株式会社サムライ・アドウェイズ

弁護士や税理士、司法書士といった士業専門のインターネット広告代理事業や、自社メディア事業など専門家と顧客をつなぐビジネスを手がけ、2012年2月の設立以来、順調に成長を続けている株式会社サムライ・アドウェイズ。東証一部上場のインターネット広告企業・株式会社アドウェイズ（売上高：418億5700万円／2018年度連結）のグループ会社として、スローガンである「なにこれ すげー こんなのはじめて」と言われることを目指し、ビジネスを展開している。

代表取締役の澤入拓巳氏は、不動産投資会社や広告代理店の営業を経て、2008年に株式会社アドウェイズに入社。2010年に別会社を立ち上げ、完全独立した。そこでマネージャーの経験を経て、2012年に当社の立ち上げメンバーとして取締役として参画。2012年にアドウェイズのグループ会社となり、2016年に代表取締役に就任した。ちなみに社名の「サムライ」は、士業が「サムライ業」とも呼ばれることに由来する。

現在、同社で展開しているのは「自社メディア事業」「広告代理事業」「フランチャイズ事業」「新規事業／開発事業」の各事業。

まず「自社メディア事業」では、士業士を中心に、分野別・専門性に特化したポータルサイトを運営。弁護士、税理士などの専門家と、専門家に相談したい人たちの架け橋となって、相談するきっかけづくりをサポートしている。士業専門サイトとしては、『相続問題相談ガイド』、『節税対策専門ガイド』、『交通事故被害者相談ガイド』など、2019年11月時点で18以上のサイトを運営中。それ以外にも不動産会社、自動車関連、教育関連のポータルサイトも手がけている。

「広告代理事業」では、弁護士や司法書士など士業を中心とする専門家に特化して、広告提案を行っている。リスティング広告、バナー広告、アフィリエイト広告などWeb広告をメインに提案しており、特に弁護士の集客支援に関しては業界トップクラスの実績を誇る。

「フランチャイズ事業」では、FCオーナーや代理店を募集する企業と、独立開業を目指す人たちをつなぐポータルサイト『フランチャイズ加盟募集.net』を運営している。FC本部の特徴や加盟する場合の条件などを紹介しており、掲載企業数は200社を超える。

そして「新規事業」では新たな事業の立ち上げや既存事業のサポートを、「開発事業」では自社メディアに限らず、Webをメインに様々なサービスやメディアを構築している。

これら各事業共に順調に実績を重ねており、業績も好調だ。特にここ数年、リスティング広告の運用代行業務の売上が伸びていて、売上・利益ともに右肩上がりの成長を続けている。

現在、サムライ・アドウェイズでは、開発部門とマーケティング部門の体制強化に取り組んでいる。フロントエンドエンジニアでもあり、マネージャーとして開発部門とマーケティング部門を率いる正木喜隆氏は次のように語る。

「従来、当社には開発組織はなく、自社のポータルサイトの開発・改修などは、親会社や外部の会社に依頼していました。しかしこれからは、サービスの企画から運用までを自社内でスピーディに展開していく必要があると考え、2018年2月に私が入社して開発部門が発足しました」

現在、開発部門は正木氏のほか、バックエンドエンジニア1名、デザイナー2名、運用担当1名の5名体制。自社サービスの設計・開発・改修・運用を中心に、数は多くないが社外からの受託開発にも取り組んでいる。

同社でエンジニアとして働く魅力は、部門の立ち上げから携われることだ。

「私たちの部門は発足したばかりで、個人的な感覚では、起業1年目のスタートアップ企業といった感じです。組織のあり方から見直しているため、既存のやり方にとらわれず、ベストな開発体制や教育体制を一から一緒に考えていくことができます。また、既存サービスはRubyで開発していますが、新規サービスや受託案件では言語の選定から行います。そのため、様々な言語を使った開発に取り組めます」（正木氏）。

開発の上流から下流、運用まで携わり、スキルの幅を広げることができるのも大きな魅力だ。正木氏は、長年フリーランスとして様々なWebサイトの立ち上げを手がけてきた実績の持ち主。プログラミング、システム設計はもちろん、デザイン、コーディング、インフラ設計にも精通しているフルスタックエンジニア。また、バックエンドエンジニアの平井拓真氏もエンジニア歴約15年のベテランで、インフラ設計、ネットワーク構築のスペシャリスト。そんな二人と一緒に働きながら、システム設計だけでなく、インフラ設計やデザインスキルまで身に付けることができる。

開発だけでなく、Webマーケティング担当として活躍したい方にも同社は魅力ある環境だ。正木氏は次のように語る。

「Webマーケティングは現在私が担当していますが、今後さらに力を入れていきたい考えです。そして、専任の担当者を置き、インターネット広告の運用や自社サービスの解析・提案をお任せしていきます。当社は自社でサービスを開発・提供しているので、必要な情報は十分に収集でき、スピーディに施策を実行できます。また、新規事業などではサービス設計の初期段階から関わっていただきますので、仕事の幅はかなり広いと思います」

現在、サムライ・アドウェイズは従業員29名体制。20～30代が中心となって活躍しており、平均年齢は34歳（2019年11月時点）。台東区北上野のビル内にあるオフィスは、2019年3月に移転してきたばかりの新オフィスで設備も充実している。東京メトロ日比谷線「入谷駅」から徒歩6分のロケーションで、多くの路線が乗り入れる「上野駅」からも徒歩圏内。フラットな社風で部門間の壁はない。

「開発部門は少数精鋭なので、デザインなどフロントエンド側や運用側などメンバー同士がしっかりとコミュニケーションをとりながら開発に取り組んでいます。営業も同じフロアで仕事をしていて、打ち合わせの際はサイトの改善策など、お互い遠慮なく意見を出し合っています」（正木氏）。

ストレスなく開発に取り組めるように、高機能なノートブックや、マルチモニターなどメンバー一人ひとりに必要な機材を用意。オフィス内にはリラックススペースも完備し、快適に働くことができる。また、営業も含めて社員全員が定時退社を心がけて効率重視で仕事に取り組んでおり、残業は月平均10時間以下とほとんどない。求める人材について正木氏は次のように語る。

「新サービス開発や既存サービスの改修は、私たち開発部門が主導で進めています。こんなサービスがあったらいいとか、こうすればもっと資料請求数が増加するのでは…というように、自分からどんどん提案していくことが求められるので、自主性があって自発的に動ける方が好ましいですね」

今後のビジョンとしては、5年以内をメドに開発部門を10名体制とし、3名程度のチームを3つ作って案件に対応していきたい考えだ。

「メンバーが増えると、プログラミングチームやエンジニアチーム、デザインチームといったように分けるのが一般的ですが、私は分けるつもりはありません。専門的なチームではなく、チーム単体でスクラム開発が可能な集まりにしていきたいです。また、スクラム体制で開発する際に自身の専門分野以外にもしっかりと意見を言えるだけの知識は持って欲しいので、部署内での他分野研修などは行っていく予定です」（正木氏）。

開発部門やマーケティング部門を強化し、さらなる成長を目指す同社。自社でじっくりと腰を落ち着けて開発に取り組むことができるのも魅力だ。部門の立ち上げメンバーとして活躍したい方、幅広いスキルを身に付けたい方、自らの手で新サービスを作り出したい方にはおすすめの会社だ。