株式会社アイ・エル・シー

IT/Web・通信・インターネット系

日本を代表する大手メーカーに採用されている当社商品。あなたも、「世界のモノづくり」という名のフィールドでご自分の力を試してみませんか.

自社サービス製品あり

グローバルに活動

企業について

自社開発製品の組込みで、クライアントを強力にサポート

同社の大きな特色であるオリジナル製品は、FA向けと組込み向けに大別される。FA分野では1998年に、タッチパネル表示器用GUI開発ツール『INTAPANEL(R)（インタパネル）』と、ソフトウェアPLC『INTALOGIC(TM)（インタロジック）』を開発・発売。組込み分野では『GENWARE(R)2（ジェンウェアツー）』を2000年に開発・発売した。取締役の許斐浩祐氏は語る。

工場内の装置についているモニター画面がありますね。あれはソフトウェアで制御されているのですが、すべて違う画面が必要で、たとえば100台の装置には100種類の画面が必要です。しかもそれは日々変わっていくものなんです。これを開発するために、プログラマーを雇って対応していたら手間もコストも膨大になります。ではそこに特化したソフトウェアを作ろう、ということでできたのが『INTAPANEL(R)』です。」

同社ではこれら自社開発製品を、きめ細かなサービス体制で提供する。クライアントのプラットフォームに移植するポーティングサービス、環境に合わせて最適化（高速化・省メモリ化）を行なうチューニングサービス、各製品の改造やクライアントに合わせた独自機能の追加開発を行なうカスタマイズサービス、そして各製品を組み込むためのソフトウェア受託開発やコンサルティングサポート（技術支援等）、プロトタイプ開発などを行なう組込み開発サービスなど、エンジニアの活躍領域は広い。

また、システム開発においても、PLCを使った設備制御から上位の管理システムまで、さまざまな実績がある。製造現場・プラントへの組込み、機器周辺ソフトウェア製品・モニタリングソフトウェア製品への組込み、機械装置への組込みなど“制御と情報を融合するシステム構築”が同社の強みであり、そうした業務で培われたノウハウが、自社製品開発へとつながっているという。

ライセンス契約によるロイヤリティ業界でも稀な収益システムを確立

もうひとつ、同社には、特筆すべきビジネスモデルがある。同社の継続的な収益の基盤ともなっている“ランタイムライセンス契約によるロイヤリティ”だ。一般的にソフトウェア会社のビジネスは、開発した製品の販売によって収益をあげる。しかし、アイ・エル・シーのビジネスは、そこにとどまらない。ランタイムライセンスとは、そのソフトウェアを使って開発した製品を配布する際に発生するライセンスだ。同社のプログラミングツールで組まれたデータを動かすためには、同社のエンジンを搭載しなければならない。それによって完成したクライアントの製品1台1台から、ロイヤリティが発生するというビジネスモデルを確立したのだ。

同社では設立後間もなくからこのビジネスを貫いてきた。実際には会社全体の売り上げの中で、ライセンスが一つの柱になってきたのはここ数年であるが、20年という歳月を経て、現在ではこの契約のもとで生産されたさまざまな種類の製品が、家電量販店の店頭をにぎわせている。それら1台1台が売れていくことで、アイ・エル・シーの売り上げも上がっていく。この点に魅力を感じて入社を決めるエンジニアも多いという。

“ランタイムライセンス”というユニークな戦略は、とりもなおさず同社の製品がクライアントにとっていかに魅力的か、ということでもある。商品化後にロイヤリティを支払うことになっても、その開発過程に必要不可欠なソフトである証明だからだ。「ただし、逆に言えば、同社のツールが成果をあげて世の中に商品が出ても、それが売れなければ収益は上がらないという厳しいモデルでもある。開発されたものの全部が商品化されるわけでもない上、どこまで売れるかもわからない。しかし、爆発的なヒット商品になれば、それは大きな利益になる。「お客様の製品が売れれば、我々にも収益が発生する。常に（win-win）の関係を築いていけるスタイルなんです。」と許斐氏は語る。

求められる人物像はコンサルティング力のあるエンジニア

中国にあるILC大連は、2007年に開設された。今後、顧客の希望する仕様や要件定義をきちんと把握した上で、その後のプログラミングやテスト工程は大連にシフトしていくという。
同社が求めるのは、日本国内でクライアントの希望を正確に把握し、大連を含めた同社のリソースを活用して、それをカタチにすることが出来る人だ。「お客様の課題を聞きだし、その解決の道をつくり、実現していく。その活動を通してお客様を満足させていく。そのようなコンサルティングをやってみたいという人。あるいは自分のものづくりへのこだわりを、より多くの方法で実現させることによって、3倍4倍の仕事をしてみたい人に向いている仕事だと思います。」

自社開発製品を媒介に、クライアントとの密接なつながりを持ちながら、一方で独自のビジネスモデルによる収益もあげていく。アイ・エル・シーはそのユニークな戦略で、業界内に確かなポジションを築いている。

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企業情報

会社名

株式会社アイ・エル・シー

業界

IT/Web・通信・インターネット系 > ソフトウェア/パッケージベンダ

企業の特徴

自社サービス製品あり、グローバルに活動

資本金

9,000万円

設立年月

1988年06月

代表者氏名

代表取締役大西　英作

事業内容

【組込み特化ソフトウエアメーカー　アイ・エル・シー】
当社では、自社製パッケージソフトウエア商品（組込み向けGUI*・HMIソフトウエアなど）を、大手電機メーカー向けに販売・導入支援を行ない、同商品のライセンス販売も行なっています。
当社のご提供するソフトウエア商品や組込み開発支援サービスは、デジタルカメラやプリンタ、携帯型音楽プレイヤーなどの情報家電から医療機器、建設機械、省エネ機器などの各種業務用機器まで様々な分野でご活用いただいており、お客様の製品開発に用いられています。

* GUI：Graphical User Interface…コンピューターの表示や操作の方式（ユーザーインターフェース）のうち、表示にアイコンや画像を多用し操作の多くをマウスのようなポインティングデバイスによって指示できる方式のこと。

【アイ・エル・シーのこだわり】
自社製品を販売するだけの「ソフトウェアベンダー」ではなく、常により良い製品を生み出す「メーカー」であること。
クライアントと共に自社製品を現場で使用する機会もありますので、開発現場で本当に求められる製品づくりが可能です。

【事業内容】
■ 組込み / FAソフトウェア向けの開発支援ツールの開発・販売
■ デジタル機器向け組込みソフトウェア開発支援
■ 組込みソフトウェア開発支援サービス

株式公開（証券取引所）

非上場

従業員数

86人

本社住所

[広島本社・広島製作所] 　広島市南区的場町一丁目3番6号　広島的場ビル9F [東京本社・BI統括本部] 　東京都千代田区丸の内2丁目3-2　郵船ビルディング7F [石川 (八王子) オフィス] 　東京都八王子市石川町2956-6 ファインビル1F [本厚木オフィス] 　神奈川県厚木市中町4丁目9-17 原田センタービル 6F-A [名古屋オフィス] 　名古屋市中村区太閤3丁目1-18 名古屋KSビル 12F