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インタビュー画像コーポレートエンジニアリング 富樫 英雅 株式会社gloopsでテクノロジーマネージャーとしてサンフランシスコスタジオの立ち上げを経験。2015年にシンガポール本社のYOYO HOLDINGSのフィリピン支社立ち上げに参画。東南アジア最大のプラットフォームの開発に寄与し、更なる事業拡大に伴いCTOも務める。2018年3月、ココン株式会社に参画。

前職ではCTOをされていたようですが、これまでのキャリアについて教えてください。

新卒から10年くらいは独立系ソフトウェアベンダーの会社で組込エンジニアをしてました。携帯電話のベースバンドチップを開発する会社で、今でいう「LTE」とか「3G」とかにあたるようなものですかね。でも、日本でベースバンドチップを開発する市場がなくなってきてしまったのでサーバー側に興味を持ち、そこからインフラの勉強をしてインフラエンジニアとして転職を決意しました。 次の会社ではとにかくトラフィックが多いところでインフラエンジニアとして経験を積みたかったので、当時トラフィックが最も多かったソーシャルゲーム業界に絞って転職活動を行いました。その中でもよりトラフィック数を求めて、DeNAランキングでトップになるアプリを開発している会社に入社しました。インフラについては初心者だったのですが、プログラムに関しては知見があったのでプログラムを使ってインフラ構築の自動化などをおこないました。その実績が認められて、1年後には海外オフィスの立ち上げメンバーとしてサンフランシスコに行かせてもらいました。 サンフランシスコに行って1年くらい経ったタイミングでグループが買収され、ビザもちょうど切れてしまったので日本に帰ることになっちゃったんですけどね・・・日本に帰ったら会社の従業員数が200人から600人くらいになっててびっくりしました(笑) 日本に帰ってきてからデータ分析基盤など新しいことはやったのですが、アメリカで経験したスタートアップ、小さい会社という環境が忘れられず、スタートアップの会社を探して次にサイバーセキュリティ系の会社に転職しました。そこではデータ分析基盤やアプリケーションの開発などお手伝いさせていただいたのですが、会社の人の紹介で今度はフィリピンのスタートアップ企業への参加の機会を頂きました。 この会社はインドネシア、フィリピン、ベトナムなどの新興国の人たちに無料でモバイルインターネットを利用してもらうためにポイントサービスサイトを運用するという社会的意義が強い会社でしたね。  自分はCTO補佐という形でデータ分析基盤やデータベースのクラウドサーバー保守などさせていただいたのですが、CTO退職に伴いサーバーサイドの開発やデータ分析など見るようになり、そのまま自分がCTOを務めさせていただくことになりました。 ここまでがココンに入る前の経歴ですね。少し長かったですかね??

海外勤務も2ヵ国経験されていますが、今までで一番印象に残っているご経験はなんですか?

そうですね、一番嬉しかった経験になりますがCTOを務めていた会社でおこなった、東南アジアの非エンジニアの方々に自分たちでデータ分析をできるようにしたことですね!クエリを書いてユーザーの行動を見たり、データドリブンな開発ができるようになったんです。 あれ?あまり凄さが伝わってないですか?? 東南アジアは技術など進んでいないのでデータエンジニアなど全くいない状況なんです。ただそこでセミナーを開催してクエリの書き方から教えたり、なぜこのデータを取らなければならないのかという必要性だとかをずっと教え続けることでプランナーなどでもデータ分析ができるなりました。 本当に嬉しかったですね!これによってプランナーも自分たちでクエリを書いて企画を出せるようになったので、彼らの働き方、人生を変えるというとても貴重な経験をしたと思います!

そんな素晴らしいご経歴からなぜココンに入社しようと思われたのでしょうか?CTOをご経験されたことはもちろんですが、グローバルに活躍されたエンジニアですのでいろんな会社からお声がかかったのでは??

