株式会社アクティブ・ワーク

株式会社アクティブ・ワークには、明確な“色”がある。それは、企業を特徴づける理念であり、外部へ発信する際のメッセージにもなる。こういった色は、どのような企業も持ち合わせているものだが、アクティブ・ワークの場合、その色合いが飛び抜けて濃く、また、社内に浸透している。

社是として掲げる“端楽-ハタラク-”も、そんな色の１つだ。「端」とは、自分を取り囲む環境すべてを指す。内部環境でいえば、同僚や先輩、上司、部下などであり、外部環境でいえば、お客様、利用者などにあたる。そして、それらすべてが影響を与える対象であり、影響を受ける対象である。
「同僚や上司、部下が互いに尊敬し、補い合う存在として認め合うことで、チームとして、会社としての一体感が生まれ、その総合力によって、より良いシステムを開発できます。また、お客様やその先にいる利用者の視点からニーズを探り、徹底的に情報を集めるからこそ、評価の高いシステムが開発できるのです。だから、周囲を意識し、密なコミュニケーションをとれない者、人の話を真剣に聞けない者は、成功できません」

では、「楽」とは何か。それは、「たやすさ・安らかさ・豊かさ・喜び」のことであり、「互いに働く者が、安らかな気持ちで、楽しく楽に仕事」をすることを意味している。
「システムやソフトウェア開発の場合、嫌々やっても良いものはできません。それは、このような開発が多分にクリエイティブな要素を含んでいるからです。上からの指示に従うだけのファクトリー的な開発では想定内のものしかつくれません。新しい技術を取り込むことに積極的に挑戦するなど、創造力を駆使することで初めて、お客様のニーズに応えるだけでなく、想定を超えたプラスアルファを生み出せる。そこにこそ、開発の醍醐味や面白さが隠されていると思うのです」

誤解してほしくないのは、私たちの言うところの「楽」とは、「手を抜いて楽をする」ことではない点だ。プロとしてのプライドを持ち、努力を重ねた結果、得られる仕事人としての楽しみのことを言っている。このスタンスを設立以来、貫いてきたことが、多くの企業から高い評価を獲得することにつながり、右肩上がりの成長を支えてきたといえる。

株式会社アクティブ・ワークは、1990年に誕生した。当初は、「一戸建ての四畳半で社員数は社長を含めてわずか3名からのスタートだった」が、現在では177名（2018年4月現在）にまで成長している。

手掛けるシステムも制御系メインから、現在ではWebサービスソリューションやモバイルサービスソリューションなどへと、時代とともに大きく変化・拡大。Web・オープン系ソフトウェア開発を中心に、Java、PHP、Ruby On Rails、Objective-Cなど、最新のWeb技術、スマートデバイス向け技術を駆使したアプリケーション開発を数多く手掛けている。また、その多くにおいて、要件定義から設計・開発、保守・運用に至る全行程を一括で担当している。

着目すべきは、企業規模や事業領域の拡大だけではない。常にプラスアルファの新しさを盛り込んだシステム開発に注力してきたことで、時代を変えてきた先進的な企業のサービス開発にも数多く携わっている点だ。

たとえば、今では就活生の間で定着しているリクルートの新卒向けWebサイトがそうだし、人気のフリーペーパー『R25』のモバイル版も、そうだ。他にも、大手情報サービス会社が展開する賃貸物件検索サイトやモバイル・スマホ検索ポータルサイト、大手旅行会社が提供する海外レンタカーのオンライン予約システム、大手飲料会社のおサイフケータイ・マルチキャッシュレス自販機ポイント管理システムなど、B to B、B to C向けなどの多様なシステムやソフトの開発を行ってきた。
「ここまで事業領域やお客様が変化・拡大してきたのは、チャンスに躊躇することなくトライしてきたから。挑戦しなければ、何も変えることはできません」

だから、アクティブ・ワークでは社員が新しいことに挑戦する姿勢を大切にしている。「そのことを社員も理解しているので、自分にとっては高い壁だと感じても全力でぶつかり、周りの助けを得ながらも、それをやりきることで一歩ずつ成長していきます」私たちの会社を語るうえで、“成長”は欠かすことのできないキーワードの一つである。

アクティブ・ワーク代表取締役の渡辺は、「ウチには、プロが育つ環境がある」と言い切る。
「エンジニアとして成功するには、どこへいっても認められるプロにならなければなりません。もちろん、それには努力しなくてはいけないが、闇雲に頑張るだけではプロとしての実力は得られません。基本を習得し、先端技術を学び、人をまとめ、仕事をマネジメントするプロセスを経験することが重要なのです。さらに、数多くのプロジェクトを経験できる環境、できるだけ早くプロジェクトを任せてもらえる環境――それらが揃っている企業に身を置くことがプロへの近道だといえます。そして、当社には、その環境が整っています」

私たちの研修制度は、非常に充実している。新卒社員向けには、入社前と入社後に新人研修があり、入社後、キャリアを重ねるに従って、若手社員向け、中堅社員向け、上級管理職向けと、階層別の研修が設けられているほか、自己開発研修や経営についての外部研修なども用意されている。各種ベンダー資格取得の支援制度やPMP（プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル）といった国際資格の取得を支援する制度もある。

「若いうちから仕事を任せる文化も根付いているので、社員は、自分のキャパシティを多少上回るミッションに取り組みながら、着実に実力を磨いていくことができます」

ここで、端楽という社是が浸透している社風が活きてくる。社員同士が認め合い、補い合おうとする気持ちが強いため、仕事を任せつつも放置したりはしない。きちんと気を配り、心を配りながら、適宜アドバイスやフォローの手を差し伸べてくれる。
「社員を会社という器に入っている、採れたてのじゃがいもだとします。採れたてだから、まだ泥もついたまま。それをきれいに洗い落としてピカピカのじゃがいもにするには、リソースという水を入れて、まずは手で丁寧にかき混ぜるのです。そのときの力加減が難しい。強過ぎると傷むし、弱過ぎると泥が落ちません。絶妙な加減で回していくうち遠心力で真ん中に隙間ができます。そこで、今度は棒を入れて混ぜるのですが、その太さや形も重要。太すぎてはうまく回せないし、角が尖っているとじゃがいもを傷つけてしまいます。ぐるぐると回転するじゃがいもの状況を見ながら、最適な棒を選んでいかなければ泥はきれいに落とせないのです。この棒が、上司の指導の按配であり、その按配を心得た人材が、当社のリーダー層、マネジメント層には揃っています」

こうしてプロへと育った若手が次の若手を育てていく。その好循環が、アクティブ・ワークの強みの一つとなっている。