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インタビュー画像保科智秀は京都府の出身。東京大学を卒業したのち、株式会社シンプレクスを経て、2015年にWealthNavi(ウェルスナビ)にジョインしました。トレーディングシステム開発や提携先へのシステム導入、事務オペレーションの構築等を幅広く担当した後、現在はCTOとして、プロダクトのソフトウェア開発全体をマネジメントしています。 趣味はダーツと散歩。

ウェルスナビならではの面白さや特徴は?

前職のシンプレクスでは、かなり大手の金融機関のシステム開発に携わることが多く、必然的に既存の枠組みやルールを変えるのがすごく大変、と言いますかほぼ不可能な状況でした。 一方でウェルスナビの場合は、金融機関として本質的に守らなければならないところは守った上で、ユーザーにとってプラスになるような部分があれば柔軟に変えるようにしています。そのような変化に対する抵抗がなく、むしろ積極的に効率化していこうとしている点が、金融機関の中では珍しい姿勢だと思います。 また、金融というとお堅い印象を持つ方もいるかもしれませんが、ウェルスナビとしては、多くのメンバーが一丸となって取り組み、スピード感や柔軟性をもって仕事を進めるメンバーが多い環境です。 職場環境作りの観点で意識していることとして、例えばオフィスの作り方があります。社内のいろんな職種がコミュニケーションしやすいように、普段の業務であまり関わらないような人と近くに座るような設計にしています。私自身、みんなと同じテーブルにいるので、ちょっと目が合えばすぐに話ができるような環境で働いています。 また毎週金曜日は「ハッピーアワー」という社内イベントを実施していまして、自分の趣味などのプライベート面での発表をしたり、後半には自由交流で仕事以外のことも含めて何でも話せるような時間を提供したりして、お互いの理解を深めることができるようにしています。

仕事としてどんなところが難しいですか?

2015年10月にウェルスナビにジョインした当初、お客さまからお預かりしたお金を、証券自動売買で運用するトレーディングシステムの開発を担当していました。 開発自体は楽しかったのですが、求められるスピード感が早かったですね。2015年8月中旬、最初に柴山と話したタイミングで、「年内にはトレーディングシステムをリリースしたい」と言われました。結局私が入社したのはその2ヵ月後の10月で、入社したタイミングではまだソースコードは1行もなかった状況です。 さすがに年内は無理だったのですが、翌年1月にはベータ版として、関係者限定でサービスリリースすることができました。 前職はSIerだったので、クライアントがいて、そのクライアントが仕様を決めて、われわれはその仕様を満たせるようにシステムを作るのが仕事でした。スタート地点はクライアントが作ってくれていた。でも、ウェルスナビでは我々がサービスを提供している立場なので、自分自身がビジネス・リクワイアメントを作るところからスタートする。これまではクライアントが正解だったが、今は自分たちで正解を決める。そこに難しさはありますね。

入社当時から大事にしていることは?

既存の金融機関のやり方に縛られないというのは、当初から特に大事にしていました。もちろんサービス開始にあたっては色んな証券会社のオペレーションフローなどを参考にはしていたのですが、それがウェルスナビでは本当にあるべき姿なのかをゼロベースで考え、極力簡単に次の操作/処理へと進むことができるよう、不要と判断できるオペレーションはどんどんと削ぎ落としていきました。そのために、社内のコンプライアンスチームなど金融系の法律に強いメンバーと一緒になって法律の条文から読み解いていき、ユーザーにとって本当に良いサービスは何なのかという最適解を探していきました。 また、コミュニケーションの重要性として、エンジニア同士はもちろん、例えば私の場合、入社当初から管理部門のメンバーとよく話すようにしています。システムを実際に作るところだけでなく、システムを作るための土台を支える管理部門の業務を考えることで、自分たちが作るべきシステムや持つべきデータへの解像度がより高まると毎回感じています。

どのようなメンバーが活躍されているでしょうか?

メンバーの傾向としては、以前は金融系出身者が多くを占めていましたが、最近ではIT系のスタートアップやベンチャー企業出身者も増えていますね。ただ考え方に関しては、創業時も現在も、マネジメントとプレイングの両方をしたいという人間が多い印象ですね。何かを作ることに楽しみを覚えている人や、作りたいという想いが強い人も多いと感じます。 キャリア制度としても、ゼネラリストとエキスパートという形で、キャリアパスを2軸に分けるようにしています。マネジメントをしないと出世できない仕組みにしてしまうと、モノを作る人が評価されないという会社になってしまいます。モノを作ることに対してバリューを出せる人をしっかりと評価できるようにしたいということで、そのようなキャリア制度になっています。

今後、開発組織をどのようにしていきたいと考えていますか?

ウェルスナビでは「働く世代に豊かさを」というミッションを掲げていますが、そのミッションに対して開発チームとして何ができるかと考えたとき、「ユーザーに使っていただくシステムをいかに安定的に稼働させていくか」が非常に重要だと捉えています。 安定稼働のためには、膨大な量のデータはもちろん、サービスを育てていくエンジニアがモチベーション高く仕事ができる環境を整える必要があります。働く人がしっかりと成長していけるような開発組織にしていきたいと考えています。 ウェルスナビは、まだまだこれから成長していく会社ですし、多くのエンジニアと仕事をしたいと思っています。今以上にモノづくりに強くコミットしたいエンジニアの方、ぜひ一緒に仕事をしたいと思っています。

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