株式会社クオリティア

株式会社クオリティアは、コミュニケーションの効率化とセキュリティの強化を支援する、さまざまなメッセージング関連ソリューションをクラウド型サービスとオンプレミス製品として提供している。

同社の主力製品「Active! mail」は、累計2,250法人、1,300万アカウントの導入実績を誇るビジネスWebメール。ブラウザとインターネット環境さえあれば、場所を選ばずに社外でもメール閲覧ができ、モバイルでも利用可能というWebメールのメリットに加えて、長年の開発で培ったノウハウで、機能性・操作性・パフォーマンス・セキュリティを大幅に強化。クライアントメーラーにはない高い生産性をユーザーに提供する。

「Active! mailは、1998年の提供開始以来、多くのお客様に導入いただき、国内売上シェアNo.1です。大学などの教育機関をはじめ官公庁・一般企業・ISPなど様々な分野のお客様にご利用いただいております」（経営管理本部 人事総務課 副課長・北瀬義竜）

クオリティアの強みは何といってもその長い歴史にある。先行者利益があるだけでなく、20年以上にわたる開発実績は、社内に技術的な知見を溜めるのに十分だ。例えば、Active! mailと並ぶ同社の主力製品である「DEEPMail」は、独自開発の高速メールエンジンを搭載した、大規模次世代メールシステム。SMTP、POP3、Webメールモジュールなど、すべての部分を独自開発している。

「当社の製品は、AjaxやDHTMLを用いて開発することで、デスクトップアプリケーションと変わらぬ操作性と高速なレスポンスを実現しています。専用デザインチームの設計による美しくわかりやすいインターフェースは、一般的なクライアントメーラーに準拠しており、違和感のない移行を可能にします」（北瀬氏）

同社の製品には、開発で培った技術と多数のユーザーを持つ故の経験値を生かし、ビジネスで実際に「使える」機能が豊富に実装されている。ビジネスWebメールのパイオニアとして進化してきた同社ならではの強みといえる。

ビジネスWebメールをより安全快適に使ってもらうため、クオリティアではさまざまなサービスをラインナップしている。

ウイルスメールは近年その手口が悪質化し、特定の相手を狙って巧妙に仕組まれた“標的型メール攻撃”による被害が拡大している。クオリティアが提供する、標的型メール攻撃対策ソリューション「Active! zone」は、悪意あるウイルスを未然に防ぐ「マクロ除去」機能と、システムだけに頼らずユーザー自身に気づきを与える「目視確認」機能を導入している。

「標的型メール攻撃は、疑う余地のない件名や本文でメールを送り付け、添付の業務ファイルにウイルスを埋め込んであるケースが多く、ウイルス対策ソフトで検知されにくい特徴があります。メールの受信者も不審に思わず開封して感染してしまいます。Active! Zoneを導入すれば、マクロ除去機能でウイルスの芽を摘み、添付ファイルをメール本文と切り離し目視確認で悪意あるファイルをブロック。疑わしいメールに気付く、メール経由国の国旗表示も搭載しています」（北瀬氏）

「Active! gate（アクティブゲート）」は、添付ファイルなどによる情報漏えいからうっかり送信ミスまで、ヒューマンエラーを先進のメールセキュリティで防ぐソリューションだ。

「宛先を指定したり、ファイルを添付したりといったメール送信時の人的な作業では、書き間違いや操作ミスといったヒューマンエラーを完全になくすことはできません。Active! gateは、添付ファイルの暗号化や送信メールの一時保留など、メール誤送信防止のための7つのアプローチをシステム側ですべて自動的に実行します。ゲートウェイタイプですから、メールの送信経路に設置するだけで導入でき、メールソフトやサーバーなどの環境に依存しません。クラウド版の『Active! gate SS（アクティブゲートエスエス）』は、Microsoftの『Office 365』やGoogleの『G Suite』にも対応しています」（北瀬氏）

そのほかにも、保存性・検索性・セキュリティにこだわったメールアーカイブ「Active! vault」や、大容量ファイル転送とオンラインストレージを両立させた「Active! drive SS」など、ビジネスメールの周辺に特化したサービス提供を徹底している。

「『Active! hunter』は、コラボレーション型フィルターの「CLOUDMARK」と、次世代の学習型フィルターの「SVM」(Support Vector Machine)の強力なデュアルエンジンを搭載した唯一の国産高性能アンチスパム。純国産製品ならではの扱いやすさと、検知率99%以上、誤検知率0.00001%以下の高精度を誇ります」（北瀬氏）

クオリティアでは、社員全体の7割が開発に携わっているメンバー。そして中途入社の割合も8割と高く、他社で経験を積んだエンジニアが経験とスキルを生かして働けるフィールドがある。先輩エンジニアたちの前職も業種業界はさまざまだから、Webアプリケーションの開発経験があれば、即戦力として活躍できる。

「自由な雰囲気があって、決められた仕事しかできないような柔軟性のない組織ではありません。やってみたいことを発信すれば、願いを叶えてもらえるケースも。裁量広く、責任感を持って仕事に臨めるのが楽しいと、入社したエンジニアから聞きます」（北瀬氏）

システム開発会社での受託開発のように、上流で決まった仕様に基づいてプログラミングするだけの仕事ではない。プログラマもSEのような働きをして、バージョンアップにどんな機能を取り入れるか考えるなど、エンジニアの仕事の幅が広い。

「開発は100％インハウスで進めています。社内にはマネジメント志向の人もいれば、技術を磨きたいと考えているエンジニアもおり、自らの希望に沿ったキャリアパスを描くことができます。誠実・素直で好奇心旺盛なエンジニアが多く、固定観念や自らの経験に凝り固まらず、人の話を聞いて一緒に考えられる人なら、今のメンバーと楽しく働けると思います」（北瀬氏）

自社サービスの開発だから受託開発と異なり、自分たちで納期設定ができる。そのため、エンジニアが無茶な働き方をすることもほぼない。有休も取りやすく、取得率80％超え。有休制度が充実していても、有休を取れないような目に見えない圧力があるような会社ではない。

「エンジニアの作業環境の整備にも力を入れています。作業用のPCはエンジニアの要望を聞いて揃えるようにしています。スペックの高いマシンやモニターを3つ使って働いているエンジニアもいます。セミナーへの参加費や書籍購入費の支援もあり、エンジニアの成長をバックアップしています」（北瀬氏）

バースデー休暇や部活動の活動費補助など福利厚生もしっかりしている。仕事終わりにみんなでご飯を食べたり、飲みに行ったりする費用の一部を会社が負担してくれる制度もあり、社員間の交流もある。変わったところでは、パスポート取得の費用を会社が全額負担してくれる。「見聞を広げるために、海外へ積極的に行ってほしい」という会社の思いを形にした。

スタートアップベンチャーのような派手さはないが、スキルを磨きたいエンジニアが腰を据えて成長するにはピッタリな環境があるクオリティア。特にプログラミングを極めてスペシャリストになりたいと考えている人なら、先を見据えた働き方ができそうだ。