取締役営業部門担当 酒井 健一氏

略歴を教えてください。

1992年に新卒で当社の前身であるCSK北陸システムに入社しました。出身が富山で、地元で働きたいという意識とともに、CSKグループの一員として全国規模の仕事ができるチャンスもあるかもしれないとの思いで志望しました。その2年後に当社はCSKから独立し、96年には東京に進出しました。私も東京に転勤して何年か仕事をした後、再び富山に戻って10年働き、また東京に赴任して現在に至ります。 30年間、当社1社に所属していますけれども、常駐含めいろいろな会社の業務を何十社と経験しています。そういった経験を若手メンバーに伝えていきたいですね。

25年間一貫して勤続している理由や動機とは、どういったことでしょうか？

新卒で入社した当時は、50～60人の会社でした。現在は370人にまで成長していますが、私には自分の会社を自分が大きくしてきたという自負があります。そしてこれからも引き続きこの私が大きくしていきたい。社長には「生意気な」と怒られるかもしれませんが（笑）。でも、私には入社した時から「自分がこの会社を大きくするんだ」という気持ちがありました。ですから、きっと辛いこともあったでしょうが、転職したいと思ったことは一度もありません。 若手メンバーにも同様に「自分の会社」と思ってほしいと思います。技術でもマネジメントでも何でもいいのですが、自分の得意なことで会社を盛り立てていってほしいですね。

マネジメントポリシーと、メンバーへの思いをお聞かせください。

社内では年齢、経験とも一番重ねている層にいますから、現場を主管している30代の若手に経験を伝えていくことがマネジメントの柱だと思っています。特に、プロジェクトマネジメントにおけるリスク回避策については、いろいろアドバイスしています。 風土づくりとしては、フラットにしていきたいという思いがあります。「上司」「部下」という線を引いて接するということは一切せず、新人からも気軽に話しかけてもらえるようなオーラを発しているつもりです（笑）。 会社としてはオールマイティーな対応力を指向していますが、個々人は何か1つの分野において尖った存在であってほしいですね。「●●のことなら酒井に聞け」と全社から言われるような存在です。そういった存在になることで存在価値が高まり、その領域の底上げができます。そして、そんな存在が370分野集まることで、会社としてももの凄く底上げができると思うのです。そんな370人もの尖がったプロフェッショナル集団は、まとめるのが大変でしょうが、それこそ上層部の役割だと思っています。 それともう一つ。「笑顔で明るくあいさつする」ことは心がけてほしい。当たり前のことかもしれませんが、苦手なエンジニアは少なくないと思いますので。なぜかといえば、私が入社した当時の、50～60人のアットホームな風土を維持したいからです。ギスギスした組織にだけはしたくありませんから。

仕事で大切にしていることや、仕事の喜びについて教えてください。

仕事を通じて自分が一番欲しいのは、お客様からの評価です。それを得たいがために今日まで頑張ってきたというところがあります。まさにやりがいそのものですね。ITでいろいろなものをつくることができますが、エンドユーザーに使ってもらい、さらに喜んでもらうのは簡単なことではありません。それだけに、喜ばれた時の手応えは半端ではないですね。 県庁のホームページや、健康アプリなど自分たちが手がけたITの創造物でエンドユーザーの生活が豊かになる。まさしく醍醐味が味わえます。そしてさらに、こうした業務を通じて300名の社員が毎日成長を続けられるところも、醍醐味そのものです。

趣味やオフタイムはどのように過ごされますか？

子どもの頃からサッカーに親しみ、就職後は社会人チームに入って県のリーグ戦に出場していました。Jリーグのはるか下部組織ですが（笑）。ポジションはフォワードで、点を取ることに燃えてました。試合はガチでやりますから、ちょいちょいケガをするんです。ある時、肋骨を折ったら、お客様から「社会人がサッカーでアバラ折るとは、どういう了見だ」と叱られてしまいました。プロジェクトチームの一員として大事に思っていただけていると、嬉しかったですね。それ以来、試合に出ることはやめました（笑）。 今では社内のフットサル同好会で若手メンバーと一緒になって汗を流しています。それと、ゴルフも始めました。大学のゴルフ部に在籍していた新人とラウンドしましたが、100切りチャレンジ中の私より圧倒的にうまいのです。会社での立場は離れていますが、こうして一緒にラウンドし、スコアで離される関係というのも楽しいなと思っているところです（笑）。