を持つ人に集まってほしいです」。藤原氏からのメッセージです。