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コミュニケーションデータシステム株式会社

  • コンサルティング・リサーチ
  • IT/Web・通信・インターネット系
  • マスコミ・エンターテイメント・メディア系

“マーケティング×システム”の領域で強みを発揮。データ分析が得意!

自社サービス製品あり
グローバルに活動
残業少なめ

企業について

マーケティング業務システムの受託開発や自社独自プロダクトを提供している、コミュニケーションデータシステム株式会社(CDS)。データ分析などのBI(Business Intelligence)業務を手がけるアイザック・マーケティング株式会社の関連会社である。

CDSが主に手がけている受託開発は、企業のマーケティングセクションなどが自社で利用する業務システム。マーケティング業務に付随する、手間のかかる集計やデータ分析などを効率化するツールだ。
例えば、自動車メーカーが販売促進を目的に行うキャッシュバックキャンペーン。所有車を下取りしての新車購入を「今ならキャッシュバックをプレゼント!」と仕向けるものだ。この場合、下取り金額や購入車種によってキャッシュバックの金額が変わる。こうした手間のかかる算出を自動的に行うツールが必要になる。

同社の強みは、“マーケティング”と“システム”という、異なるカルチャーの双方を深く理解し、マーケッターもエンジニアも等しくマネジメントを行えることで、どちらかに偏らない的確な提案やアウトプットを提供できるところ。「日本におけるこうした存在は、実は稀有ではないかと自負している」と代表取締役の畠山正己氏は胸を張る。

自社プロダクトとしては、CM評価システムの「CMパワーナビ」がある。モニターに、印象に残ったテレビCMの記憶をキーワードで記入してもらい、そのキーワードからCMの効果を分析するという全く新しい手法を独自開発した。
「CMを見た人が、必ずしも企業名や商品名を認知しているとは限らないところが発想の原点となりました」(畠山氏)

同社では、中国に析得思(上海)商务咨询有限公司:CDS China Inc.など3社の現地法人を設立し、日系企業に対してマーケティングや会計などの業務システムの構築を受託している。
「発展著しい中国市場に足場を築くことで、同市場に進出する日本企業の支援を通じて当社自身の発展可能性も広げておきたいとの考えがあります」と畠山氏は話す。

畠山氏は、大手広告代理店の大広で営業などに従事の後、日本アイ・ビー・エムの関連会社にスカウトされる。
「80年代の当時、企業のマーケティングにおける意思決定のためのデータ集計や分析などは、まだ手作業で行われていました。ところが、IBMに転じてみると様々な業務がシステム化されていて、マーケティングの手作業もシステム化により圧倒的に効率化できることがわかったのです。そこにビジネスチャンスを見出し、1989年に独立して統計オペレーショナルリサーチおよび意思決定支援システムの開発や運用を手がける株式会社ヒズコミュニケーションを設立しました」(畠山氏)

1997年には、ヒズコミュニケーションを母体として、クライアントからマーケティングに係るデータを預かって分析・加工するとともに、その結果に基づく施策の提案を手がけるアイザック・マーケティングを設立する。同社およびCDSの設立の経緯を、畠山氏は次のように説明する。
「アイザック・マーケティングは、当該業務の比重が増加し、ここに専門特化する目的で設立しました。この業務はどこまでいっても受託型であるので、自社でデータを持ち、プロダクトとして提供するビジネスも手がけたいと考えて2007年に設立したのが、CDSです」

独自プロダクトとしては、「CMパワーナビ」以外にもいくつかのサービスをリリースするも、現在は最もニーズの大きい「CMパワーナビ」にリソースを集約している形だ。

さらに、アイザック・マーケティングの業務を行う中、クライアントから「マーケティングのデータをもっと簡便に見られるようにしたい」「自社でもサクッと分析できるようにしたい」といったニーズを受け、マーケティング業務システムの受託開発へのシフトを進めているところである。

