エム・デー・ビー株式会社

設立以来、30年以上、時代のニーズやテクノロジーの進化に合わせ、多種多様なITサービスを提供してきたエム・デー・ビー株式会社。同社のクライアントには、日本を代表する通信キャリアや商社、総合電機メーカー、大手SIerが名を連ねており、稼働しているプロジェクトの約8割が直接取引となっている。

プライム案件（直接取引案件）が多数！自社社員が体制参画中のため、バックアップ体制があり、安心して取り組めるのも弊社の強みです。

現在は、各種ビジネスアプリケーションの企画提案・設計・開発、パッケージソフトの導入・運用、インフラの設計・構築といったSIサービス事業や、地図整備、海外地図作成、衛星画像解析をメインとするデジタルコンテンツ事業が売上の大半を占めている。さらに近年は、AIやRPA、クラウド分野等、先進テクノロジーに関連するニーズも高まってきているという。

「現在も、大手SIerと組んでRPA関連のプロジェクトを手掛けていますが、これらは今後、さらに成長していく分野であることは間違いありません。RPAを中心に、AIやクラウドといった先端領域の拡大を見据え、中長期的に人材を増やしていく必要があると考えています」（代表取締役社長 下茂奉文氏）

そんな同社の最大の強みは、人材育成力にある。意欲ある未経験者や経験の浅い若手層を積極的に受け入れて、自社の充実した教育・研修制度のもとでレベルの高い技術者へと育てているのだ。

「人財育成に関する豊富なノウハウ、多彩な制度があることはもちろんですが、上司・先輩も含め、社を挙げて若手の成長をサポートしようとする文化があることは、当社の大きな強みでしょうね」（下茂氏）

未経験者や経験の浅い入社者に関しては、同社が板橋区に保有する「開発・教育センター」で、3カ月間の導入研修を受けることができる。さらには、研修後の現場配属に関してもチーム単位での配属が基本であり、上司・先輩からのOJT（実務研修）を通して着実にスキルアップできる環境が整えられている。

また、定期的なフォローアップ研修や、次世代マネージャー研修のほか、各種技術研修や外部研修、e-ラーニングの無料受講、先輩社員による勉強会なども用意されているため、経験者であっても継続的に知識や技術を高めていくことが可能だ。社員の資格取得も奨励しており、取得した資格に応じて20万円までの奨励金も支給される等、人財育成を強みに掲げる同社ならではの充実した制度・環境が整っていると言えるだろう。

同社はメインとなるSIとデジタルコンテンツ以外の領域でも、多種多様な新規事業を展開している。特に興味深いのは、ドローンに関する取り組みと、いちご農園のIoT化を促進する事業だ。

ドローンに関しては、同社と福島県、宮城県にある大学のロボット工学博士による産学官連携で、産業用の大型ドローンに搭載するパッケージシステムの開発・実証実験を進めている。自動操縦のドローンに、地図情報や位置情報と連動したシステムを搭載し、登山やハイキング中の遭難者を捜索するシステムを構築しているほか、直近では福島県消防本部が実施した大規模火災対応訓練において、ドローンの空撮映像を他拠点に同時配信するための技術支援も行っている。

いちご農園の事業では、ビニールハウスに各種センサーを取り付ける等、IoTを駆使したシステムを提供することにより、いちご栽培にチャレンジしようとする個人・法人をサポートするためのソリューション開発を進めている。

「センサーで取得した温度や湿度、二酸化炭素濃度、日射量といったデータをクラウド上に収集し、いつでもWeb画面で確認できるシステムを開発しました。このシステムを活用することで、経験のない方でも比較的簡単にいちご栽培ができるようになります」（アシスタントマネージャー 鑓水剛氏）

「栽培に関する各種データは、当社側でもチェックできるので、導入後の遠隔サポートも提供していく予定です。将来的にはセンサーから得られたデータを活用したAIを導入することで、システムを進化させていく構想も持っています」（下茂氏）

既に群馬県にある牧場内に自社のいちご農園をオープンしており、全国から導入に関する問い合わせが寄せられているそうだ。

さらに同社は、ドローンやいちご事業のほかにも全国の寺社をWeb化やシステム化によってサポートする寺社支援事業にも取り組んでいる。これらの新規事業は、全て社員の発案からスタートしているというから驚きだ。

「新規ビジネス検討会等、社員がアイデアを発表できる場が定期的に設けられており、そこから新たな事業が生まれることが多いのです」（シニアマネージャー 後藤勇輝氏）

ITや先端テクノロジーに関する知識・技術を活かして新たなビジネスを立ち上げたいという方にとっても、チャンスを活かしやすい環境であることは間違いないだろう。

人財育成を第一に考えている同社だが、充実しているのはスキルアップに直結する教育・研修制度や新しい事業を生み出すビジネスコンテストばかりではない。花見や懇親会、納涼会、バーベキュー、スポーツ大会、社員旅行など、社員同士が親睦を深めあえるさまざまなイベントが用意されていることも、同社の大きな特長の一つである。なぜ、ここまで多くの社内イベントを開催しているのか。その理由を下茂氏に伺った。

「1日のうち8時間は仕事をしていると考えると、社会人にとって仕事や職場で過ごす時間は、人生の大部分を占める重要な時間であると言えます。その8時間が充実したものでなければ、人生そのものがつまらないものになってしまうと思いませんか？ もちろんプライベートが楽しければそれでいいという考え方もありますが、それだけでは決して満たされないはずです。だからこそ当社の社員には、職場にいる時間を楽しく過ごしてほしいと考えていますし、楽しい時間を過ごすためには、新しい人との出会いや刺激が必要になります。経営者としては、社員一人ひとりに対して、そうした機会をできる限り提供していきたいという思いがあるのです」（下茂氏）

これらのイベントはすべて任意で開催されている。それでも毎年開催されている社員旅行には、例年40〜50名の社員が積極的に参加しているという。

「社員旅行では毎年若手社員が幹事を担当します。40～50名の旅行と言っても、何カ月も前から行き先を決めてスケジュールを立てなければなりません。若手社員にとっては将来期待されているプロジェクト管理を学ぶための土台にもなっているのです」（営業部 部長 勢川浩章氏）

こうした多彩なイベントのほか、自社で保有するクルーザー（新木場にあり、船舶免許保持者多数♪）に乗れるクルージング部やフットサル部、バンド部、ミニ四駆同好会、チャリんこ同好会、ゲーム同好会といったクラブ活動も盛んであり、部署や拠点、プロジェクトを超えた円滑な人間関係の構築に一役買っているようだ。また、これらのほかにも、代表の下茂氏が若手社員と将来の夢を語り合う「未来を語ろう会」という懇談会が定期的に開かれているという。

エンジニアとして多くの仲間と一緒に成長したい方、充実した環境の中でメリハリをつけて働きたいと考えている方にとっては、思い切り活躍できる環境が整った企業であるといえよう。