ご略歴をお教えください。
中学生の頃から情報セキュリティに関心を持ち、大学でも研究に取り組みました。学生時代にIPA(情報処理推進機構)が運営していた人材育成プログラム「セキュリティ・キャンプ」に参加し、そのコミュニティを通じて当社代表となる木村廉と知り合います。その後木村はアメリカに留学し、一方の私は2017年に大手通信会社に入社します。セキュリティ研究所に配属され、マルウェア対策の研究に取り組み、研究内容の企画から論文作成、グループ会社を通じての社会実装まで、ひとつのサイクルを経験しました。その中で、日本では学術界と産業界をつなぐ若手が活躍できる場が限られていること、また海外ではセキュリティに関する強固なコミュニティが形成されていることを目の当たりにし、日本にも同様の環境を整える必要性を強く感じていました。 2019年に木村が帰国後、当社を創業し、私も誘われます。木村が志すスタートアップの立場で政府機関と連携、研究成果を社会実装し、やがて世にサイバーセキュリティの新しい価値を提案する構想に共鳴。いずれ合流しようと決めました。そして、2020年末に研究に区切りがついたところで退職し、翌2021年1月に当社に入社したという経緯です。 現在の主なミッションは、CTOとして研究内容やお客様への提案内容の方向性およびスコープを設定することと、セキュリティポリシーや諸規定、採用等の組織開発です。総じて、問題を発見し、社内に共有して解決に向かわせることをテーマと捉えています。木村が会社全体の方向性を考える中、私はその方向性の中にどんな問題があり、どう解決するかを舵取りするといった役割分担があると言えるでしょう。
御社をどういう会社にしていこうと考えていますか?そのために社員に対して期待することとは?
サイバーセキュリティに関する尖ったスキルを持つメンバーが、共に新たな価値を創出して社会に問うていくような会社です。 そんな会社にしていくためにも、メンバーは徹底的に各自のテーマを追究し、真に有効な施策であるとの納得感を持って世に問う仕事をしてほしいと思います。 一方、サイバーセキュリティやビジネスの世界は刻々と変化しています。流動化する状況の中ではスピードも重視し、アジャイルに取り組む姿勢も重要。タイミングに応じて変化する業務のスコープに柔軟に対応できるマインドも備えていてほしいですね。
黒米さんの仕事観をお聞かせください。
他社の先輩CTOから、「CTOのあるべき姿は、組織にとっていま一番重要な課題を発見し、経営目線で解決することだ」と教わって以来、このことが自分の考え方のベースとなっています。 また、個人的には「すごい!」と言われるよりも「ありがとう!」と言ってもらえることを大切にしています。
オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?
アウトドアや旅行、ゲーム、音楽、そして最近は自炊と、興味関心の対象は幅広いです。よく「多趣味ですね」と言われますね。自分としては、あらゆるジャンルのことに自分なりのこだわりや楽しみ方を見出していきたいと思うタイプです。
求職者へのメッセージをお願いいたします。
私は大手企業の研究所からスタートアップの当社に転職しました。最も感じている違いは、会社についての決め事に当事者として関与できることです。外部リソースに頼りきらず、外圧等にも左右されることなく自分達の意思だけで決めていける自由度の大きさは、大きな魅力です。 今、大きな組織でやりたいこともできずにくすぶっていると感じている方、硬直化やルーティン化している仕事に飽き飽きしている方は、ぜひ一度アクセスしてください!