これまでの経歴と会社を立ち上げた経緯を教えてください。
①どんな経歴で、どこでどんな事をやってきたか 20代の時にプログラムを学び、ベンチャー企業に就職。ECサイトや定期通販システムの開発等を行っていました。 小さな会社だったので、エンジニアは当時業界未経験だった私一人。 右も左もわからない中で、業務をやりながら必死に勉強し、すぐにアウトプットするという日々でした。 業務面ではとても大変だった思い出があります。 しかし社長との距離が近い会社だったので色々な話をする機会も多く、起業やビジネスに対する考え方、知識など、技術以外の面でも様々なことを学ぶことができました。 そんな環境もあって、その後フリーランスのエンジニアとして独立ができたと思っています。 フリーランスではWebシステムの受託開発やスタートアップの開発チームでのSNSサービス開発、専門学校の講師などを経験。2012年に株式会社Granderを立ち上げました。 ②なぜ会社を立ち上げたか フリーランスとして起業した当初から今でも大切にしていることのひとつとして、私たちのビジネスに関わった人を「幸せにしたい」という想いがあります。 一緒に仕事をしている仲間や、クライアント、私たちのサービスを利用してくれたお客さんなど、私(私たち)の目の前にいる人が幸せになるという状態を目指しています。 まずは目の前の人をしっかりWinの状態にし、その規模を拡大していけば結果的に社会への貢献度も高くなるという考えの元、最初は一人でできることからやっていましたが、よりその輪を広げ高い次元で実現できるよう現在の会社を立ち上げるに至りました。 会社員から始まり、独立、起業とこれまで仕事をしてきた中で、本当に多くの出会いに恵まれ、また多くのサポートがあって、今の私があると感じています。 今後、心強い仲間たちの力も借りながら会社組織として自分たちの持っている技術や知識を駆使し関わった人たちの「幸せ」を実現、さらにはそれが社会貢献となるよう頑張りたいと思っています。
事業について教えてください。
Web・スマートフォンアプリの受託開発事業と、キャンピングカーや車中泊情報など車旅に関するWebメディア「DRIMO」の自社サービス事業の2つの事業を行っています。 受託開発事業ではお客様のご要望に対して一部だけ関わるのではなく、企画・デザインからシステム・インフラ構築、保守運用までワンストップで提供しています。 自社サービス事業ではまだマネタイズ段階まで到達していない、というのが正直な所なのですが、自社サービスの企画・開発・運営で得たノウハウや技術を受託開発事業へと反映させる事で還元している段階ですね。 サービス提供実績としてはニュースアプリ、ECアプリ、古本買取アプリ、チラシ配信アプリ、クーポン配信アプリ、ARを使用したキャンペーンアプリ、iBeacon、プッシュ通知などを利用したO2O来店促進アプリ、CtoCスペースマッチングアプリ、SNSアプリなど幅広く行っていて、幅広いニーズに応えられる技術もあると自負しています。 コロナ禍以降3期連続で増収増益しており、3年前と比較し売上も3倍増となりましたが、これはチーム全員がユーザーやクライアントの課題解決をミッションと捉え、エンジニアやクリエイターとしての視点はもちろん、クライアント視点に立って仕事をするということを心がけて取り組んだ結果だと思います。 私達の事業を通じて、「想いをカタチに」するお手伝いをする。明るく前向きに、素直で誠実な心を持って仕事に打ち込めるクリエイター集団を私たちは目指しています。
会社・事業・組織をどんな風にしていきたいと考えていますか?
2023年度の日本のIT市場の規模は14兆4000億円になると言われています。 国内企業における基幹システムのSaaS化、業務のクラウドリニューアル化などがその要因と分析していますが、当社もその一環を担っていると自負しています。 当社の事業は受託開発事業とメディア事業の2つがありますが、市場からのニーズも多く、確実性の高い受託開発事業を拡大し堅実な成長曲線を描いていく事を当面の戦略として掲げています。 現在従業員数が12名なのですが、当面の目標は20名まで増員する事で受注できる案件数を増やしたり、大規模なプロジェクトを受注できる状態にしていく事ですね。 そのためには組織の中核となる人員から採用をしていく事が重要だと思っています。今は私とCTOの中澤がメンバーマネジメントも兼務している状態ですが、早い内から権限移譲をしていく事が組織の成長、引いては事業の成長にも繋がると考えています。 人が増え、成長する事で従業員のキャリアや働き方の選択肢を広げる事ができますし、育成への投資も更に行う事ができ、育成への投資によって人が育つ事で事業を拡大させていく、そんな循環を作れるようにしていきたいですね。
どんな人と働きたいですか?
いくつかあるんですが、1つ目は社内外問わず「素直さと誠実さ」を大切にしている人と働きたいですね。 非常に当たり前の事ではあるんですが「何かしてもらったらありがとうと素直に言える事、ミスしてしまったら率直にごめんなさいと言える事」ですね。 組織で働く意味って何かと問われたら「一人ではできない事を出来るようにするため」だと思うんです。アイディアだったり規模だったり一人だと限界がある事でも、組織で人と一緒に働く事で解決に繋がる事もある。だから会社があると思うんです。 じゃあ一緒に働く上で何が大事かというとやっぱり人同士の信頼感だと考えていて、そのための「素直さと誠実さ」な訳です。 2つ目は「目的志向・課題志向」を大切にしている人です。 2012年の創業当初から「想いをカタチにする」というミッションを掲げているんですが、システム開発だと「どうやってするか」というHowに注視してしまう事ってよくある事だと思うんです。ただ、私たちは「なぜそうするか」のWhyから始める事を大事にしています。 お客様が本質的に求めている「想い」は常にWhyの中にありますし、解決すべき課題もそこに集約されているんです。 お客様は「システム」を求めているのではなく「課題解決」を求めているので、どれだけ事業や組織が大きくなっても目的志向・課題志向でいる事は守り続けていく必要がありますね。