株式会社アプトポッド

株式会社アプトポッドは、IoTミドルウェア、可視化ダッシュボード、ハードウェアやそれらを組み合わせたIoT関連ソリューションの自社開発・販売により、製造業を中心としたあらゆる産業のDXに貢献するテックベンチャーです。

大量かつ高頻度な時系列データを伝送・管理するIoTミドルウェア「intdash」や、自動車やロボットなどが吐き出す大量のデータをエッジで処理する車載コンピュータ「EDGEPLANT」、高頻度な時系列データを多彩に可視化するWebダッシュボード「Visual M2M」などの自社企画製品の開発を行いつつ、これらを組み合わせたソリューションの提供や、受託開発を行っています。

当社の強みは、インターネットやモバイル網を介し大量、高頻度なデータの伝送や収集、管理するために必要な機能を網羅したプロダクトを有し、かつ顧客のIoTシステムの構築にあたって、要望に応じたインテグレーションを行うためのスキル、知見を多く有する点です。

当社では自動車や重機、建機、ロボティクスといった大量かつ高頻度にデータを吐き出す機器あのデータ伝送、収集を扱います。たった1つの機器から、秒間数千〜数万点のデータを吐き出すだけでも、1時間も経てばあっという間に百万点を超えるデータが集まってしまいます。

1秒間に1回程度のIoTデータを取り扱う場合には、クラウドサーバーを水平スケールすれば対応が可能です。エッジコンピュータもクラウドサーバーも一つ一つはある程度非力で構いません。しかし大量かつ高頻度なデータを吐き出す機器のデータを扱うには、エッジにもクラウドにもそれなりに高性能かつ高度なプロダクトが必要であるだけでなく、これらを正しく垂直統合でインテグレーションするためには、実際の現場で培った経験や知見が必要になります。

当社はこれまで、大手自動車メーカー様や重機メーカー様などと、実際にDXプロジェクトを数多くこなし、現場での経験に裏打ちされた知見を蓄積して参りました。これらの知見をひとつずつフィーバックして開発されたのが、前述の「intdash」「EDGEPLANT」「Visual M2M」です。

これらのプロダクトと、泥臭く地道に知見を身に着けた当社の開発チームやビジネスチームは、他社様で成功させることができなかったIoTプロジェクトの駆け込み寺として、いくつものプロジェクトを成功に導いてきました。

当社のプロダクトやソリューションの主なターゲットは、大手製造業、特に自動車メーカーの R&D部門です。主要ソリューションのひとつである自動車計測向けのソリューションは、自動車から収集した計測データをモバイル回線を通してクラウド上で管理し、Webブラウザを用いて世界中のありとあらゆるところから可視化可能とする、というものです。

従来の自動車計測ワークフローでは、計測のたびに計測器を積み下ろししてデータを回収し、手動でデータをアップロードする必要があり、たくさんの手間と時間を要していました。一方で、当社のソリューションを利用すれば、自動車から取得したデータはモバイル網を使って自動的にサーバーに集約、保存されるため、手動作業を大幅に削減することができます。それだけでなく、遠隔地からリアルタイムに計測データを確認することができるようになるため、その結果をもとに遠隔地から指示を出すなど、従来ワークフローでは実現し得なかった高速なトライ&エラーサイクルも実現できるようになります。

当社のプロダクトのメインターゲットは、このように自動車メーカーのR&D部門ではありますが、現在ではさらにその他の領域にもターゲットを拡大しています。たとえば、遠隔地からの確認に用いたリアルタイム伝送の機能を転用して、重機やロボットの遠隔操縦を実現したり、フリートの遠隔監視システムを構築したりする例も出てきています。このようなユースケースは自動車計測のユースケースと共通する部分が多々あり、仕組みを転用することができます。

このように、大量、高頻度データの扱いに対する当社の強みは、当初当社が想定していた自動車業界、特に自動車計測というユースケースを超えて、より汎用的に、様々な業界で生かせるものとなりました。現在では、PoCのパートナーとして、また本番サービスのバックエンドとして、高頻度な時系列データを活用した様々な革新的サービスの実現を支えています。

現在社員は総勢50名ほど在籍しており、そのうち6割程度がエンジニアです。当社は、IoT事業を推進するために必要なすべてのスタックを一社ですべてカバーしているため、下は電気回路を担当するハードウェアエンジニアや組み込みLinuxエンジニアから、上はサーバーサイド、フロントエンドエンジニアまで、幅広い技術領域のエンジニアが在籍しています。またその領域をカバーするアーキテクトやPMも活躍しています。

ビジネスサイドも様々な産業IoTの現場や技術に精通した経験が豊富なメンバーが揃っており、難易度の高い顧客要望に応じた

社内には、自社プロダクトを開発するグループと、お客様ごとのソリューション開発を行うグループの2つのグループが存在し、自社プロダクトの開発グループでは製品ごと、ソリューション開発のグループではお客様ごとにプロジェクトチームを組んで開発にあたっています。各プロジェクトチームは、それぞれの技術領域のエンジニアが混在した少数精鋭チームとなるため、各自の専門領域だけでなく、隣接の技術領域からの刺激も日々受けながら、業務に取り組むことができます。

多くのプロジェクトチームや技術領域にメンバーが分散することで、チームひとつひとつの規模が小さくなりやすいため、会社規模の割には、各メンバーの裁量は大きく、さまざまなことにチャレンジしやすい環境となっています。

また、当社は、フレックスタイム制や裁量労働制を導入しており、働いた時間ではなく上げた成果に応じて評価される仕組みになっています。当社にはバリバリ働きたい若手エンジニアだけでなく、子育て世代のパパエンジニアも多く、子どもの生活時間に合わせて早朝開始早上がりのメンバーがいたり、そもそも時間を短く短期集中で業務をこなすメンバーがいたり、人によりワークスタイルは様々です。ひとりひとりのワークスタイルやライフスタイルを尊重し、各自が最大限にパフォーマンスを発揮できるスタイルを選択できることで、柔軟な働き方と圧倒的な成果を実現しています。