今後のビジョンについて、畠山氏は次のように話す。
「やはりAIに興味があります。といっても、RPA的な業務効率化の方向での活用ではなく、クライアントに対してマーケットの変数を多次元で見せるといったアウトプットの方法として活用したいと考えています。海外展開に関しては、中国の次に東南アジアへの進出を検討したいと思っています」

「マーケティングの仕事には、“正解”はありません。同じ結果でも、『30%もある』と言うか、『30%しかない』と言うか、言い方一つで受け取り方は全く異なります」と畠山氏は言う。どちらの言い方をすべきかは、クライアントにどういう問題意識を抱かせ、最終的にクライアントをどう正しく動かすかを見通して判断しなければならない。そのためには、クライアントに寄り添い、クライアントを熟知することが不可欠となる。

「結局のところ、正解はクライアントにしかわからないのです。我々としては、それがどこまで見えているのかが問われます。したがって、当社のメンバーにはクライアントに入り込むことを求めています」

そのために、各メンバーに対して、コミュニケーションスキルのベースの上に、システムやデータ分析といった専門性を付加することを求めている。人事考課においても、クライアントの評価や関係性を最重視しているという。

畠山氏が同社の風土づくりの軸に置いているのは、次の2つの方向。1つは、外資系企業のように個人を重んじ、社員が自らを磨き上げるプロフェッショナル集団とすること。しかし、その方向を強めると社員間に隙間が生じがちになる。そこで、もう1つの軸として、和を重んじるカルチャーを重視する。
「1人ではできないことでも、2人、3人と集まることでできるようになります。また、その集団の中でお互いに高め合う関係性をつくることが重要であると考えています」(畠山氏)

マネジメントの基軸としては、若手とベテランとでマンツーマンのペア制を導入し、OJTを手厚くしている。それとともに、日報も導入。今週やったことや来週やるべきことを上司とメンバーの間で確認し、タスクの確認や心構えなどのアドバイスを通じて成長を図っている。

“和の重視”の面では、歓迎会や花見、忘年会などのイベントのほか、毎年、海外への社員旅行を実施。オーストラリアやグアム、東南アジアなどに全額会社負担で出かけ、社員間の親睦を図っている。

同社の求める人材像について、畠山氏は次のように話す。
「明るく、バカになれる人です。20代の若い頃は、どれだけバカになれるかが30代を決めると思っています。相手に対してこういうボールを投げたらこういうボールが返ってくるということをどれだけ経験するかで、30代、40代がガラッと変わるからです。しかし、『こんなことを言ったら相手から馬鹿にされるのではないか』と恐れてやれないという人が多いのが実情。そこを破ることで、30代に大きくジャンプしてほしいと思っています」

“マーケティング×システム”で、クライアントにベネフィットを提供している同社。同社のユニークなポジションの可能性は注目すべきだろう。

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企業情報

会社名

コミュニケーションデータシステム株式会社

業界

コンサルティング・リサーチ > その他コンサルティング系

IT/Web・通信・インターネット系 > システムインテグレータ・ソフトハウス

マスコミ・エンターテイメント・メディア系 > 広告・デザイン・イベント

企業の特徴
自社サービス製品あり、グローバルに活動、残業少なめ
資本金

1000万円

設立年月

2007年03月

代表者氏名

代表取締役 畠山 正己

事業内容

■市場調査の企画・設計・実施
■各種データの作成、収集および情報付加
■顧客情報/データの収集・分析
■テレマーケティングの企画
■マーケティング情報/データの収集・分析
■イベント/SPキャンペーンなどによるデータ作成
■各種マーケティング情報/データの集計・分析
■分析をベースとした戦略立案および支援
■ターゲットマーケティングの企画
■ブランド戦略の企画
■広告宣伝/販売促進戦略の企画 など

株式公開(証券取引所)

従業員数

20人

平均年齢

35歳

本社住所

東京都港区三田1-3-33 三田ネクサスビル7F

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