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インタビュー画像代表取締役社長 新免 流氏 1958年北海道生。東海大学建築学科卒業後「建築で物を作りたい」という夢をかなえるため、ゼネコンへ就職。現場監督を務める。1983年、コンピュータに可能性を感じてソフトウェア会社へ転職。DEC PDP-11やVAXを使用する環境でCADシステム等を開発して腕を磨いた後、1991年にアクロクエストテクノロジー株式会社を設立。UNIXで開発を行う。1999年頃からJavaに注目、同社を成長へと導いた。

建築の世界から、ソフトウェア業界へ転職したのはなぜですか?

「建築で物を作りたい」というのが小さな頃からの夢でした。ゼネコンに入って、現場で3年間仕事をしたのですが、自分で手を動かして作るのではなく、下請けの管理をするのがメインでした。その工程管理と価格管理、それと、図面通りにどう作らせるかを考えるだけで、自分で作っている感じが乏しくて、自分でクリエイティブに「何か」を作りたいと思いはじめました。 「何を作ろうか」というところから考えました。そのころの建築業界は、将来への不安があり、ちょっと違うことをやりたいと思っていたからです。当時、ちょうどPC-9801の初代が出た頃で、コンピュータが一般的になり始めていました。BASICで遊べる程度のポケットコンピュータを使ってみて、プログラムを仕事にすれば、いろいろなことができて楽しいんじゃないかと感じて、25才のときにソフトウェア業界に転職することにしました。

起業することになった経緯を教えてください。

ソフトウェア業界に転職した後は、すぐプログラミングからスタートしました。ペンプロッターで三次元測定機のデータをグラフ化するシステムやメーカーのLSI設計用のCADシステムなどを作りました。 当時、在籍していた会社では、請負の仕事はどれも失敗していました。「こういう物を作る」ということを決めきれずに製造をはじめていて、納期に追われて、それこそデスマーチではないですが、徹夜で作っている状況でした。たいへんな仕事で、ステータスにはなるけど儲からないから、上司は、受託は大手のをいくつかやればよくてあとは派遣でやるという考えだったようです。 私は、そんな仕事を続けていたら、世の中の技術の流れに取り残されると考え、「システムを作るために、派遣で人をいっぱい出すというスタイルはやめましょう」と話したのですが、「この若造が何を言っているんだ。明日から来なくていい!」と言われ、そのまま起業することになりました。

創業当時、UNIXに注目していた理由は何ですか?

そのころ使っていたのが DECのコンピュータで、PDP-11やVAXです。端末に自分でプログラムを打ち込んで、自分で実行をかけて、結果が見られるという今のパソコンに近い物でした。CADもVAXに繋がっていて、CAD専用の画面で設計した物の絵が動くのを確認することができました。これが、起業するときにはUNIXのシステムでという発想に結びついていきました。 当時は、UNIX以外はまだまだ汎用機の世界でした。データセンターや計算機センターに行って、テープをかけるようなシステムが多かった中で、UNIXはエンジニアリングワークステーションで、画面があって、絵を出すなど自由にできて、汎用機とは違った世界がありました。使ってみて、これから世の中に広まっていくなら、こっちでしょうというのがありましたね。 はじめはSUNのワークステーションを導入したのですが、その後はNECのEWS4800でだいたい開発をやっていました。

趣味は何ですか?

料理が趣味です。日本料理から、中華、洋食でも何でも作りますよ。土曜、日曜の食事の支度はすべて私がやっています。家族にはもちろん、社員にも振る舞っています。当社はレストランも経営していますので、今でもその厨房に立つことがあります。開店当初は毎日ランチを作っていましたね。お店でだす料理を作りながら、当社の社内からリクエストが来るとミーティング用にお弁当を作っていました。1年ほどランチタイムを厨房で過ごしましたが、楽しかったですね。 本を読むのと映画を見るのが好きです。SFが昔から大好きですね。映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』は何回も見ました。いろいろな可能性を何回も何回もトライしてみるところが面白く、ラストも良かったですね。事業をやっていて、がんばっているのですが「しまった、あの時はそうじゃなかった」「違うことをしていればよかったかもしれない」ということが頭をよぎりました(笑) 失敗は繰り返さないようにしています。

アクロクエストテクノロジーで働く魅力は何でしょうか?

自分から、いろんなことに挑戦できることだと思います。大手をはじめ、多くの企業では、上から「これ」と言われたことがそのまま仕事になります。当社なら、自分でやりたいと思った開発を実際にやってみて、上手くいかなければ、別の可能性が必ず示される環境です。 開発のマネジメントで上手くいかず、機械学習に移って花開いたメンバーもいます。開発から営業に変わったメンバーさえいます。自分の好きなことに飛び込み、取り組んでいくことが働きがいにも繋がっていくのだと思います。 仮に、会社に試したいことがなくても、MA(Meeting of All staff=全社員会議)などで、新しい仕事を提案することもできます。事前検討が足りなければ、厳しい指摘を受けることもあるかもしれませんが、いろいろな可能性を試していくことができます。自ら挑戦して成長していきたいと思う人にはよい会社だと思います。

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