まず、略歴からお教えください。
2007年3月に大学卒業後、リクルートに入社し、大阪で『ホットペッパー』の営業に従事しました。そこそこ業績を上げ、経験や自信をつけることができましたが、その業績の要因はリクルートという看板なのか、商品力なのか、それとも自分の実力なのか、よくわからなかったのです。一旦社外に出て確認する必要があると感じていました。 その後2010年の9月に東京への転勤が決まり、これを機に楽天に転職することにしました。楽天では、ダイニング事業部に配属となり、楽天カードが使えるお店を開拓する仕事に就きました。自分でタイアップ企画を考えて提案するなど裁量権を持たせてもらいましたので、それなりに面白く仕事ができたと思います。 しかし、クライアントのためになることを考えれば、正直言って提案したくないと感じる時もありました。とはいえ、会社から給料をもらっている限り、提案しなければなりません。そこに大きな問題意識を感じて、ならば自分でやるしかないと2012年2月に退職し、当社を設立しました。
創業して5年経過しましたが、どういったことを実現させることができましたか?
社名のFORCEにかけた思い(企業詳細タブ参照)をクライアントや社員に伝え、共感してもらうことは実現できました。そして、それを実践し、クライアントからはほぼ100%というリピート率という形で評価していただけていると自負しています。自分の思いは間違っていなかった、という自信がつきました。今後も、そういうクライアントを1社1社増やしていけば、力強い味方になってもらえると思っています。
社員には、どういった存在になってほしいと考えていますか?
このFORCEという会社を踏み台にして、自らの市場価値をどんどん高めていってほしいと思っています。その上で、当社に残ってがんばり続けてもらうのは大歓迎なのですが、転職や独立という選択肢も重要です。自分自身が最大限ハッピーになるためにはどうすればいいか、よく考えて判断してほしいと思います。 ちなみに、当社を卒業して27歳で上場会社の役員に就任した人材もいます。彼は、当社で営業スキルを身につけ、私の近くで企業経営のノウハウも盗んでいったと思います。そういう人材を輩出することはとてもうれしいことですね。
川口さんにとって、仕事とは?
趣味であり生きがいであり、毎日を楽しく過ごすツールであり、といったところですね。そして、仕事には喜怒哀楽がつきものです。お客様に褒められ、「ありがとう」と言われればこの上ない喜びですし、叱られれば悲しいですし悔しいです。そんな喜怒哀楽が仕事では常に表れてきます。人生の中で、仕事をしている時間が一番長いと思います。その時間が喜怒哀楽に満ちて過ごせることって、とても人間らしく素晴らしいことなのではないかと思います。
最後に、オフタイムの過ごし方についてお教えください。
オフィスでは、仕事の合間に筋トレをしています(笑)。純粋に健康のためですよ。それと、人間観察が好きなので、時間があるとカフェに入って人の会話に聞き耳を立てたり、あるいは街を歩いている時でも行き交う人をよく見ています。 「この人何考えているのかな?」とか「ああ、今こういうスタイルが流行っているのか」などと考えながら。そんな日頃の観察が、広告を企画したりする時に役に立っているのかもしれませんね。後は、経営者仲間とよく飲みに行きます。