ソシオネット株式会社

大手コンサルティング会社やシステム開発会社、インターネットサービス会社とプロジェクトを共にすることが多いソシオネット株式会社。
同社の行う主な事業は「DXサービス」、「ビジネスシステムインテグレーション」、「プロジェクトマネジメント統合支援」、「プロキュアメント支援」の４つだ。
同社では、ユーザ志向のビジネスシステム開発やプロジェクト管理の推進だけではなく、適切なスキルを持った人材を適切なタイミングで提供し、運用後も継続して効果を上げるまでが自分たちの業務であるという考えのもと、この４つを顧客のデジタルトランスフォーメーションの実現への一連のステージととらえている。

「IT投資の成果を上げるためには、日々の業務とシステムがうまく絡み合って相乗効果を生まなければなりません」と山下氏。このため同社は「ビジネスシステムインテグレーション」により、それぞれの顧客のニーズに合わせたシステムを導入することはもちろん、「プロジェクトマネジメント統合支援」により、自らのプロジェクトを完結させるだけではなく、導入後の運用を見据えて、デジタルトランスフォーメーションという文化がお客様の社内に根付くように支援するサービスを提供している。
その上で適切なスキルを持った人材を適切なタイミングで・もっとも効果の高いポジションに配置し、継続的なサポートに力を入れている。それが同社の主要業務の一つ「プロキュアメント支援」だ。２０２１年よりお客様のさらなるデジタル活用を継続的にサポートするため、「ITサポートワンストップサービス『DXサポーターズ』」「IT内製化支援『DXオープンラボ』」「対話型定額アプリ開発サービス『DXデビュー』」を新規事業として立ち上げた。
ソシオネットは、お客様の事業におけるあらゆるニーズに応え、スペシャリストをさまざまな業界に向け提供することで、内部コストの削減、適正化だけでなく、価値を生み出すIT投資の実現を目指している。そのために、顧客が真に求めていることを見つけ出すのが自分たちの業務であり、顧客と二人三脚で進むことこそが使命と考えているのだ。

山下氏は言う。「我々がコンサルタントとしてするべきことは、お客様の頭の中にある”想い”を整理して差し上げることなんです。答えは、必ずお客様の中にあります」。顧客の中にある答えを見つけ、形にする。そして、その過程で顧客と一緒になって十分な効果が上がるように手伝う。それが同社のコンサルティングの形なのだ。

ソシオネット株式会社が誕生したのは2009年、リーマンショックの影響も冷めやらぬ初夏のことだ。まだ30代前半だった山下と数人の仲間で立ち上げた、小さなコンサルティング会社は、1年もせずに大手コンサルティング会社との大きな契約に至った。

創業から１５年が経過して、ソシオネットは新たなるステージへの挑戦を迎えている。これまで培ってきたシステム開発の知見をビジネスユーザー向けに再定義し、より素早く、変化に富んだビジネスを実現させるためのデジタルトランスフォーメーション（DX）コンサルティングを新たな事業軸として立ち上げた。また、社会貢献事業として続けてきた非営利団体への支援活動に関しても、常に新しいアイデアを出し、トライアンドエラーを繰り返しているという。今後、これらの事業を軌道に乗せ、組織をしっかりと作り上げるためにも新たな人材を必要としているのだ。

同社が大事にしている企業文化に「関わった人すべてに学びの場を提供する」というものがある。これは山下氏がアメリカ在住時代に現地日本人学校の講師をしていた経験から生まれたものだ。同氏はこう言う「人にものを与えるのは簡単ですが、それは簡単に失われてしまいます。しかし教育によって与えられたものは決してなくならない。」。だから会社を設立したときに、会社が学びのきっかけになる場所であるように志したのはそんな思いからだ。

「”トライアル＆エラー”と”フィードバックの文化”を浸透させることに注力してきた」とは山下氏の言葉。”トライアル＆エラー”とは計画の精度を上げることに時間を使うよりもまずは実行してみて、その結果を計画に反映させること。フィードバック文化とは、それぞれが学んだことを共有するという意味の個人から集団へのフィードバックと、誰かの意見に対し建設的な意見を返すという意味での個から個へのフィードバックである。それは、社内の習慣にとどまらず、顧客のもとでも必ずトライアル＆エラーやフィードバックをしやすい環境を創り上げ、信頼を得ることにつながっている。

このような文化が根付くのも山下氏の「人を大切に」という思いによるところが大きい。山下氏は日本に帰ってきて最初に所属した会社で、あまりに人間関係が希薄でそこに所属する意義を見失ったという。だからこそ社員にそのような感情を抱かせないためにも積極的にコミュニケーションをとり、失われない学びをお互いに得ようとしているのだ。

「常に挑戦を続ける小さな組織。世の中に追いつくためではなく、世の中をリードする変化を続けて行きたい」という山下氏。常により良い方向へと会社が変化し続けていく過程で、社員一人ひとりが会社に、業務に与える影響の大きさは、計り知れない。だからこそ、新しいもの、新しいことを社内にもたらしてくれる人と一緒に働きたいと山下氏は言う。

「とにかく自分から何かを発信できる人に来てほしい。内容はなんだっていいんです。弊社の業務に直接関係なさそうな趣味のことでも、私たちが今まで全く興味を持たなかった文化圏の事でもいい。何か新しいことを持ち込んでくれる人なら、積極的に話を聞きたいと思います」これが同社の採用に対する基本的な方針だ。

ベンチャー企業で働くのであれば当然のことではあるが、「何を与えてくれるのか」という受け身の姿勢では、務まらない。しかし、自分がどうなりたいのかがはっきりしている人であれば、多くのチャンスが用意される、そんな環境なのだ。
自ら会社の創業に積極的に関わりたい。そして、自らの目指すべき方向がはっきりとしているという人にぜひともトライしてほしい会社だ。