ビーダッシュ株式会社

ビーダッシュ株式会社（Be-DASH Inc.）は、ITセールスプロモーション事業、サービスデベロップ事業、コンサルティング事業、広告代理事業などを展開する制作会社だ。2008年3月に設立され、東京都渋谷区幡ヶ谷に本社オフィスを置く。主にIT企業のWebサイトや紙のパンフレットなどを手掛け、営業やマーケティングプロモーションを支援している。

ITセールスプロモーション事業では、ブランディング、マーケティング、クリエイティブの3軸を必須の要素として定義。「売上につながるか」という視点を明確にした上でクライアントと一緒にゴールを設定し、「売れる仕組み」をつくるための最適なセールスプロモーションをワンストップで提供している。

サービスデベロップ事業では、得意とするIT業界でのセールスプロモーション経験・実績を最大限に活用し、新サービスの企画・構築・運営を提供。新しい施策を打ちたいクライアントが内部リソース不足、不十分な予算などの壁にぶつかった時、ビーダッシュとともにテスト的な段階からサービスをつくり上げていくことができる。例えば予算の範囲内でオウンドメディアを展開したり、予算的に厳しい場合はプロフィットシェアでサービスを提供するなど、相互にメリットとベネフィットがあるようアイデアを実現する。

さらに、マーケティング戦略支援ではリードジェネレーションからナーチャリング、セールスアプローチまでの全体を俯瞰し、タイミングや業界ごとに効果のある施策を提案。企業のマーケティング活動に戦略の視点をプラスする。

代表取締役を務める田島光敏氏は、大学時代に父が経営する建築会社を手伝う傍ら、プログラミングに熱中。卒業後はプログラミング会社に入社し、企業会計システムのプログラミングを担当してきた。その後、i-modeなどを使った新サービスの創業メンバーを募集していた会社に転職。大手飲食会社の公式モバイルサイトをつくったり、企画提案なども担当。その後は広告代理店にスカウトされてIT企業を紹介するポータルサイトの広告を手掛け、これがビーダッシュの基盤となった。

セールスプロモーション事業では、Webサイト構築や印刷物の制作、展示会装飾、メディア掲載のための広告制作など、幅広いサービスメニューを提供している。「Webも、紙も」どちらも手掛ける幅の広さがビーダッシュの真骨頂だ。IT系メディアの原稿であれば、IT系情報サイト「キーマンズネット」（アイティメディア社）で年間200案件以上の制作実績。IT系技術情報誌では「Software Design」（技術評論社）、インターネット系技術情報誌では「Web Site Expert」（技術評論社）、中小企業向けIT系情報誌では「週刊BCN」（BCN社）などの実績もある。さらに、富士通株式会社の採用サイトやデジタルテクノロジー株式会社の会社案内パンフレット、日商エレクトロニクス株式会社のICTソリューション総合カタログ、また、各社紙面広告、動画制作、シンボル・ロゴマーク制作、アイコン制作などの実績もある。

ビーダッシュが考えるセールスプロモーションとは、一般的に定義されているものよりも広い。ブランディングからマーケティング、クリエイティブまでのすべてを包括し、すべては「売上につながらなければ意味がない」という思想の上に乗っている。売るためには何ができるのか、売るために何をすべきか。その答えを常に考え、実施したセールスプロモーションの結果にまでこだわり、ブランディング、マーケティング、クリエイティブのすべてに想いを込める。

ビーダッシュは、他の制作会社と比べて3つの大きな強みを持っていると言える。1つ目は、ITを理解しているからこそ可能な「ゼロ」からの制作パワー。つまり、実機の検証やレポート作成、原稿制作、写真撮影、クリエイティブなどゼロからコンテンツを制作できる力を持つ。2つ目は、IT業界のトレンドをキャッチするアンテナ感度の高さだ。常に現場の最前線で取材をすることで、IT業界全体/細部の動向を把握している。3つ目は、IT業界での豊富な人脈。今までの活動を通し、企業のマーケティング担当者やIT系媒体（雑誌、サイト）、IT系クリエイター（ライター、デザイナー）などと強いつながりがある。

スタッフは30代がメインで、男女比は5：5の比率。女性スタッフの産休・育休の取得実績もある。中途入社のメンバーがメインで、中途入社のハンデはない。現在取り組んでいる社内制度としては、残業時間削減のためのフレックスタイム制導入の検討や、頑張りや成果を給与に正当/公平に反映させる評価制度を構築しているところ。教育制度としては図書購入（月5000円の補助）や外部研修参加、チーム交流会の支援といった取り組みを行っている。また、ビーダッシュで働くスタッフやその家族、元ビーダッシュのOB/OGなどが集まってバーベキュー大会なども開催されている。

ビーダッシュでは「業界を極める」という強い想いを共有し、結果を出すことを追い求める文化がある。受け身ではなく能動的に取り組むことをプライオリティに、良いアイデアや発言があればどんどん取り入れていく風土。非常に風通しが良く、意見発信をポジティブに歓迎してくれる。また、「思いやり」を大切にするカルチャーがあり、3つの思いやり（クライアントへ、協力してくれるパートナーへ、そして社内のスタッフへ）を常に意識して行動している。

代表の田島氏は、ビーダッシュそのものの企業ブランディングを考えた際、「誰もが入りたいと思える会社」、「働いていることが誇らしくなる会社」を意識したという。ビーダッシュを辞めていった人も、働いていたことを誇らしく思える会社という意味だ。そこで働くスタッフに求められる点は、1に協調性、2に熱意、3にスキルだという。また、「好きなことを仕事にしたい」という点もポイントとなるだろう。