株式会社Wakka Inc.

Webシステム・スマートフォンアプリケーションの開発、業務系システム・Webサービスの企画立案支援などを軸に事業を展開する株式会社Wakka Inc.。

Webサービスの開発会社として順調に事業を拡大するなか、大規模開発のニーズを受け、課題となっていた日本人エンジニア不足を払拭するために海外へ開発拠点を立ち上げる方針が決定し、2012年ホーチミンシティに子会社LAMPART Co., Ltd.を立ち上げ、システム開発事業を本格化させた。

現在では、上流のコンサルティングから開発までを一気通貫で請け負う体制を確立。
東京本社のSEが受注するシステム開発案件の要件定義・仕様策定などの上流工程を担い、それに基づいてベトナム拠点に在籍するエンジニアが製造を行い開発を行っている。

東京本社は少数精鋭の上流工程に特化したシステム開発会社でありながらも、子会社にベトナム開発拠点を構えることによって自社の開発ポリシーに沿った日本品質のエンジニアを養成し安定した品質を確保。現在のベトナム製造拠点は120名を超える規模に拡大。

メーカーの基幹業務システム刷新プロジェクトや、ベンチャー・スタートアップのPoC、大型のフルスクラッチECサイト構築、さらには、サーバーの設計・構築から運用監視、クラウド環境への移行など、主に事業会社からの幅広い業務を請け負い、実績を積み重ねている。

ベトナムでの拠点立ち上げ経験や、東南アジアや北米に存在するパートナーのネットワークを生かし、日本企業の海外進出・海外活用も支援している同社。
ベトナムをはじめとする東南アジアへの進出を検討するIT企業に対しては、現地視察のコーディネートや進出戦略の支援を行っている。

システム開発にとどまらず、多岐にわたる支援業務を手がけてきた同社。2024年には、業務拡大のため麹町へオフィス移転。
さらなる事業拡大を目指し、躍進を続けている。

近年、日本国内のエンジニア不足の課題解決を目的に、アジア圏を中心としたグローバル開発を推進する企業が増えているが、言葉や習慣の違いから現地とのコミュニケーションロスが生じ、納期や品質に関わるトラブルが絶えないのも実情だ。
従来のグローバル開発では、日本語が話せる外国人をブリッジSEとして現地に配置するのが一般的だが、それでもプロジェクトが頓挫してしまうケースは少なくない。

代表取締役の平野宏幸氏は次のように語る。
「当社が現在メインで受注している基幹業務系システム開発では、一般的なWeb制作などと比較すると、業務に対するより深い知見が求められると同時に、日本人特有の感覚が必要とされることも少なくありません。
当社では、SI出身の業務系システムに精通した日本人のシニアSEが中心となりプロジェクトを仲介し、海外の外国人エンジニアを直接マネジメントする形態をとることによって、コミュニケーションの齟齬を引き起こすことなくプロジェクトを進行させることができています。
日頃行っているコミュニケーションを通じて、仕様の詳細なところまで100%正確に作業の指示を出すことができ、常にスムーズな連携を図れるのも、自社の海外開発拠点を持っている非常に大きなメリットだと考えています」

同社では、海外拠点にてQCチームを立ち上げ、成果物の品質を評価してフィードバックする仕組みを整え、徹底した品質管理も行っているという。
特に高いクオリティが求められる大規模な顧客管理・販売管理システムなどを手がけている点からも、同社のシステム開発による納品物の品質の高さをうかがい知ることができる。

オフショアならではの価格優位性と品質の高さを兼ね備えた独自の開発体制を確立しているWakka Inc.。
もともとWebサービスに特化した開発会社としてのベースがあるため、アジャイル的なWeb開発の手法を踏襲しており、スピード感と柔軟性のある開発を行っている点も大きな特徴だ。

「当社は現在、主に業務系システムを扱っているので、業務系のスペシャリストの専門的なノウハウに基づき精度の高い仕事をする姿勢を常に心がけています。一方で、とにかくスピーディに開発して問題点があればすぐに改善するというようなWeb開発会社としての精神もいまだに根強く残っており、様々な要望にも融通を利かせられるような柔軟性があります。このような柔と剛の二つの側面を持っているのは、当社の強いカラーになっていて、お客様にご評価いただいているポイントでもあると思います」（平野氏）

業務系システムを中心とした受託開発で様々なクライアント企業から厚い信頼を得ており、安定した経営基盤を築き上げている同社だが、新たな事業にも積極的にチャレンジしていく方針だ。

「これまで得意としてきた大規模な業務システム開発以外にも、スタートアップやベンチャー企業からのPoC依頼も増えてきています。海外拠点を持つことによってモダンな開発ニーズに対応できるエンジニア雇用も可能になり、そうした開発例も増えています。今後もさまざまな開発ソリューションを提供しチャレンジしていきたいと考えています。」と平野氏は力を込める。

コンサルティング・設計・ネットワーク・経営企画など、様々な専門知識やノウハウを持った少数精鋭のメンバーが活躍する同社。
プロジェクトの中においても成長機会が存在する。

具体的な例として、Wakka Inc.ではプライム案件での受託開発が主となるため、クライアント企業の新規事業に参画し開発を行うこともあるという。そのため、要件定義以前にクライアント企業の業務フロー立案や、システム化前の超上流に携わることがあり、こうした経験によって事業の立ち上げを疑似体験することができる。

平野氏は次のように語る。
「こうしたプロジェクトを通じて事業運営について学んでいくと、業務のシステム化に際して本当に効率的なことやシステム化すべき事象が見えるようになります。
何が無駄なのか、何に投資すべきかなどの判断力は、SEの仕事において大変重要なスキルとして生かすことができます。お客様からさまざまな相談をいただく当社では、しっかりとした判断軸育むことによって、お客様にとって本当に必要なことは何かということを常に考え提供することができるようになります。
実際に、通常のSEの業務範囲を超えて、ビジネスコンサルティングのような最上流の部分からお客様に指名されて活躍しているメンバーもいます」

プログラマーはプログラマー、SEはSEをやり続けるという考え方ではなく、その先を考えるきっかけを与えるため、キャリア開発について考える面談も実施しているという同社。
「会社という組織にぶら下がるのではなく、一人でも生きていける力を持った人材を生み出せる会社にしていきたい。それが会社としての強さにもつながる」と平野氏は語る。

そんな同社の職場は、コミュニケーションも活発で、自由闊達な風土が根付いている。メンバーの同意を得れば、自分の責任の範囲でやりたいことにも積極的にチャレンジしていける環境だ。

平野氏は最後に次のようなメッセージをくれた。
「二次請け三次請けのシステム開発会社が多いなか、当社は小規模ながらも一次請けしか扱っていません。仕様書を確定して機械のようにただひたすらつくり続けるわけではなく、様々な業界・業種のお客様とやりとりをしながら仕様を詰めていくところから始まるので、やりがいや手ごたえは常に感じられるはずです。
また大きな会社では環境に馴染めなければ辞めるしかないですが、当社では、不満があれば自ら環境をどんどん変えていくことができます。
自分の業務範囲を超えて、組織づくりも含め、いろいろなことに興味を持って挑戦する柔軟性や向上心のある方は、必ず成長していける環境だと思います」

これまでに培った経験やスキルを生かして、自由な環境で思う存分に実力を発揮し、世界を見据えて活躍してきたいという方は、是非、同社にチャレンジしてみてはいかがだろうか。