ダータワーズジャパン株式会社

ダータワーズグループは、2000年に創業して以来、フランスを拠点に多文化・多言語に対応したデジタルコミュニケーション事業を展開。ローカライズテクノロジーや、グローバル環境のWebマーケティング、各国の言語スペシャリストによる翻訳・多言語コンサルティングなど、さまざまな手法によって、多岐にわたるグローバル企業の海外展開をサポートしている企業だ。現在フランス以外にも、香港、韓国、ニューヨーク、イタリア、ドイツ、イギリス、スペインに拠点ネットワークを広げ、全体で1,000名のスタッフを擁する企業グループとして発展を遂げている。ダータワーズジャパン株式会社は、日本マーケットで新たなアプローチをすべく設立された日本拠点である。

本国フランスを含むヨーロッパにおいては、すでに業界でもパイオニア的なポジションを確立しているダータワーズグループ。化粧品・ラグジュアリー・ジュエリーなどのハイブランドのグローバル展開もサポートし、免税店で扱っているハイブランドの大部分と取引しているとのこと。

事業としての強みは、デジタル多文化の考え方を土台としたサービスの展開力だ。グローバル企業が国外に事業を展開する際には、時差はもちろんのこと、文化や言語の違いを乗り越えたコミュニケーションが必要となり、事業規模の拡大と比例するように業務管理が煩雑・複雑になっていく。ダータワーズグループでは、多文化・多言語を熟知したスタッフがプロジェクトを一括管理し、国をまたいだ円滑なコミュニケーションを可能にしている。

同グループの事業規模で、複数の国でのWebサイト制作・立ち上げ、複数言語でのeコマースやレター、広告、SNS、アプリケーション開発・運用などをボーダレスなコミュニケーション環境で行っているケースは、世界的に見てもそう多くはない。これこそ、何よりの差別化のポイントだと言えるだろう。

同社はそうしたグループの強みをバックボーンとし、日本ならではの細やかなサービス品質を武器に、アジア諸国のベンチマークとしての役割を期待されている。2013年の設立以来、毎年順調に業績は拡大しており、現在は約33名の組織に成長している。今後も積極的にスタッフを補強し、オフィスの増床を図るとのことだ。

今後、同社は既存の化粧品・ラグジュアリー・アパレル分野のさらなる強化を図り、次のステージに向けた足場固めを行う構想を描いている。さらには、ビジネスモデルの進化も同社が設定している注力テーマだ。デジタルエージェンシー×Webマーケティング×グローバルの強みに磨きをかけ、世界No.1を目指してチャレンジする気構えとのこと。

その一方、構想を具現化するにあたって直面している課題点もある。その中でも早急に取り組むべき課題は“人材”だ。同社のデジタルプロジェクトマネージャーを務める神氏いわく、技術やデジタルを知るプロジェクトマネージャーがまだまだ必要だという。

日本拠点を立ち上げて以降、同社には次々とグローバル企業のWebサイト立ち上げに関する相談が舞い込んでおり、神氏を含め3名＋フィリピン・香港の制作チームでデジタルプロジェクトを進行している。技術・デジタルの知識を発揮し、ヒアリング・仕様まとめ・設計・外部の実装ディレクション担う人材を何人抱えるかが、同社の業績拡大の重要なキーを握っているという。

どのようなタイプの人材が、同社にとって理想なのか。「技術の知識に関しては、基本を押さえていれば問題ありません。当社の環境にフィットするのは、技術とコミュニケーションのバランスが取れているタイプの人材だと思っています」と神氏は語る。この所以として最も大きいのが、世界各拠点とのコミュニケーションの多さだ。商習慣、仕事の進め方、クオリティの基準、価値観などは、当然のことながら国ごとにまったく異なる。

神氏はこれについて、「例えばWebサイト制作ディレクションを行う際、日本では修正を何回も何回も繰り返しながらクオリティを突き詰めていきます。ただそれはあくまで日本でしか通じない基準であって、考え方は国によってまちまちなのです」と付け加える。

そうした中で、自分たちが目指すことや、やりたいことを正しく理解してもらうためには、相手側の考え方や価値観を知り、相手の目線に合わせた柔軟なコミュニケーションが欠かせない。人はそれぞれ違うのが前提であることを受け入れ、どうやって問題を解決するかを考え、自らアクションに移せる資質を備えた人材が適任だと言える。

同社が求める資質を持つ人材にとって、働く環境面の魅力はどこにあるのか。大きく3つのポイントが挙げられた。

1つ目は、裁量の大きさと、責任あるポジションを任せられるチャンスである。入社後はまずチームリーダーのもとで、グループに関する知識や仕事の連携の仕方などを吸収するが、慣れてきたらどんどんプロジェクトの進行を任せていくとのこと。今後はチームリーダーを増やす、クライアントごとにチームを編成する、CMSなどの専任チームをつくるといった形で、体制を拡張していく計画もある。能力を持った人であれば、要となるポジションに就くチャンスが早い段階で巡ってくるはずだ。

2つ目は、学びの場の多さだ。世界中にある拠点とのグローバルコミュニケーションが活発な同社では、各国を出張するケースが頻繁にある。さまざまな国の空気に触れながら、自ずと物事の視野も広がっていくそうだ。また、社内外のセミナー・講習会に参加する機会が常に設けられている。新たなスキルの習得をバックアップする体制もあり、日々の業務を行いながら、ソーシャル関係のセミナーや、コピーライティングの講座などに通っているスタッフもいるとのこと。デジタルマーケティングに関しては、とかくアメリカ発信のニュースに隠れがちであるが、実は本国フランスを含めたヨーロッパのデジタルマーケティングはかなり進んでいる。1つの組織に属しながら、そうした世界の最新動向をキャッチアップできることも魅力と言える。

3つ目は、多様かつ柔軟なワークスタイルを推進する職場環境だ。リモートワークの取り組みをはじめ、産前産後休暇や育児時短勤務の推進など、優秀なスタッフが長く安心して働ける環境づくりに現在力を入れているとのこと。今後組織の拡大と並行し、より一層制度が整っていくだろう。

最後に、これから仲間になる人へのメッセージを伺ったところ、「今までに培った経験を土台に、さらにチャレンジし、グローバルなビジネス環境で大きく飛躍したい方をお待ちしています！」と神氏。同社はまだスタートして数年であり、成長過程にある企業。自身と組織の成長がリンクする醍醐味も存分に味わえることは間違いない。新しい環境で面白い仕事がしたいという方は、ぜひ同社の扉を叩いてみることをお勧めしたい。