はい、嬉しいことに何社かからはお誘いいただきました。 プロダクトを見ていたのでプロダクトの責任者や、エンジニアの責任者だったり、あとは新規事業の責任者とかでしたね。そういえば暗号通貨系の会社の社長のポジションでもお声がけいただきましたね(笑) ココンも知人からの紹介だったのですが、入社の決め手はココンが現在置かれている状況は他にない環境だからですね。他のスタートアップでは1プロダクトでそこの推進をしたいので入ってくださいというのが通常ですが、ココンは様々な事業体が集まったホールディングス会社ですのでそれら全て推進するということは他のスタートアップを探しても存在しないんですよ。 元々PMIなど経営にも興味がありましたし、伸び悩んでいるスタートアップとIPO直前で急激拡大している会社の経営は別なのでそれら両方にも関われるというチャレンジングなところも非常に魅力的でした。 あとフレックスのコアタイムが短く、家庭の事情に寄り添ってくれたことも決め手の1つではあります。

実際にココンにご入社されて、現在はどんなお仕事をされていますか?

元々はM&A検討企業についての技術的な考察、技術デューデリジェンスと言われるところで技術的に価値があるのかを評価するところや、ココングループに入って頂いた会社のスポットCTO的なことを任されていたのですが、今はグループ社員が快適に仕事をできるようにグループインフラの整備などIT統合に注力しています。 グループ社員のセキュリティリテラシーの向上もミッションの1つですが、勉強会などで向上のためのお時間を使ってしまうこと自体快適でない気がしますので、気が付いたらリテラシーが上がっていた、セキュリティ的にも問題がなかったという状況を作り出すのがいいと思っています。 ―やりがいや魅力についても教えてください! 入社理由ともかぶってしまいますが、他にない環境なので全てが新しいことですね。 各社との調整だったり、自分たちの会社だけでないことを考えながらシステムを作っていかなければならないので毎回毎回新しい挑戦です。 正直“情シス”とか“社内インフラ”と呼ばれる人たちは、残念ながらエンジニアの中でも評価、価値が低いといわれています。実際に自分も友人に情シスやっていると言ったら馬鹿にされましたから(笑) でもココンの情シスは違います。情シスは非常に重要な役割です。(そもそもココンでは情シスではなく、コーポレートエンジニアリングと呼んでいます) ここは少しだけ熱く語らせてもらいますが、今のエンジニアは売り手市場なのでいい条件を求めればいっぱい出てきます。一定の力があれば快適な会社で、自分がやりたいことをやることは比較的簡単です。ただそこって誰かが作ってくれたからできることであって、その『誰か』に自分がなることの方が圧倒的に面白いですし、やりがいだと感じています。荒地を整備していく感じですね。 もちろん自分の言う快適な環境というのはエンジニアにとってだけでなく、バックオフィスの方、グループ社員含む全ての従業員にとってです。

ココンで成し遂げたいことはなんですか?

『次世代の管理』を実現して世の中の常識にすることが目標です。 これは1,000人規模の会社を数人で管理するような少数精鋭の管理と考えています。最近小さいM&Aや事業承継などニュースになっていますが、事業承継も昔であれば自分の息子などに継がせていたが、別の人に継がせるのも増えてますよね。共通しているところは管理ですが、そのような会社の管理はIT化されていないことが多いです。労働人口的にもM&Aで買ってくれる人が減るはずなので、1人で複数社を買収するココンのような業態が増えてくると思います。バックオフィスの人たちはそこを管理しなければいけないが、今までの人数、働きで管理するには難しいですよね。とはいえ人口は減っていくので単に人数を増やすのも現実的でなく、効率化が必要不可欠になります。時代を先取りすると解決すべき問題がここにあると思います。(もちろんM&Aをしない会社でも効率化は必要です)ここを解決することで今後10年の日本の共通的な問題を、先駆け的に解決できると考えています。 やりがい、魅力にもつながってしまいますが、今のココンはグループ会社が次々に仲間入りして拡大しており、現に小高さんたちバックオフィスチームが大変そうなのでまずはココンのバックオフィスを効率化することが今後の日本を大きく変えると考えています。

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