開発MGR：翠川氏

今後のEC領域の展開についてお聞かせください。

ベイクルーズには30以上のアパレルブランドに加えて、飲食店やフィットネスクラブ、家具・雑貨を取り扱う専門店など、ライフスタイルを提案できるリソースがあるため、オムニチャネルを推進することで一人ひとりに適した情報配信を行っていく予定です。 例えば、お気に入りのショップを登録しておくだけで、近くのお店のイベント情報やクーポン等もメールやLINE、アプリで通知することも可能ですし、「買い物した後は、近くのお店でコーヒーでもいかがですか？」とお客様のお役に立てるものであれば提供していきたいと考えています。 現在は会社全体の売上げの20数％を占める程度ですが、お客様とブランド、企業をつなぐ接点としては、スマホが必ずハブとなり会社全体の業績に大きく関わっていく最重要な分野のひとつでもあるので、アプリ開発等にも積極的に取り組んでいく予定です。

社員のモチベーションアップのために意識・工夫していることについて教えてください。

もともと洋服が好きだったり、ライフスタイルにこだわりのある、“好き”を仕事に生かしたい人たちが集まっている場所なので、会社からの現実的な売上げの要求もありますが、お洒落を楽しみながら自由に仕事に取り組む雰囲気が溢れています。 “新規事業提案制度”や“異動希望制度”が設けられているのも、社員のモチベーションを向上させるためのひとつの取り組みで、やりがいの感じられる職場だと思います。 洋服や生活に密着したものに関わって、自分たちの生活をより良くしていきたいと考えているエンジニアの方にとっては、事業会社で仕事が出来る数少ない選択肢のひとつだと思います。

自社ECサイトを手掛ける事業部の目指す方向性について教えてください。

私がベイクルーズに入社した2007年にはじめて、自社ECサイト「スタイルクルーズ」が誕生しました。その際にECを運営する10名ほどの専任のチームが立ち上げられたのが、現在のIT事業部のはじまりです。 それまではブランドごとに「ZOZOTOWN」や「セレクトスクエア」といったファッション通販サイトに出店していましたが、当時の競合他社と比べてEコマースの売上げは圧倒的に劣っていました。 グループ全体で30以上のブランドを保有し、なおかつカンパニー制を採用していたため、Eコマースそのものに対するブランドごとの認識も異なり、タテの組織にヨコ串を通すかのような大きな変革が求められていました。 2011年に組織が一元化され独立した事業部になると、バラバラだった目的や戦略が一本のベクトルとして共有され、「やったら伸びる」という成功体験とともに、会社の売上げを牽引するのに欠かせない事業部として発展し続けています。

ECサイト「ベイクルーズストア」を手掛ける上でのこだわり/工夫点とは？

2016年11月に旧サイト「スタイルクルーズ」から「ベイクルーズストア」へと名称を変更し、自社ECサイトをリニューアルしました。 ドメインやURLの変更等で既存の顧客を失ってしまうリスクもあったのですが、ベイクルーズというグループ企業が持っているブランドの魅力をより分かりやすく伝えるためには、“ベイクルーズ”そのものの認知度を上げる必要があることに気がつきサイト名を刷新しました。 また、リニューアルした「ベイクルーズストア」では、オムニチャネルに対応したサービスが強化され、オンラインで店舗の在庫を取り置きできたり、高精度のパーソナライズ機能が採用され、閲覧履歴や購入履歴、居住地域等、数十種類のシナリオから一人ひとりに最適な情報配信が行われるような設計上の工夫が盛り込まれています。

貴社で働くやりがいや魅力についてお聞かせください。

IT事業部に関して言えば、2007年に10名からスタートした専任チームは、100名近くの事業部へと発展し続けています。 以前は、どちらかと言うとブランドの中でマイノリティだったインターネットの担当も、実績が伸びるとともに会社内の評価も高まり、自分の仕事がいかに会社に貢献しているかを実感できる環境になりました。 事業部を越えて異動の希望が出せる“異動希望制度”というのがあるのですが、“成長しているところで仕事がしたい”“新しいことにチャレンジしたい”と、今では社内でもっとも人気の高い事業部のひとつになっています。 また、会社全体では“チャレンジを奨励する”企業風土があるというのも魅力だと思います。年に2回実施される“新規事業提案制度”や、「こんなこと面白いんじゃないですか？」と自由に提案できる職場の雰囲気も特徴だと思います。