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インタビュー画像安部泰洋(代表取締役社長)

理念である「日本変革」を志したきっかけを教えてください。

大学時代は企業のインターンとして営業活動に明け暮れていました。 一方で、ボランティア団体に入り、活動していたのもこの頃。 そのボランティア団体は、小、中、高生を対象とした、ひきこもりや 非行に走っている、いわゆる学校に行けない子供たちを復帰させる支援団体でした。 そこで、私が肌で感じたことは、“このままでは日本は終わる”ということ。 私たちスタッフが、対外的に折衝するのは、『学校』『親』『不登校の子供』の三者。 先ず『学校』は”何も対策していない”という現状がほとんど。 その裏には“学校が悪いわけではない”という言い分が常にあったように思います。 次に『親』。父親と母親の”責任のなすりつけ合い”が横行していました。 互いに“父親(母親)が悪いから、だから子供がこうなったんだ”です。 そして当事者である『不登校の子供』。 近頃言われている“他人に興味がない”“何事にも本気になれない” は本当で、“今さえ良ければいい”という子供たちが圧倒的に多いと いう事実を、目の当たりにしたのです。 私はこの教育の現場、現状を見た時、 “この国はいずれ潰れていく”とリアルに感じました。 私がそんな感情を抱いたのは「資源がない日本という国は“人こそ全て”」と 小さい頃から潜在的に思っていたからでしょう。 私の父親は経営者で、私は子供の頃から松下幸之助氏や 本田宗一郎氏の本を読まされ、また個人的には歴史が好きだったため、 戦国武将たちの本を読み漁ったものでした。 そこに出てきた日本を代表する経営者、リーダー、 組織マネジメントをする人たちが、共通して口にしていること、 それが正に「資源がない日本という国は“人こそ全て”」ということでした。 つまり、その優秀な人材を作るべく、教育こそが我々日本人にとって 非常に重要な部分で、国家戦略の核心的なところということでした。 本気で“日本を変革しなければならない”私はそう思いました。 それが大学2年の時のことです。

日本変革・国力向上に不可欠なものとは?

大学時代、“日本を変革しなければならない”そう思うと同時に“ 今すぐには変えられない”とも思いました。 それは今の自分は“影響力”を持ち合わせていないから。 途ある映画の台詞にもありましたが、私は、 “良いことをしたければ偉くなるしかない”と考えています。 大学生の自分がどんなに正しく、高尚な話をしたところで、 相手に納得してもらえることはありません。 “影響力”がないのですから当然です。 例えば誰もが認める大企業が、 「日本は法人税が高すぎるので、本社を海外に移す」 と言い出したらどうでしょう。 恐らく日本の法人税は下がるでしょう。 何故なら国からすれば、 多額の納税をしてくれる彼らがいなくなってしまう方が困るからです。 もう一つ例を挙げれば文科省のトップと、誰もが知っている携帯電話会社の社長が ビジネスの学校を作ったとします。 携帯電話会社の社長が、たとえ教育事業に精通していなくても、 「学校設立。一期生募集。」とTwitterでつぶやけば、 悲しいかな、今の日本では反響があるのは絶対に後者です。 要は“影響力”のある人物、企業だからこそ、国、人を動かせるわけです。 ”影響力”があれば教育、経済、政治にまで力は及ぶのです。 本当に国を変えたいと思うなら、圧倒的な“影響力”を持つしかない、 私はそう思いました。

起業に至るまでの経緯を教えてください。

弁護士、医者、芸能人…大学生の私が考える“影響力”を持つ職業は どれも”日本の国力向上”というゴールから鑑みると現実味のない職業でした。 私は理系ではないので技術開発もできない、そこで考えたのは、 安直ではありますが、ビジネスという分野、“営業”の仕事をやって みようということ。 “学生ですが、触れ込みでも何でもいいので営業の仕事をやらせて欲しい” 私はB-ingという就職雑誌を購入し、営業の正社員募集をかけている会社に 片っ端から電話をしました。 そして、仕事をする上で、自分の中でルールを決めました。 「先ず営業成績1位をとる、トップをとった時点で会社を替える、そしてまたトップを目指す」 というやり方。 それは、今自分ができる一番力のつくやり方と考えたのです。 そして、大学2年の4月から卒業するまでの間、営業職に従事。 合計で14、5社を経験をしました。 その後、就職活動の末、内定を13社から頂き、採用関係を手掛ける会社を選択。 入社半年後には新規事業の責任者、また一年後に、 その会社の一番大きい部署である“新卒採用コンサルタント事業本部” と言う部署の事業本部長に抜擢されました。 新卒で入社した会社では圧倒的な成果を残しましたが、 「その環境で一位をとったところで井の中の蛙でしかない」と思っていました。 そのような中、数社から声を掛けて頂くことに。 私は採用関係事業を手掛けている、業界でもトップクラスの ㈱リンクアンドモチベーションという企業に転職をしました。 ビジネス界でもトップクラスの人材が集まるこの会社で成果を出すことができれば 「井の中の蛙」ではないと証明できるだろうと。 入社後、結果として優秀な人材が多いこの会社で1位をとったことが自信にも 繋がり、その後、2010年、起業に至ったのです。

若手社会人へのメッセージ

資源のない島国の日本が、ここまで成長したのは言うまでもなく、 “人の力”。今この国があるのは、親父、じいちゃん、 ひいじいちゃんが、それこそ死ぬ思いで働いたからです。 戦後日本を復興させようと汗水垂らして未来を創ってきたからです。 その財産をいったいいつまで食い潰すんだと思います。 これ以上、日本人は骨抜きになってしまってはだめなのです。 先ずは小さいことを言う前に死にものぐるいで“働く”こと。 それから見えてくるものが必ずあります。 自分がこの国のために何が出来るのだろうというところまで 真剣に考え、そしてこう覚悟をして下さい。 “一回決めたら、どんなことがあっても腹を括ってやる!”と。

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